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もう新作には出会えない。それでも東野圭吾の物語は、声の中で生き続ける

研修講師、手話通訳士の横山熊太郎です。

AIを活用しながら、シニア向けの情報や、書籍やガジェットの紹介などをしています。

東野圭吾さんが亡くなりました。

その知らせに、体の一部を引き裂かれたような思いを抱いたファンもいるのではないでしょうか。数々の謎と人間ドラマで読者を魅了してきた、あまりにも大きな存在でした。


「次の一冊」を待てない寂しさ

好きな作家の新作を待つ時間は、読書の楽しみの一つです。

次はどのような事件が起こるのか。どんな人物が登場し、どんな結末に驚かされるのか。発売日を心待ちにしながら想像を膨らませる時間も、作品体験の一部だったのだと思います。

もう東野圭吾さんの新しい作品には出会えない。その事実を受け止めるには、まだ時間がかかりそうです。

本を愛する人であれば、この寂しさをきっと理解できるのではないでしょうか。

耳で出会う『誰かが私を殺した』

そんなときに見つけたのが、東野圭吾さんのオーディオブック『誰かが私を殺した』です。

本作はAudibleのために書き下ろされたオリジナル作品で、加賀恭一郎シリーズの一作です。

ナレーションを担当するのは、寺島しのぶさん、松坂桃李さん、高橋克典さん、逢田梨香子さんをはじめとする豪華な俳優・声優陣です。

文字を目で追う読書とは異なり、登場人物たちの息づかいや感情が「声」を通して伝わってきます。まるで物語の現場に立ち会っているような、オーディオブックならではの臨場感を味わえます。

作品の世界に、もう一度浸る

作家がこの世を去っても、残された物語が失われるわけではありません。

ページを開けば、登場人物たちは再び動き始めます。そしてオーディオブックを再生すれば、その世界は俳優たちの声によって新たな表情を見せてくれます。

静かな夜や移動中のひとときに、『誰かが私を殺した』を聴きながら、これまで出会ってきた東野圭吾作品に思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。

寂しさをすぐに消すことはできなくても、物語に耳を傾ける時間が、心に空いた場所を少しだけ満たしてくれるかもしれません。

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