見出し画像

「助け合い」で回っていた職場が、静かに壊れていく時代

研修講師、手話通訳士の横山熊太郎です。

AIを活用しながら、シニア向けの情報や、書籍やガジェットの紹介などをしています。

他人、特に会社や職場にとって「良い人」のはずが、「都合のいい人」として扱われ、疲弊する。

まさに私がそうでした。

性善説が成り立たない。
どうすればいいのか。

そんな悩みが東洋経済に載っていました。

「柔軟な働き方」という言葉を聞くと、多くの人は前向きな印象を持つと思います。

育児や介護をしながら働ける。
体調に合わせて働ける。
家庭と仕事を両立しやすくなる。

実際、それによって救われている人もたくさんいます。

しかし、その一方で。

その“柔軟さ”を支える側の疲弊は、見えにくいまま積み重なっている――。

そんな現実を描いた記事が、東洋経済オンラインに掲載されていました。

東洋経済オンラインの記事はこちら

この記事では、時短勤務の社員が午後4時に退勤したあと、その仕事の“尻拭い”を続けていた社員が限界を迎え、辞表を出すまでの過程が描かれています。 (東洋経済オンライン)

読んでいて、単純に「時短勤務が悪い」とは到底思えませんでした。

むしろ問題なのは、

「制度だけ作れば、現場は助け合いで回るはず」

という前提なのではないかと思いました。


「優しい人」が先に壊れていく

現場には、責任感が強い人がいます。

「ここは自分がやるしかない」
「困っている人を支えなければ」
「自分が我慢すれば回る」

そう考えて動く人です。

そして、職場は往々にして、その“優しい人”によって支えられています。

しかし問題は、その頑張りが「見えない前提」になってしまうことです。

最初は善意だったものが、いつの間にか「当然」になる。

すると、本人だけが疲弊していきます。

しかも周囲から見ると、
「ちゃんと回っている」
ように見えてしまう。

これが、とても怖い。

手話通訳の現場でも、似た構造を感じることがあります。

誰かが急に休む。
予定変更が入る。
難しい案件が重なる。

その時、経験者や責任感の強い人が無理をして埋める。

もちろん、それ自体は必要な場面もあります。

でも、それが常態化すると、
「できる人に負荷が集中する構造」
が出来上がってしまいます。

「制度」と「現場感覚」は別問題

最近は、働き方改革、多様性、柔軟性という言葉がよく使われます。

もちろん、それ自体は大切です。

ただ、制度を作ることと、
現場が持続可能になることは、
まったく別問題です。

現場には、

・急な対応
・属人的な仕事
・経験差
・心理的負担
・見えない調整

があります。

特に対人支援の仕事は、
「マニュアル化できない負荷」
が多い。

だからこそ、

「みんなで助け合えば大丈夫」

だけでは、回らない場面が出てきます。

助け合いは大切です。

でも、“善意頼み”だけでは限界が来る。

この記事は、その現実をかなり鋭く突いているように感じました。 (東洋経済オンライン)

本当に必要なのは、「誰かの犠牲」で成り立たない仕組み

働きやすさを実現するために必要なのは、

「誰かが無理をすること」

ではなく、

「無理が偏らない設計」

なのだと思います。

・業務量の見直し
・役割の可視化
・属人化の解消
・負担の共有
・評価されにくい仕事の明文化

こうした視点がないまま制度だけ増えると、
現場は静かに疲弊していきます。

そして最後には、
本来辞めてほしくなかった人ほど、
静かに去っていく。

これは、多くの職場で起き始めていることなのかもしれません。

「頑張れる人」が減ったのではない

最近、

「昔より我慢できない人が増えた」

という声を聞くことがあります。

でも、私は少し違う気がしています。

昔より、
“見えない負荷”
が増えているのではないでしょうか。

人手不足。
複雑化する業務。
気遣い。
調整。
配慮。
説明責任。

しかも、それらの多くは数字に見えにくい。

だから評価もされにくい。

結果として、
「静かに消耗する人」
が増えている。

この記事は、そんな現代の働き方の難しさを象徴しているように感じました。

「柔軟な働き方」は大切。

でも同時に、

“支える側が壊れない仕組み”

も、同じくらい真剣に考えなければならない。

そう感じさせられるニュースでした。

厄介なのは

世の中は単純ではなくて、
「良心を持った人たち」の中にさえ、
マウントを取ろうとする人がいる。
良心を搾取る人がいる現実です。

私は、無理強いや、はたから見たら損な作業をまかされた時、
「代わりにスキルを身に着けることで徳をする」というように思い、
その通りにスキルアップしてきました。

なにかしら、自分の得になることを見つけて、「やり損」にだけはしない。
最善ではなくても、選択肢には入るのではないでしょうか。

#働き方改革 #時短勤務 #職場の現実 #人手不足 #助け合い #仕事の負担 #介護と仕事 #育児と仕事 #組織づくり #マネジメント #手話通訳  
#支援職 #働き方 #東洋経済 #note記事  


いいなと思ったら応援しよう!

熊太郎【研修講師】 よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!