「一冊の本」が人生を変える場所がある
研修講師、手話通訳士の横山熊太郎です。
AIを活用しながら、シニア向けの情報や、書籍やガジェットの紹介などをしています。
今日は、あなたのお宅に眠っている本の、こんな活用法があるというお話です。
──福島刑務所が教えてくれる、読書の本当の力
「本は心の栄養になる」
この言葉、どこかで聞いたことがあるかもしれません。
でもそれが、
人生を立て直す現場で、これほど重い意味を持つ場所があることは、あまり知られていません。
今回紹介するのは、福島刑務所の取り組みです。
■ 読書が「更生」につながるという事実
福島刑務所では、読書を通じて受刑者の改善更生を支える取り組みが行われています。
単なる時間つぶしではありません。
・課題図書を読む
・感想文を書く
・刑務官がコメントを返す
こうしたやり取りを通して、
思考力
表現力
自分を振り返る力
が少しずつ育っていきます。
つまり読書は、
「考える力」を取り戻す訓練でもあるのです。
■ 本をきっかけに「学び直す人」がいる
福島刑務所の受刑者の約7割は高校を卒業していないといいます。
しかし興味深いのは、その後です。
読書をきっかけに、
勉強に目覚める
資格取得を目指す
通信教育を始める
といった変化が実際に起きています。
ここで大事なのは、
「環境が人を変える」ということ。
そしてその環境の中心にあるのが、
たった一冊の本との出会いなのです。
■ しかし、本が足りない
現在、福島刑務所の図書室には約2万4千冊の本があります。
一見、十分に思えるかもしれません。
ですが現実は厳しい。
年間約800冊が廃棄
新たに購入できるのは約150冊
つまり毎年、
600冊以上が減っているのです。
しかも多くの本は古く、色あせ、修理されながら使われています。
それでも受刑者にとっては、
数少ない娯楽
外の世界とつながる手段
未来を考えるきっかけ
なのです。
■ 「ドラえもん」も、立派な更生支援
興味深いのは、漫画の人気です。
「ドラえもん」などもよく読まれているそうです。
一見、軽い娯楽に思えるかもしれません。
でも実は、
人との関わり方
思いやり
失敗と成長
といった大切なテーマが詰まっています。
読書に「高尚」も「低俗」もありません。
その人にとって意味があれば、
それはすべて更生のきっかけになる本です。
■ 制度も「教育重視」に変わっている
2024年に施行された改正刑法では、
懲役と禁錮を一本化
作業義務の見直し
が行われました。
そして今、刑務所は
👉「働かせる場所」から
👉「立ち直るための場所」へ
大きく舵を切っています。
その中で、読書や教育の役割は
ますます重要になっています。
■ 「本を届ける」という社会参加
福島刑務所では現在、
企業や団体からの本の寄贈を募っています。
小説でも、専門書でも、漫画でも構いません。
あなたの本棚にある一冊が、
誰かの人生を変えるきっかけになる
社会復帰への一歩になる
かもしれないのです。
■ 最後に
手話通訳の現場でもよく感じることがあります。
人は、
「理解されること」
「言葉を持つこと」
によって変わります。
読書も同じです。
本は単なる情報ではなく、
自分の内面と向き合うための道具です。
そしてそれは、
どんな場所にいる人にも必要なものです。
もしあなたの本棚に、
もう読まなくなった本があるなら──
それは、誰かにとって
「人生をやり直す一冊」になるかもしれません。
元記事はこちら
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