「お金を貸して」と友人知人親戚に言われたら、迷わず「NO」と言うべきこれだけの理由。自分と相手を共倒れさせないための鉄則。
1. 「お金を貸す」という行為の、本当の難しさを知っていますか?
私たちは、毎日の仕事をこなし、その対価として給料やバイト・パート代や自分の売り上げに対する適正な利潤を得て、自分や家族の生活、そして将来への備えのために大切にお金を管理しています。
しかし、ある日突然、親しい友人や知人、親戚から「お金を貸してほしい」と頼まれることがあります。その時、多くの人は「助けてあげたい」という善意や、「断ったら関係が壊れる」という恐怖に駆られます。
ですが、ここで立ち止まって考えてほしいのです。私たち「素人」がお金を貸すということが、どれほど異常で危険な行為であるかを。
2. 私たちは「お金を貸すプロ」ではない
お金を貸すという行為には、本来、高度な専門知識とリスク管理が必要です。
世の中には銀行や消費者金融などといった「貸金のプロ」がいます。彼らは膨大なデータに基づき、相手に返済能力があるかを適正かつ論理的に審査します。
そして、その人がもし、お金を貸す事について正当に営業している、きちんとした専門家である業者さんに借りられる人であれば、やむを得ない範囲で一時的にその専門の業者さんのお世話になって、計画的に可能な限り出来るだけ早く返すことにして、お金を貸す事に関して素人である友人知人親戚との間に不信感やトラブルを起こす原因になる可能性のある事は絶対避けるべき…友人知人親戚に借りるより専門業者の方が結果的にはよっぽど良い…のですが…本来は。
もし、お金を貸してほしいと言ってきた人が「どこからも借りられなかったから」と訴えてきたら、それはその人が「お金を貸すことに関してのプロの方々が『この人は絶対に返せない』と太鼓判を押した相手」だということです。
プロが匙を投げた相手に専門知識のない素人がお金を貸して、無事に返って来たりあるいはその間良い友人知人親戚関係を維持したりできることはまずあり得ません。
3. 「内密にしたい」という言葉の罠
「他の人には言えない事情がある」
「誰にも知られずに解決したい」
…そう言われると、何か特別な事情があるように感じ、自分だけが頼りにされているという錯覚に陥るかもしれません。
しかし、ここでも「心を鬼にする」必要があります。
本当に解決を望むのなら、内密にするのではなく、公的な相談窓口(自治体の福祉部門、法テラス、消費生活センターなど)や、弁護士などの専門家に相談するべきです。
もし、それを拒否し、あなた個人からの借金に固執するなら、その相手は友人知人の仮面を被った「心理的搾取者」だと見るべきです。(言い換えれば、詐欺目的や穏やかなふりをした強盗または自分に対する心の支配者となる意図さえあると見るべき)
4. あなたが倒れたら、誰も救えなくなる
ある知人に聞いた話です。その人は友人に「1万円貸して」と言われ貸したものの、返ってこないまま何ヶ月か後に再び「もう1万円」と言われたそうです。その人は初めから「自分の中でのこの相手への与信限度額は1万円」と決めていたため、二度目はきっぱり断り、関係を絶ったというのです。
これはその人なりの、非常に賢明な判断だと思いました。
たとえどれほど大切な相手であっても、自分の身を削ってまで助けるべきではありません。個人間の貸し借りには連帯保証人も担保もありません。返ってくる保証は「ゼロ」です。
(※追記:『連帯保証人も~ない』の記述について、この貸し借りにおける連帯保証人という存在は実質的に『貸した側の本人である』という、通常の貸し借りではありえない非常に矛盾した現実があります)
もしあなたが無理をして貸して、自分自身の生活や信用を壊してしまったら、その貸してと言ってきた相手だけではなく、今後あなたが必要とする本当に大切な人々(配偶者や子ども、未来の友人など)を救うことさえできなくなります。
「まずは、何よりも優先して自分を守る」
これは決して冷酷なことではなく、責任ある大人の態度です。

5. 最悪のシナリオ:あなたの信用が「死ぬ」
最も恐ろしいのは、相手を助けようとするあまり、自分自身が結果として何らかの契約違反や法律違反さえも犯してしまう場合があることです。
自分のクレジットカードで現金化して渡す
自分のクレジットカードそれ自体を貸す
自分の名義で新しくローンを組む
これらはカード会社や金融機関との契約違反であり、発覚すれば一発で利用停止、強制解約、そして即、あなた自身がいわゆるブラックリスト登録になります。
そうなればクレジットカードどころか、本来なら銀行に残高さえあれば使えるはずのブランドデビットカードすら作れず、
自分のクレジットカードを一時的に貸したことがもとでトラブルになった人で、クレジットカードだけでなくその系統のマーク付きのデビットカードの通常のキャッシュカードからの切り替えを銀行に拒否され、以前別の銀行で作っていたVISAデビットカードさえ今は使用不可にされている…そういう人が実際に存在した。これは驚きだった。
…スマホの分割払いもできず、将来の住宅ローンも利用できなくなります。相手の不履行を訴えようにも、自分も契約違反または法律違反を犯していれば法的に不利な立場に追い込まれる可能性が強く、そのため訴え自体を断念せざるを得ない、ということさえ現実にあります。
相手の「お願い」に乗った結果、あなたの人生のインフラが破壊されるのです。
6. 結論:本当の「助け」とは何か
「お金を貸さないこと」は、薄情なことではありません。
本当の助けとは、安易な現金提供でその場を凌がせることではなく、その人が直面している金銭的問題の「根本解決」へと誘導することです。
いくら相手にそれなりの事情があっても、或いはあるように見えたとしても、それに一切の例外はありません。
「お金を貸すことはできないけれど、一緒に役所の相談窓口に行こう」
「無料の法律相談の予約を取るのを手伝うよ」・・・など。
これこそが、素人の私やあなたが提供できる最大限かつ最良の支援です。
もしこれらを拒否されるのであれば、その関係はそこまでです。
自分が責任を持って守っていくべき自分自身を大切に守るために、勇気を持って距離を置いてください。
自分を守ることは、私やあなたの周りの大切な人々を守ることに直結しているのですから。
(ふと思い出して追記)
貸さなかったら壊れる関係は、貸せば、結果的にですが、やはり、必ず、壊れます。

