たった一つの「穴」が国を壊す。私が、あなたが、今こそ日本国憲法を一字一句のレベルまで守りぬくべき理由
皆さん、こんにちは。
最近、「憲法を改正するべきだ」などという声を、ニュースやインターネット上でよく耳にしませんか?
「時代に合わないから」「自分の国は自分で守るべきだから」…様々な意見が飛び交っています。
そんな議論を聞いて、「今の憲法って、本当に変えちゃっていいのかな?」と不安に思う方もいるかもしれません。
今日、私は、勇気をもって一つのことをお伝えしたいと思います。
それは、今の日本の現状においては「今の日本国憲法は、一切変えてはいけない」ということです。
なぜなら、この憲法は、私を守り、あなたを守り、周囲のみんなを守り、ひいてはこの国自体を守り抜き、維持発展させるための、最後の砦だからです。
憲法って、そもそも誰のためのもの?
まず、一番大切なことからお話しします。
「憲法」と「法律」、似ているようで全く役割が違います。
法律:私たちが守るルールのこと。(例:交通ルール、窃盗の禁止など)
憲法:国のリーダー(権力者)が守るべきルールのこと。
憲法は、私たち国民が、国を動かす力を持つ人たちに対して「これ以上やりすぎてはいけないよ!」「国民のこの権利だけは絶対に奪ってはいけないよ!」と命じるための、いわば「権力者のための鎖」なのです。
私たちが守るのは法律。そして、権力者に「守らせる」のが憲法。この関係を、まずしっかりと心に留めておいてください。
なぜ、こんな「すごいルール」が生まれたのか
日本国憲法が生まれた背景には、先の大戦への痛切な反省があります。
かつて、国の権力が暴走し、国民の自由や人権が軽んじられ、多くの尊い命が失われました。その悲劇を二度と繰り返さない、という強い決意から、この憲法は生まれました。
その中心にあるのは、「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」という三つの大きな柱です。
これは、国の主役は私たち国民であり、一人ひとりの人権は何よりも大切にされ、そして二度と戦争をしない、という誓いです。権力者の暴走を許さず、国民の平和で自由な暮らしを守り発展させる。それが日本国憲法の魂です。
「アメリカの押し付け」というウソ
「でも、あれはアメリカに押し付けられた憲法じゃないか」という意見があります。
確かに、戦後のGHQの草案がきっかけになったのは事実です。しかし、それを鵜呑みにしたわけではありません。
当時の日本の憲法学者や政治家の方々は、必死の議論を重ね、日本の未来を思い、日本の言葉で、日本の実情に合わせて内容を練り上げていきました。
そして何より、この憲法をもう80年近くもの間、支持し、そのもとで平和と豊かさを築き、守り、育ててきたのは、他の誰でもない、私たち日本国民自身です。
この憲法のもとで、私たちは自由に声を上げ、好きなことを学び、好きな仕事を選び、安心して暮らしてきました。これは決して「押し付け」られたものではなく、私たちが選び取り、大切に育んできた「私たちの憲法」なのです。
「針の一穴」が、すべてを壊す
「一字一句変えるな、なんて頑固すぎる。時代に合わせて少し変えるくらい良いじゃないか」
そう思う気持ちも分かります。しかし、それこそが最も危険な考え方なのです。
想像してみてください。
頑丈な堤防に、誰かが「これくらいなら大丈夫だろう」と、針で小さな穴を開けたとします。
その一つの穴から水がチョロチョロと漏れ出し、やがて穴はどんどん広がり、ついには堤防が決壊して、すべてが濁流に飲み込まれてしまう…。
憲法改正も同じです。
「国民のため」という耳障りの良い言葉で、たった一箇所でも権力者に都合の良いように変えられてしまったら、どうなるでしょう。
その「針の一穴」を突破口に、「あそこも変えたのだから、ここも変えよう」「緊急事態だから、国民の権利を少し制限しよう」と、次から次へと、権力者の好きなように憲法が書き換えられていく未来が待っています。
そうなれば、憲法はもはや権力者を縛る「鎖」ではなく、国民を縛る「鎖」へと変わり果ててしまうでしょう。それは、この国に住む人々にとって、そしてこの国自体にとって、取り返しのつかない事態を招きます。いったい誰が、近隣諸国のうちの一部の国の様な、特定の政党あるいは権力者家族代々が憲法の上に君臨し、国民の自由や権利を一方的に抑えつけるような国をこの日本に望むでしょうか。憲法がただのお飾りにすぎない国に、この日本がなってしまって本当に良いのでしょうか。
私たちの手で、この憲法を守り抜こう
憲法改正を議論すること、それ自体は決して悪いわけではないでしょう。
しかし、その前にやるべきことがあります。それは、今あるこの日本国憲法を、私たち国民一人ひとりが深く理解し、尊重し、憲法が掲げる高い理想(平和、人権、自由)を、この社会で完全に実現するために努力することです。
今の日本は、憲法の理想を実現できているでしょうか?権力者は、憲法をきちんと守っているでしょうか?
それを問い質し、権力者に憲法を「守らせる」ことこそ、主権者である私たちの責任です。
この日本国憲法は、過去の余りにも大きな犠牲の上に築かれた、未来への希望です。
私を守り、あなたを守り、周囲のみんなを守り、ひいてはこの国自体を守り抜き発展させるための、最強の盾です。
その盾に、たとえ小さくとも穴を開けさせてはいけません。
一字一句だけであろうと、変えさせてはいけません。
さあ、一緒に声を上げましょう。
『男は黙って…』と言う様な、一時期流行った言い方、考え方、実はとんでもないことなんです。
私たちの未来のために。大切な人を守るために。
この国の平和と自由、そして世界に類を見ない二千有余年の歴史を持ちこれから更に維持発展していくべき日本のこの国を守り抜くために。
さあ、男も女も関係なく、黙っている事なく、みんなで一緒に声を上げましょう。
この日本国憲法を守り抜き、この憲法の掲げる理想を実現していこう、と。
(追加)そして…この記事を書いて半年後。追加で、こんな記事も書きました。
