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AIを使うときの注意点

AIを使っていると、つい色々な情報を入れたくなりますよね。

  • 文章を直してもらう

  • 資料を要約してもらう

  • メール文を作ってもらう

  • 仕事の相談をする

  • アイデアを整理してもらう

  • スクショやPDFを読み込んでもらう

AIは、こちらが具体的な情報を渡すほど、返ってくる答えも具体的になります。

だからこそ便利。

でも、その一方で、気をつけなければいけないことがあります。

それが、個人情報・機密情報です。

この記事では、私がAIを使うときに気をつけていることをまとめます。


AIで確認しておきたい設定

AIに個人情報や機密情報に近いものを扱わせる前に、AI側の設定も確認しておくと安心です。

ChatGPTの場合、見ておきたいのは主に3つです。
(他のAIをお使いの場合は、そのAIに聞いてしまうと早いです)

1. モデル改善への利用をオフにする

まず確認したいのが、データコントロールの設定です。

設定画面で、以下のような項目を探します。

プロフィールアイコン → 設定 → データコントロール →「すべての人のためにモデルを改善する」

この項目をオフにしておくと、今後の会話がモデル改善に使われない設定になります。

表記はアプリや時期によって少し変わる可能性があります。
「モデル改善」「データコントロール」「トレーニング」といった言葉を探すと見つけやすいです。

2. 一時チャットを使う

一時的に個人情報に近い資料を扱うときは、一時チャットを使うのも選択肢です。

たとえば、

  • この資料だけ一度見てほしい

  • スクショから内容だけ抜き出してほしい

  • 個人情報を削る前の下処理だけしたい

  • あとから履歴として残す必要がない

こういうときは、一時チャットが向いています。

ChatGPTの一時チャット


ただし、一時チャットは後から見返す用途には向きません。

なので、私なら、

  • 個人情報に近い相談は一時チャット

  • 個人情報を削った後の文章作成や構成作りは通常チャット

このように使い分けます。

3. メモリを確認する

AIのメモリ機能も確認しておきたいです。

ChatGPTの設定では、以下のような項目を見ます。

プロフィールアイコン → 設定 → パーソナライズ → メモリ

ここで、メモリをオンにするかオフにするかを選んだり、保存されているメモリを確認・削除したりできます。

文章の好みや仕事の方向性を覚えてもらう分には便利です。

でも、個人名、住所、勤務先、家族情報、健康情報、機密情報などは残さない方が安心です。

AIに必要なのは「本人を特定できる情報」ではない

まず大前提として、AIに必要なのは、必ずしも本人を特定できる情報ではありません。

必要なのは、判断するための材料です。

たとえば、文章を添削してもらうなら、必要なのは文章の内容です。
名前や住所、電話番号までは必要ありません。

メール文を作ってもらうなら、必要なのは目的、相手との関係性、伝えたい内容です。
相手のフルネームや会社の内部情報まで入れなくても、十分に作れます。

資料を要約してもらうなら、必要なのは要約したい本文です。
そこに含まれる個人名やID番号まで、そのまま残す必要はない場合が多いです。

AIに何かを相談するときは、まずこう考えるようにしています。

「この情報は、AIが答えるために本当に必要か?」

必要でないなら、消す。
ぼかせるなら、ぼかす。
置き換えられるなら、仮名にする。

このひと手間だけでも、かなり安全になります。

AIに入れてもよい情報

比較的入れやすいのは、個人が特定されにくく、相談内容に直接関係する情報です。

たとえば、

  • 相談したいテーマ

  • 困っている内容

  • 文章の目的

  • 資料の構成

  • 一般化した状況説明

  • 個人名を消した文章

  • 会社名や顧客名を伏せたやりとり

  • 数値だけを残したデータ

  • 商品名やサービス名を伏せた企画案

こうした情報は、AIの回答を具体化するために役立ちます。

ただし、「単体では個人情報ではない情報」でも、組み合わせると個人が特定されることがあります。

たとえば、地域、職業、年齢、家族構成、勤務先、顔写真、SNS投稿内容などが組み合わさると、本人が分かってしまう可能性があります。

だから、AIに入れるときも、記事やSNSに出すときも、「組み合わせたら特定されないか」は見るようにしています。

伏せた方がいい情報

AIの回答には不要なのに、個人特定につながりやすい情報は、基本的に伏せた方がいいです。

たとえば、

  • 氏名

  • 住所

  • 電話番号

  • メールアドレス

  • 生年月日

  • 顔写真

  • 勤務先名

  • 学校名

  • 顧客名

  • 取引先名

  • 会員番号

  • 予約番号

  • 注文番号

  • 請求書番号

  • 社員番号

  • アカウント名

  • ユーザーID

  • QRコードやバーコード

こうした情報は、AIに正確な回答をしてもらうために必須ではないことが多いです。

たとえば、メール文を作ってもらうなら、相手の名前は「Aさん」で十分です。
会社名は「取引先」「自社」「クライアント」で置き換えられます。
住所や電話番号は、AIに考えてもらう内容と関係ないなら消せます。

「そのまま貼る」のではなく、必要な部分だけ残してから使う。

これを習慣にしたいと思っています。

原則として入れない方がいい情報

漏れたときの影響が大きい情報は、原則としてAIに入れない方がいいと考えています。

たとえば、

  • パスワード

  • ログイン情報

  • クレジットカード番号

  • 銀行口座情報

  • マイナンバー

  • 保険証・免許証・パスポートの画像

  • 契約書の未公開情報

  • 会社の機密情報

  • 顧客リスト

  • 医療情報

  • 家庭の深い事情

  • 本人や他人のセンシティブな悩み

こうした情報は、AIの回答に役立ちそうに見えても、慎重に扱うべきです。

特に、仕事関係の情報は注意が必要です。

自分では「ちょっと相談しただけ」のつもりでも、顧客情報や社内情報を外部サービスに入力すること自体が、会社のルールに反する場合があります。

仕事でAIを使う場合は、個人の判断だけでなく、会社の規定や利用ルールも確認しておいた方がいいと思います。

個人情報を入れてしまうとどうなる?

では、もし個人情報をAIに入れてしまったら、何が起きるのでしょうか。

まず、個人情報を入力したからといって、すぐに誰かに公開されるわけではありません。

ここは必要以上に怖がりすぎなくてもいいと思います。

ただし、「公開されないなら何を入れても大丈夫」という話でもありません。

個人情報を入れてしまうと、主に次のようなリスクがあります。

1. チャット履歴として残る

通常のChatGPTでは、チャットは自分のアカウントの履歴に残ります。

つまり、名前や住所、メールアドレス、書類の画像などを入れると、自分の履歴の中にその情報が残る可能性があります。

自分しか見ないつもりでも、家族や同僚と同じ端末を使っている場合、あとから画面に表示されることもあります。

「入力した情報は、その場で消えてなくなる」と思わない方がいいです。

2. アップロードしたファイルが残る場合がある

画像、PDF、スクショなどをAIにアップロードした場合、ファイルとして残ることがあります。

たとえば、請求書、契約書、申込書、身分証、スクショなどです。

チャット本文だけでなく、アップロードしたファイル自体にも個人情報が含まれていることがあります。

しかも、画像には自分が気づいていない情報が写り込んでいることもあります。

  • 画面上部のアカウント名

  • 通知

  • メールアドレス

  • ブラウザのタブ

  • ファイル名

  • QRコード

  • 位置情報が含まれる画像

こうしたものが写っていないか、アップロード前に確認した方がいいです。

3. 設定によってはモデル改善に使われる可能性がある

AIは、設定によって会話内容がモデル改善に使われる場合があります。

そのため、個人情報に近い内容を扱う前に、データ利用の設定を確認しておいた方が安心です。

特に、名前や連絡先、書類画像、仕事の資料などを扱う場合は、「モデル改善への利用」をオフにしておくのが安全寄りだと思います。

ただし、設定を変えたとしても、何でもそのまま入れていいわけではありません。

一番大事なのは、入力前に不要な個人情報を削ることです。

4. メモリに残る可能性がある

ChatGPTには、会話をまたいで情報を覚えるメモリ機能があります。

便利な機能ですが、残してほしくない情報まで覚えられると困ることがあります。

たとえば、

  • 自分の勤務先

  • 家族構成

  • 住所に近い情報

  • 病歴や悩み

  • 誰かの名前

  • 仕事の機密に近い情報

こうした内容は、メモリに残さない方がいい場合があります。

気になる場合は、メモリ設定を確認し、不要なメモリを削除します。

5. 自分で共有してしまうリスクがある

実は一番現実的に怖いのは、AIそのものよりも、人間側の共有ミスだと思っています。

たとえば、

  • AIとの会話を共有リンクにする

  • スクショをSNSに載せる

  • AIが作った文章に名前や会社名が残っている

  • 画像にメールアドレスやIDが写っている

  • 要約文に顧客名や取引先名がそのまま残っている

こういう形で、意図せず個人情報が外に出ることがあります。

AIに入れた情報が自動的に公開されるわけではありません。

でも、AIとのやりとりを外に出すときに、自分でうっかり公開してしまうことは十分にあります。

ここは本当に注意したいところです。

もし個人情報を入れてしまったら

もし、うっかり個人情報を入れてしまった場合、私は次の対応をします。

  • まず、そのチャットを削除する

  • アップロードしたファイルが残っていないか確認する

  • メモリに残っていないか確認し、必要なら削除する

  • モデル改善への利用設定をオフにする

  • 今後は一時チャットを使う

  • 記事やSNSに使う前に、名前・住所・会社名・顔写真・QRコードなどが残っていないか確認する

慌てすぎる必要はありません。

ただ、「入れてしまったけど、まあいいか」と放置するのは避けた方がいいです。

特に、他人の情報や仕事関係の情報は、自分だけの判断で済まない場合があります。

AIへの指示文も工夫する

AIに資料を渡すときは、最初にひと言添えるようにしています。

たとえば、こんな感じです。

個人情報は伏せています。
この資料から、個人を特定しようとせず、必要な情報だけを抽出してください。

また、記事やSNSに使う文章を作るなら、

公開用の記事にする前提なので、個人名・会社名・住所・連絡先・具体的な数字などは出さず、汎用的に書いてください。

と伝えておきます。

AIは、こちらが何を重視しているかを伝えると、それに合わせて回答を調整してくれます。

「個人情報を出さない」
「汎用的に書く」
「公開しても問題ない表現にする」

こうした条件は、最初に伝えておいた方がいいです。

記事やSNSに出すときは、さらに一段ぼかす

AIに相談するために使う情報と、記事やSNSに出す情報は分けて考えた方がいいです。

AIに相談するときは、ある程度具体的な情報が必要になることがあります。
でも、それをそのまま公開する必要はありません。

たとえば、

「〇〇会社のAさんからこう言われた」
「〇〇市の自宅でこういうことがあった」
「〇〇病院に通っている」
「売上が〇円だった」
「この顧客からこういう相談を受けた」

こうした情報は、記事では伏せた方が安全です。

代わりに、

「取引先から相談を受けた」
「ある生活上の出来事があった」
「医療機関に関わる内容があった」
「売上に関する数字を扱った」
「顧客対応で悩む場面があった」

このくらいにぼかしても、記事としては十分伝わります。

読者にとって大事なのは、個別の名前や数字ではありません。

大事なのは、どう考えたか。
どうAIを使ったか。
どんな手順で安全に活用したか。

そこに価値があります。

まとめ

AIは、具体的な情報を渡すほど、具体的な答えを返してくれます。

でも、便利だからといって、何でもそのまま入れていいわけではありません。

私が気をつけているのは、次のことです。

本人を特定できる情報は消す。
AIに必要な情報だけを渡す。
資料は加工してから使う。
ChatGPT側の設定も確認する。
必要に応じて一時チャットを使う。
メモリに残したくない情報は残さない。
入れてしまったら、履歴・ファイル・メモリを確認する。
記事やSNSではさらに一段ぼかす。
公開しても問題ない表現になっているか見直す。

AIに必要なのは、名前そのものではありません。
必要なのは、判断材料です。

個人情報を削っても、AIは十分に役に立ちます。

むしろ、情報を整理してから渡すことで、AIの回答も使いやすくなります。

AIを安全に使うために必要なのは、難しい知識だけではありません。

渡す前に削る。
設定を確認する。
残さない情報を決める。
入れてしまったら削除する。

このひと手間が、安心してAIを使うためには大事だと感じています。

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