やさしさの痛み
やさしさは いつも
ひとのために あると思っていた
でも ふれられたとき
その手が あたたかかったぶんだけ
わたしは くずれてしまった
ほんとうのやさしさは
ときに なにも言わずに
ただ そばにいることだけだった
でも それすら
つらかった
ー御影 柩ー
『黙読の回廊──虚空の詩美術館』第52篇より
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