はじまりは きれいだった
はじめて このせかいを見たとき
すべてが ひかっていた
風も 光も こえさえも
どれも やさしく すこし かなしかった
まだ なにも知らなかったわたしは
その うつくしさに
なにも うたがわなかった
でも きれいなものほど
いちばん はかなく くずれていくのだと
そのあと 知った
ー御影 柩ー
『黙読の回廊──虚空の詩美術館』第51篇より
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