青森県はむつ中間貯蔵施設への2026年度の使用済核燃料新規搬入を認めず=進まない六ヶ所再処理工場の審査=ガラス溶融炉の製造確認は竣工後?!
むつ中間貯蔵施設へ使用済核燃料を搬入できない
3月28日、読売新聞に↑「青森県拒否方針」という記事が出ました。
一部記事から引用します。
=原子力発電所から出る使用済み核燃料の中間貯蔵施設(青森県むつ市)を巡り、青森県が2026年度の燃料の新規搬入を認めない方針を、同施設を利用する東京電力ホールディングスや日本原子力発電、経済産業省などに伝えたことが、県関係者への取材でわかった。26年度に予定していた計60トンの搬入に影響が出そうだ=
東電は柏崎刈羽原発6号機の燃料を号機間輸送?
東電は何度もトラブりながらも、4月の営業運転開始に向けて、柏崎刈羽原発6号機の出力を100%にして、発電を再開しています。(3月30日現在)
この柏崎刈羽原発6号機の燃料プールが満杯で、次回定検までに使用済燃料をどこかに搬出しなければ、新燃料を入れられないことは以下↓のnoteに書きました。東電は、むつ中間貯蔵施設への搬入ができないなら、次の定検までに6号機の使用済燃料を他の原発に号機間輸送をしなければなりません。
もっと大変なのは関電
関電はもっと大変です。関電はむつ中間貯蔵施設への使用済核燃料搬入を画策しては、むつ市や青森県から拒否され続けてきました。
そのため、東電から「他社からの使用済核燃料の搬入を検討すること」を青森県とむつ市に申し入れ、むつ市は検討を開始することになった矢先でした。詳細は以下↓のnoteで。
東電や日本原電の燃料の搬入が認められないなら、関電からの燃料の搬入なんて絶対!無理となるわけで、この記事には名前も出てこない関電が、実は一番困っていると思います。
規制委員会への説明の計画から半年遅れ
今回の青森県知事の搬入拒否の理由は、六ヶ所再処理工場の操業計画の遅れです。読売の記事には「再処理工場の 進捗が思うようにいっておらず、中間貯蔵施設への搬入の前提がなくなっている」という県の幹部職員の発言が載っています。
29日には東奥日報に↓「当初計画から半年遅れ」という記事が出ました。
=日本原燃は27日、使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の完成に向けた最新計画を公表した。原子力規制委員会への審査説明が3月中に終わらず、説明期間が少なくとも2カ月ほど延長となる。2025年11月には説明を終えると見込んだ当初計画から、半年ほど遅れる公算が高まった。完成目標の27年3月まで、残り1年。原燃は全体工程を効率的に進めるとして、「(完成)目標に変更はない」と取材に答えた=

ガラス固化の製造確認は完成後に先送り
この記事の図の右下※の文章にご注目。「固化体製造確認は完成後に先送り」とあります。以下↓のまさのあつこさんのnoteでは、山中規制委員長はまだ先送りを認めたわけではないという発言していますが、日本原燃は固化体製造確認は完成後に先送りする方針のようです。
日本原燃と規制庁職員との度重なる面談の中で
3月27日に行われた第576回核燃料施設等の新規制基準適合性に係る審査会合の開始から1時間53分あたりで、決得日本原燃施工認総括副責任者がガラス溶融炉の使用前事業者検査と確認運転(完工後?という意味か)の整理を面談で行っていると発言。面談は2,3回は行っていて、次回あたりに整理したものを示せるとしています。
この動画を見て、面談記録を調べてみました。
3月13日の面談記録には以下のように書かれていました。
=本年2月9日に開催した核燃料施設等の新規制基準適合性に係る審査会合での議論を踏まえ、操業(せん断開始)前に計画されているガラス溶融炉の確認運転で行う健全性確認と使用前事業者検査との関係に関して、本年2月18日及び3月3日の面談に引き続き、日本原燃の検討状況について説明を受けた=
日本原燃は規制庁との度重なる面談の中で、完工前の使用前事業者検査と完工(操業)後のせん断開始前に計画しているガラス固化体製造確認との整理を進めていて、整理したものが次回以降の審査会合で出てくるということのようです。
もし予定通り完工しても燃料のせん断には入れない
面談は詳細な記録が出てないので、具体的にどんな話が出てきているのかは、審査会合に整理したものがでてこないとわかりません。
たとえ予定通り完工できたとしても、燃料のせん断に入る前には、ガラス溶融炉の確認運転が必要であり、そこでつまづいてしまう確率がとても高いということだ思います。
宮下青森県知事 核燃料搬入を容認せず
3月31日、宮下青森県知事は26年度の核燃料搬入を認めないとの意向を発表しました。Web東奥の記事から引用します。
=原発から出る使用済み核燃料の中間貯蔵施設(青森県むつ市)を巡り、宮下宗一郎知事は31日、東京電力ホールディングスによる2026年度分の核燃料搬入を現時点で容認しない意向を示した。最長50年間の貯蔵後に核燃料を受け入れる再処理工場(同県六ケ所村)の完成に依然としてめどが立たず、「中間貯蔵事業を実施できる環境にない」と指摘。事業者による新たな搬入は当面、困難な見通し=
核燃料サイクルは破綻している!
脱原発しかない!
*タイトル画像はリサイクル燃料貯蔵の貯蔵計画
2026 年1月 26 日 リサイクル燃料貯蔵株式会社
https://www.rfsco.co.jp/ssl/press/2025/p04.pdf
