使用済MOX燃料の再処理からでてきた高レベル放射性廃棄物は受け入れの「対象ではない」という回答が青森県から届いた
青森県からの回答
電事連がフランス・オラノ社と使用済MOX燃料の再処理契約を交わしたことについて、特に返還高レベル廃棄物の受け入れについて、青森県は了承しているのだろうかと思い、青森県のHP「県政・わたしの提案」というところに質問をおくってみたら、3月13日付けで回答が返ってきました。(タイトル画像)質問提出の詳細は以下↓のnoteで
使用済MOX再処理から発生する廃棄物は受け入れの対象ではない
提案(質問)
1 電気事業連合会(電事連)と関西電力はフランスのオラノ社に使用済MOX燃料の実証実験を委託し、2月12日には搬出量を倍の400tにすると発表しました。これに伴い発生する高レベル放射性廃棄物、TRU廃棄物などの日本への返還、青森県六ヶ所村の施設への受け入れについて、電事連から説明や要請はありましたか。
2 現在高レベルのガラス固化体は六ヶ所村の貯蔵施設にしか受け入れ先はありません。電事連及び関西電力は、仏国オラノ社における使用済MOX燃料再処理から発生する放射性廃棄物の受け入れについて、契約の前にまず青森県に説明や要請をするべきだと思いますが、どうですか。
以前の再処理委託で発生したフランスからの高レベル放射性廃棄物の受け入れもできていない状況で、より危険でコストも高い使用済MOX燃料の再処理契約を行い、今回使用済燃料を倍増する契約まですることは許されないと思います。
青森県からの回答
フランスで行われる使用済MOX燃料の再処理実証研究により発生する特定放射性廃棄物は、本県及び六ケ所村が、日本原燃サービス及び日本原燃産業株式会社(現在の日本原燃株式会社)と昭和60年4月に締結した「原子燃料サイクル施設の立地の協力に関する基本協定書」に定める受入れ・一時貯蔵の対象には含まれないものと承知しています。
(参考)
原子燃料サイクル施設の立地への協力に関する基本協定書
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kankyo/g-richi/files/R6siryo-7.pdf
原子燃料サイクル施設の概要
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kankyo/g-richi/files/R6siryo-6.pdf
再質問=使用済MOX再処理契約締結前に青森県には何の説明もなかったことを確認中
14日に回答のメールへの返信で、以下の再質問を出しました。また回答があればお知らせします。
質問
1 今回の電事連による使用済MOX燃料のフランスでの再処理契約に際して、高レベル廃棄物などの青森県への受け入れについて、青森県には現段階で何も説明はないという理解で良いですか。
2 昨年10月には、フランスから以前依頼の再処理によって発生したTRU廃棄物を、高レベルガラス固化体に変換したもの20本の受け入れについて、青森県は拒否していると報道されました。青森県は仏国からのTRU変換の高レベルガラス固化体の受け入れについて、今も拒否し続けているという理解でいいですか。
福井県知事への提案:関電の見直しロードマップに実効性はない!
この青森県からの回答を、福井県にも知らせるべきだと思い、知事への提案便というところから以下のような福井県への提案を提出しました。
*フランスでの使用済MOX燃料の再処理について質問したところ、3月13日付けで青森県原子力立地対策課から以下の回答をもらいました。
青森県からの答
フランスで行われる使用済MOX燃料の再処理実証研究により発生する特定放射性廃棄物は、本県及び六ケ所村が、日本原燃サービス及び日本原燃産業株式会社(現在の日本原燃株式会社)と昭和60年4月に締結した「原子燃料サイクル施設の立地の協力に関する基本協定書」に定める受入れ・一時貯蔵の対象には含まれないものと承知しています。
(参考)
原子燃料サイクル施設の立地への協力に関する基本協定書
原子燃料サイクル施設の概要
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kankyo/g-richi/files/R6siryo-6.pdf
フランスへ関電の使用済MOX燃料を搬出し、再処理をした後、高レベル放射性廃棄物が返還されたら、一体どうするのでしょうか。現在高レベルのガラス固化体は青森県六ヶ所村の貯蔵施設にしか受け入れ先はありません。電事連及び関西電力は、フランスオラノ社における使用済MOX燃料再処理から発生する放射性廃棄物の受け入れについて、契約する前にまず青森県に説明や要請をするべきだったと思います。
2023年6月、使用済MOX燃料の再処理実証試験をフランスで行うことを関電森社長が杉本県知事に伝え、そしてこの使用済燃料をフランスに搬出することをもって「約束は果たされた」と森社長は言いました。この発言こそが「使用済MOX燃料の再処理は福井県との使用済核燃料県外搬出の約束を守るため」だという何よりの証拠です。出てくる放射性廃棄物のことを何も考えることなく、目の前のたまり続ける使用済核燃料をなくすために、使用済MOX燃料の再処理を海外に依頼するという関電そして電事連の姿勢こそが「原発はトイレなきマンション」だということを示しているとおもいます。
そもそも一番最初に海外再処理の契約をした時点では、放射性廃棄物の返還の条文はなく、海外に再処理を委託すれば、放射性廃棄物の問題は解決したものとおもっていたそうです。その後返還受け取り義務の条項ができて、返還放射性廃棄物をどうするのか考えることになったそうです。
今回のフランスでの使用済MOX燃料再処理もまったく同じ発想です。いままでずっと福井県との約束を反故にしてきた関電ですが、今回の見直しロードマップも、結局は目先のことしか考えていません。実効性があるとはとても思えません。見直しロードマップは関電に突き返し、どうか老朽原発3基の運転を認めないでください。
福井県議会最大会派自民党が容認
関電の使用済核燃料の見直しロードマップについて、福井県議会も最大会派自民党が実効性があると一定の理解を示しました。
*11日に行われた県議会予算決算特別委員会で、県議会の最大会派「自民党県議会」の山岸猛夫会長は、県が六ケ所村の再処理工場を視察し、工場を管理する日本原燃の社長から「竣工目標を確実に守れるようにすることが責任であり、最優先の使命」との決意を確認したことなどを踏まえ、新ロードマップについて一定の理解を示しました。
その上で山岸会長は「武藤経産相や森社長と会って、このロードマップに実効性があるかしっかりと判断していただきたい。その時は知事の判断にお任せしたい」と述べ、ロードマップの是非については、国と関電の社長と面談したうえで最終判断するよう求めました。
改めて判断への決意を聞かれた杉本知事は「できるだけ早く森社長、武藤大臣に対してロードマップの確実な実行、立地地域の振興について責任ある対応を確認したい。その上で県としてロードマップの実効性を判断したい」と語りました*
(3月11日 福井テレビ)
ぜひ福井県知事に意見を!
今回の関電の見直しロードマップに実効性はありません。六ヶ所再処理工場頼み、フランス再処理頼みのすぐに破綻することがみえみえの見直しロードマップです。
さきほど紹介した「福井県知事への提案便」で意見を出しましょう。関電の老朽原発3基の停止を福井県知事に求めましょう!
*1 見直しロードマップの詳細は以下↓のnoteを。
