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関電新ロードマップのお粗末=六ヶ所再処理工場頼みは変わらない


六ヶ所再処理工場への搬出量の6割が関電から

2月13日、関電が使用済燃料対策ロードマップ(ロードマップ)を見直しました。(タイトル画像)https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2025/pdf/20250213_1j.pdf

24年10月に発表したロードマップと比べてみると、六ヶ所再処理工場に運び出す全体量は変わらず、運び出しが2025年からが2027年からに延びただけ。関電からの搬出量が内訳が明らかになり、電力事業者全体で330t、関電はそのうち60%、198tを3年間で搬出することになっています。2年後、六ヶ所再処理工場の完工が28回目!の延期になったら、破綻する計画です。(↓23年10月発表の旧ロードマップ)
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2023/pdf/20231010_1j.pdf

23年10月発表の旧ロードマップ

今回の新ロードマップも結局は日本原燃六ヶ所再処理工場頼みであることに変わりはありません。26年度中に六ヶ所再処理工場が予定通り動かなければ、また計画を大幅に見直すことになります。

フランスへの搬出は1.5倍

フランスでの使用済MOX燃料再処理実証試験のための使用済核燃料の搬出量は、23年発表の旧ロードマップでは3年間で200tだったものが、100t追加され、300t搬出されることになっています。経産相の福井県への提案や前日の電事連への発表では倍増とありましたが、実際に発表された関電の新ロードマップでは1.5倍の合計300tとなっています。この背景には、使用済MOX燃料の発熱量は使用済ウラン燃料と比べてはるかに高いので、原子炉から取り出してわずか数年で船に積んで運び出すことが可能かどうかという問題があると思います。

困っているのは関電なのに表には出てこない

今回発表した新ロードマップを福井県に認めてもらえなければ、美浜3号、高浜1、2号の老朽原発3基を止めないといけない関電。でも今回の発表前に動きをみせたのは、まずは武藤経産相でした。1月21日、経産相が福井県知事に会い、使用済MOX燃料の県内原発からの搬出量が増える可能性を示唆。この経産相の提案を受けて、23日に福井県知事は「毎年130トンぐらい新しく使用済み燃料が出てくる中で、それをどう持ち出すのか。全体像で分かればいいわけなので、新しい方式が編み出されるなら入れればいいし、積み増しも十分ある」とコメントしました。
ここらへんの詳しい経緯は以下のnoteに書きました。

電事連の発表にびっくり

2月12日、電気事業連合会(電事連)と関電は再処理実証研究として実施する福井県内原発の使用済み核燃料のフランスへの搬出について、搬出量を約200トン積み増し、計約400トンに倍増させると発表しました。

https://www.fepc.or.jp/pr/news/oshirase/__icsFiles/afieldfile/2025/02/12/press_20250212.pdf

上↑の電事連発表の資料を読んで驚きました。今回のMOX燃料倍増はフランス・オラノ社からの提案なんだそうです。以下引用です。
「検討の過程で、関西電力が保有する使用済 MOX 燃料の詳細仕様を確認した仏国オ ラノ社より、再処理の実運用を最適化する観点から、使用済 MOX 燃料の性状・特性 を踏まえた取得データ量を充実化させるため、実証研究の対象数量を増やすことにつ いて、提案がありました」

「いかがわしい」関電

今回、使用済MOX燃料搬出の倍増を提案してきたのはフランス・オラノ社で、福井県に提案したのは経産相、福井県知事が「そういうこともありかな」みたいに会見でいったのをきいてから、電事連が倍増を発表。そして関電が新ロードマップを発表したのは最後です。関電が老朽原発が動かせなくなると困るから、なんとかしたいがための悪あがきだとばれないように、国も電事連も必死になっています。そして、こういう姿勢が、関電への、また原子力行政への不信感を増幅しているとおもいます。いつも嘘か、嘘とはいえないレベルのごまかしばかり。使用済核燃料を持っていくところがなくて困っていることを公には認めないまま、影で暗躍して実に「いかがわしい」!のです。
中国電力と共同で進めている山口県上関の中間貯蔵施設計画に対する関電の姿勢も同様で、計画発表の時、関電は短いコメントを発表しただけでした。
青森県むつ市の中間貯蔵施設に、関電からの使用済核燃料を「電事連の共同使用」という形で運び込もうとした時も、表に出ないようにしながら、裏で手を回す関電の姑息なやり方が、当時のむつ市長=>現在の宮下青森県知事との信頼関係を完全に破綻させてしまったのだと思います。

「嘘とごまかしの関電黒歴史」のあらたな1ページ

今回の新ロードマップが「実効性がある」とはとても思えません。六ヶ所再処理工場が予定どおり動くことを期待し、再処理工場への搬出計画をただ2年延期しただけ。関電の嘘とごまかしの黒歴史のあらたな1ページを飾るものです。
もし福井県知事や福井県議会がこんな計画を「実効性がある」と判断して、老朽原発3基の稼働を認めるなら、なにか私たちの知らない裏取引があるのではないかと疑います。

イギリスはプルトニウムを処分

1月24日、イギリスはプルトニウムを「資源」ではなく「廃棄物」として地中処分する方針を発表しました。
日本は高速増殖炉もんじゅの廃炉を決定したときから、核燃料サイクルは破綻しています。使用済核燃料の「全量再処理」方針からの変換が求められていて、国民的議論が必要です。
そんな状況の中で、関電の老朽原発を動かすために、関電だけではなく電事連みんなで、もっと危険で、もっとお金がかかる「再・再処理」への道を進んでしまうなんて、絶対に認めることはできません💢その費用はすべて電気代に乗せられ、関電の顧客だけでなく、全国の電気利用者から広く薄く回収されるのです。

MOX燃料の再・再処理をやめてください


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