私は、ひとりではこの子を守れないと思った。
私は、あの日はじめて思いました。
私ひとりでは、この子を守れない、と。
どれだけ頑張っても、どうにもならない瞬間がありました。
人生で一番の高熱が出ました。
授乳しているから、いつもの薬は飲めない。
でも、全然熱は下がらない。
身体はしんどい。
それでも、我が子はお腹を空かして泣いている。
このままだと、この子はどうなってしまうんだろう。
そんなことまで、頭をよぎりました。
どれだけ頑張っても、どうにもならない。
この方法が間違っているのか正しいのか、分からない。
私の頑張りでは、この子を守れない。
頑張り方の正解が、分からない。
はじめて、自分の限界を知りました。
翌日、乳房ケアに行くと、助産師さんがこう言いました。
「あなた、おっぱいがこんなになるまで頑張ってたのね」
その一言で、
張りつめていた不安も涙も、一気に溢れました。
そうか、私は、ちゃんとやれていたんだ。
初めての育児を、
ちゃんと頑張っていたことを認めてもらえた。
その瞬間、
嗚咽が出るほど泣きました。
あの日を境に、
私は「頼る」ということを知りました。
ひとりで頑張ることが、母なんじゃない。
母として頑張ることに正解なんてない。
誰かに頼ることも、
この子を守るために必要なことなんだと、
はじめて思えました。
だから私は今、
助産師さんの仕事を、勝手に広報しています。
助産師さんは、
私たちの人生と関わる時間は決して長くない。
それでも、人生のはじまりの瞬間に、
確かにそこにいてくれる存在です。
ママがひとりにならないように。
パパとママが、親になっていく最初の時間に寄り添う存在として。
私は、そんな助産師さんの言葉や思いを、
ちゃんと残したいと思いました。
パパやママ、助産師さんにインタビューして、
「生まれる、ということ」を物語として記録しています。
あなたの「生まれる、ということ」も、
きっと誰かの力になる。
私は、その物語を残していきます。
2026/07/09 もう一つ書いてみました!
【室長の話】私が助産師さんの仕事を、もっと知ってほしいと思う理由
2026/3/31 パパの妊娠・出産の物語を連載スタート!
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