地方企業の未来戦略 ーこじゃんと何でもやるきねー
―私たちの六次化への道のりは、これから始まる―
戸田商行は、まだ農業分野で望まれている六次化を実現できているわけではありません。
むしろ新参者として、これから歩もうとしている途中です。
地方で企業を続けるということは、そう簡単ではありません。
地方経済は、人口は減り、市場は縮小し、従来の取引だけでは先が見えにくい時代になりました。
「もくめん」という素材も、かつてのような大量需要はありません。
このまま同じやり方を続けていては、じりじりと小さくなっていくのではないかという危機感があります。
だからこそ、ただ素材をつくるだけでよいのか、森の価値をどこまで伝えられているのか。
一次産業である森林資源を活用し、加工し、価値を加え、物語として届ける。
農林業における六次化とは、単に加工品をつくることではないと私は思っています。
地域資源の価値を、自分たちの言葉で語れるようになること。
価格を市場に委ねるのではなく、自ら価値を創造し、社会へ提示できるようになること。
それが、これからの地方企業に必要な力ではないかと感じています。
近年、エッシェンシャルオイルといった精油事業を始めたのも、その一歩でした。 これまで価値がつきにくかった枝葉や間伐材が、新しい「香り」という形で可能性を持ち始めました。自然を活かした循環型社会にも通じます。
けれど、道はまだまだ半ばです。
商品をつくるだけでは六次化は達成できません。
販路も、世界観も、ブランドも、仕組みもすべて整えていかなければなりません。
社員、協力会社の人、御紹介いただく方、愛好していただくお客様、そして世界中の人々からの助けも得ながら、そこに感謝しなければなりません。
簡単な道ではないことも分かっています。
それでも私は、地方企業には、地方にいるからこそできる経営があると信じています。
森を守り、素材を活かし、地域に価値を残す。
私たちの六次化は単に拡大のためではなく、地域と未来への持続のための挑戦です。
戸田商行は、これからその道を歩き始めます。
