『当てる』だけじゃない競馬の楽しみ方に辿り着いた話
昨年までの僕は、予想して、馬券を買って、当たった外れたで一喜一憂する
指数を使って予想して、その的中率や回収率(エア馬券)で競馬予想を楽しんでいた
レース結果=「データ蓄積」として、予想が外れてもこの蓄積が次回の予想力に繋がると思っていた
その考え自体は悪くはないとは思うけど、事務作業なことに違和感を覚え始めていた
2026年に入り、独自指数とは別に展開(Flow)を予想に取り込むことを始めた
その第一段階がコチラ👇
予想の参考になる記事でもないし、面白い記事でもないのは僕自身も感じている
ただ、「どうしてこの予想になったのか?」を指数ではなく言語化できるようになった
そして迎えた週末
展開予想を大きく外す
MF(ミドルペース)想定が大きく外れたレース
・基準PACE値 104.53 (前半3F/上り3F×100)
・予測PACE値 105.0 ← この値が基準よりも低ければハイペース、高ければスローペース気味になる ここではミドルペース予想
・結果PACE値 95.4
・差 -9.6(超ハイペース)

この表は、各出走馬の結果タイムから予測したタイムとのタイム差
以前の記事で「乖離、乖離」といっていた値だ
・RAP=残り3Fまでの平均RAP
・MFT=前半3F(アベレージ)
・TPT=残り3F到達タイム
・MLT=上り3F
・PMT=レースタイム
前半がマイナス値=予測タイムより早かった
上り3Fがプラス値=予測タイムより遅かった
レースタイムがマイナス値=予測より早かった
つまり、このレースはハイペースで「展開が外れた」予想
いつもならここで終わり
だけど、予想を言葉で説明できるようになったにも関わらず、結果は「展開が外れた」だけではあまりにもつまらない
乖離の”本質”を定義し直す
先程の乖離表の一番上は各馬のアベレージ値となっている
レースタイム(PMT)が-1.3秒
PACE値の差が-9.6(約3.1秒)に対し乖離値が低いことに気付いた
各馬のレース結果PACE値のアベレージは102.0
予測PACE値との差は-3
この-9.6と-3の乖離が真の乖離ではないか
そして真の乖離とはこのハイペースの中で各馬が予測タイムに対してどのような走りをしたか?
(馬結果タイム - 馬予測タイム) ←今までの乖離 から
(馬結果タイムアベレージ値 - 馬予測タイムアベレージ値) との差を真の乖離とする
その表がコレ(左が予測タイム、右が真乖離値)

想定よりも早いタイムの中、マイナス値が大きい=この早い流れの中、予想以上の好走をしたという定義
特に-0.5以上の値を赤く表示し、プラス値が大きいものを紫で表示した
赤字の馬と着順をチェックしてみよう
2 レースタイム -0.8秒 14着 この馬はもともと予測タイムが早くなくレースには対応できたが実力不足
4 レースタイム -0.8秒 7着 上記と同じだが、この2番人気だったことも踏まえると過剰人気or調子が良くなかった
6 前半3F -0.7秒 レースタイム -1.2秒 5着(16番人気)
8 前半3F -0.6秒 上り3F +3.1秒 16着 おそらくこのレースをハイペースとした張本人 最後はバテて失速
9 レースタイム -0.7秒 1着 前半 -0.4秒に対し上り +0.1秒は”耐えた”感じ(上り3F予測が早い中)
12 レースタイム -1.2秒 6着 前半&上りもマイナス値と優秀だがもともとの評価(予測タイム)が低かった
14 レースタイム -1.5秒 2着 早い展開にも対応し上り3Fも失速することなく伸びた
15 上り3F -2.0 12着 明らかに動き出しが遅かった
着順はあくまでも結果論になってしまうけど、マイナスやプラスが大きく目立つ馬に注目してレース映像を見るとまた違った視点で見える
そして結果を見たうえで着目したいものが脚質とPACE値
前回の脚質定義
馬のPACE値 - レースPACE値 の値に応じて こう定義付けた
馬のPACE値 - レースPACE値 の値に応じて こう定義付けた
FRN=0以下
STK=0~1.0
MDP=1.0~2.0
CHR=2.0~3.5
FIN=3.5以上
簡単に説明すると
FRN → 前半3Fタイムが上り3Fタイムより早い
STK&MDP→前半3Fタイムと上り3Fタイムがほぼ同じ
CHR&FIN→前半3Fタイムより上り3Fタイムが早い

ほとんどの馬の脚質が ”FIN”
そして、PACE値100未満の馬をのぞいた各馬のPACE値アベレージが103.6
これは基準PACE値104.53と大して変わらない数値だ
このレースの本質
レースタイム 2:10.8(130.8秒)、上り3F 36.9秒
この値だけ見ると『ハイペースで上り3Fのタイムが基準値より遅くなった』
と見えるが実は
『レース全体の平均としてはミドルに近いレースだった』
と見ることが出来る
そしてこのレースで3着になった16番の脚質 MDP
見かけのハイペースの流れの中に居つつ耐えるミドル型で3着に入った力は今回のレースの中で1番の評価を付けたい
エヒト
ハイペースになりやすい構造
坂のあるコース
持続力勝負
では再度狙える
一方で、
スローペース想定
瞬発力勝負
では評価を下げる余地がある
予想と結果タイムだけではわからなったエヒトの評価をしっかり記録しておきたい
展開予測はなぜズレたのか
このレースの展開予測で言ったら『MF(ミドル)』から『HF(ハイ)』として外れたわけだが、結果から見る予測も興味深い

今回のレースは、予測TPT上位の差が0.6秒あり、
構造上は単騎で主導権を握れる馬が存在するレースだった
しかし予測脚質を見ると、FRNが10頭と異常に多い
これは単純に先行馬が多いというより、
極端にPACE値の高い3頭が存在したことで
基準PACE(アベ)が引き上げられ、
相対的にFRNが大量発生した結果である
この歪んだ脚質分布により、
主導権は一点に集まらず、
前半を押し上げる圧力だけが残った
そのため、本来は単騎逃げになりやすい構造でありながら、
レースはHFへと振れたと読み取れる
ここまでつらつらと面白くもないことを書いたわけだけど、読んでくれた方に伝えたいことは
「この理論すごいだろー」
「この予想すごいだろー」
なんかでなはなく
『競馬の予想は楽しいよ』
ってこと
だってゲームが日課だった僕が3週間ゲームしていないんだから!
ちょうど約1年前似たような記事を書いてた
競馬が当たらないと、正直つまらない
予想して、外れて、また外れて、
「今日はダメだったな」で終わる週末も多い
でも今は、
当たらなかったレースほど面白いと思えるようになった
なぜなら、
予想した展開は本当に成立しなかったのか
その中で「想定以上に走った馬」はどれだったのか
見かけのハイペースと、実際のレースの本質は違わなかったか
こうしたことを、
タイムとPACEと脚質で“答え合わせ”できるようになったからだ
結果だけ見ればハズレ。
でも中身を見れば、
「この馬、めちゃくちゃ強い競馬してない?」
「このレース、数字ほどハイじゃなくない?」
「次、条件が噛み合ったら絶対狙いたい」
そんな発見がゴロゴロ転がっている
予想が外れても、
レースが終わったあとに
もう一回、ワクワクできる
そして次走、
その馬が出てきたときに
「あ、あのレースの馬だ」と思い出せる
競馬は、当てた瞬間だけが楽しいんじゃない
レースを理解できた瞬間も、ちゃんと楽しい
もし
「最近、競馬が当たらなくてつまらない」と感じているなら、
一度だけでいいから
着順じゃなく“走りの中身”を見てみてほしい
当たらなかったレースが、
次の予想の一番のヒントになるかもしれないから
