noteを日記で終わらせない記事設計|仕事につながる5つの記事役割
noteを書いているのに、仕事や相談につながっている感じがしない。そんなときは、文章力より先に「記事の役割」を見直してみると整理しやすいです。この記事では、小さな商売のnoteを、単発投稿の集まりではなく「記事棚」として育てるために、記事を5つの役割に分ける考え方を紹介します。新しい記事を増やす前に、まず今ある記事へ役割をつけるところから始めます。
こんにちは。ネタリエの綿樽 剛です。
小さな商売のnote発信サポートをしています。
noteを書き続けていると、記事は少しずつ増えていきます。
仕事の話。
日々の気づき。
お客さんから聞かれたこと。
読んだ本の話。
サービスについて考えたこと。
その時々では、どれも書く意味があります。
ただ、仕事のためのnoteとして見たときに、
「記事は増えているけれど、どこから読んでもらえばいいか分からない」
という状態になることがあります。
日記を書くのが悪いわけではありません。
問題は、記事が多いことでもありません。
それぞれの記事が、何のために置かれているのか分からなくなることです。
記事数より先に、「この記事は何を担当するか」を決める
仕事につながるnoteにしたいと思うと、
「もっと役立つ記事を書かなければ」
「検索される記事を増やさなければ」
と考えやすいです。
でも、すでに記事があるなら、新しい記事を書く前に一度止まって見てみます。
この記事は、初めて来た人に読んでほしいのか。
悩みを整理するための記事なのか。
自分の考え方を知ってもらう記事なのか。
相談前に読んでもらいたい記事なのか。
よく聞かれる質問へ答える記事なのか。
こうして役割をつけると、同じ記事でも見え方が変わります。
記事を増やす前に、まず今ある記事の担当を決める。
ここが記事棚づくりの始まりです。
noteには、二つの入口がある
記事の役割を考える前に、もう一つ見ておきたいことがあります。
読者は、いつも同じ場所からnoteへ来るわけではありません。
大きく分けると、二つの入口があります。
検索やSNSなど、外から記事へ直接来る入口
Google検索やSNS、他の記事から、いきなり1本の記事へ来る読者です。
この人は、プロフィールも固定記事も見ていません。
最初に読んだ1本だけで、
「この人は何をしているんだろう」
「ほかにも読む記事はあるかな」
と判断します。
そのため、記事末尾に次の行き先があることが大切です。
プロフィールや固定記事から入る入口
もう一つは、noteのアカウント自体に興味を持って来る読者です。
プロフィールを読む。
固定記事を開く。
マガジンを見る。
この場合は、
「まず何を読めばいいか」
が見えることが重要になります。
つまり、記事棚は記事だけでは作れません。
プロフィール。
固定記事。
記事本文。
記事末尾。
これらがつながって初めて、読者が移動しやすくなります。
noteの記事を5つの役割で見てみる
僕は、小さな商売のnoteを整理するとき、記事を大きく5つの役割で見ています。
全部を同じ本数ずつ作る必要はありません。
まずは、「この記事はどの役割に近いか」を見るだけで十分です。
1. 検索から出会う入口の記事
まだ自分のことを知らない人と出会う記事です。
読者がすでに感じている疑問や困りごとに答えます。
たとえば、
・初めて相談するとき、何を準備すればいいか
・○○を始める前に知っておきたいこと
・なぜ○○がうまくいかないのか
・○○と△△の違い
といった記事です。
この役割の記事では、自分のサービスを急いで説明する必要はありません。
まずは、読者が探していることに答えます。
2. 悩みを整理する記事
読者自身も、
「何に困っているのか分からない」
ということがあります。
たとえば、
「記事は書いているのに仕事につながらない」
という悩みでも、
プロフィールが原因なのか。
記事同士がつながっていないのか。
サービスが見えないのか。
記事末尾に出口がないのか。
原因はいくつも考えられます。
こうした状態を整理し、
「もしかすると、ここで止まっているのではないか」
と見えるようにするのが、悩み整理の記事です。
すぐにサービスへ送るのではなく、まず自分の状態を理解してもらいます。
3. 人柄や考え方を伝える記事
小さな商売では、商品やサービスだけでなく、
「誰に頼むか」
も判断材料になります。
そこで、
・なぜこの仕事をしているのか
・仕事で何を大切にしているのか
・なぜこの方法を選んでいるのか
・どんな仕事は受けないのか
・失敗したあと、何を変えたのか
といった記事が役立ちます。
実績を並べるだけでは見えない、その人の判断基準が伝わる記事です。
4. サービスを検討する前に読む記事
読者が少し興味を持ったあと、すぐ申し込むとは限りません。
「自分に合うだろうか」
「何をしてもらえるんだろう」
「どこまで頼めるんだろう」
と確認します。
そこで、
・向いている人、向いていない人
・サービスでできること
・できないこと
・進め方
・相談前に知ってほしいこと
・依頼する前に準備すること
などを説明します。
販売ページそのものではなくても、申し込むかどうかを判断する材料になる記事です。
5. よくある質問に答える記事
毎回同じ質問を説明しているなら、それは記事にできます。
料金の考え方。
納期。
依頼の流れ。
初回相談。
対応範囲。
準備するもの。
こうした質問を記事にしておくと、問い合わせる前に確認できます。
FAQ記事は地味ですが、相談前の不安を減らす役割があります。
まず、今ある記事を5つに分けてみる
ここで、新しい記事を5種類作ろうとしなくて大丈夫です。
すでに記事があるなら、先に棚卸しします。
まず直近10本でも構いません。
タイトルを並べて、
「これは入口」
「これは悩み整理」
「これは人柄」
「これは検討前」
「これはFAQ」
と仮にラベルをつけます。
きれいに分けられなくても問題ありません。
むしろ、
「これは何のための記事だろう」
と迷う記事があること自体が発見です。
たとえば、
入口記事ばかりなら、検索やSNSでは出会えても、そのあとに読む記事が不足しているかもしれません。
人柄の記事ばかりなら、親しみは伝わっても、何を相談できる人か見えにくいかもしれません。
サービスの案内ばかりなら、初めて来た人には少し早すぎるかもしれません。
不足している役割を確認してから、本当に必要な記事だけ追加します。
日記も、記事棚から外す必要はない
ここで一つ補足しておきます。
日記やエッセイを全部やめる必要はありません。
仕事とは直接関係がなさそうな記事でも、
「この人はこういうことを考える人なんだ」
と人柄を知ってもらう役割があります。
検索から長く読まれる記事になることもあります。
大切なのは、
「仕事に直結しないから不要」
と切り捨てることではありません。
初見読者にまず歩いてほしい主要な記事と、それ以外の記事を分けて考えることです。
記事棚を作ることは、noteを数本に減らすことではありません。
たくさんある記事の中から、読者が迷わない道を決めることです。
実際に、記事数の多いnoteから「最初に歩いてほしい記事」を選び、その他の記事も残したまま整理した例はこちらです。
→ 【公開用サンプル】320本のnoteから、読者に歩いてほしい12本の記事棚を作りました
プロフィールは「何の人か」を伝える場所
記事の役割を整理しても、プロフィールで何をしている人か分からなければ、読者は迷います。
プロフィールには、すべての経歴を書く必要はありません。
少なくとも、
・何をしている人か
・誰に向けた仕事か
・何を頼めるのか
が見えるようにします。
記事を読んで興味を持った人がプロフィールへ行ったときに、
「なるほど、この仕事をしている人なのか」
と分かる状態を作ります。
固定記事は、記事棚の案内板にする
固定記事は「一番よく読まれた記事」を置く場所とは限りません。
初めて来た人に、
「まずここから読んでください」
と伝える場所として使えます。
たとえば、
・note全体の説明
・どんな人に向けて書いているか
・悩み別の入口
・代表的な記事
・仕事やサービスについて知る場所
を案内します。
固定記事を1本読めば、そのnoteをどう歩けばいいか分かる。
そんな案内板になると、記事棚全体が使いやすくなります。
記事末尾は、次の記事へ渡す場所
記事を書いて終わりにすると、読者もそこで終わります。
だから、記事末尾では、
「この次に何を読めばいいか」
を一つ考えます。
入口記事なら、悩みをもう少し整理する記事へ。
悩み整理の記事なら、考え方や事例を知る記事へ。
人柄の記事なら、仕事の考え方が分かる記事へ。
サービス検討前の記事なら、必要に応じてサービス案内へ。
FAQなら、関連する詳しい記事や案内ページへ。
毎回同じリンクを置く必要はありません。
その記事を読み終わった人の状態に合わせて、次の行き先を決めます。
記事棚は、記事を分類するだけではなく、記事同士をつなぐところまで含みます。
足りない記事だけ、新しく作る
ここまで整理してから、
「では、何が足りないか」
を見ます。
既存記事を少し直せば使えるなら、新しく書かなくても構いません。
記事末尾へリンクを足すだけで役割を持てることもあります。
古い記事を今の仕事に合わせて更新すればよいこともあります。
それでも埋まらない役割があれば、そこで初めて新しい記事を作ります。
新しい記事を書くことが記事棚づくりではありません。
今ある記事を見て、
残す。
直す。
つなぐ。
足りないところだけ作る。
この順番です。
次の記事ネタは、お客さんの質問から探せる
5つの役割に分けてみると、
「FAQがほとんどない」
「相談前の記事が足りない」
といった偏りが見えてきます。
そんなときに使いやすいのが、お客さんから実際に聞かれた質問です。
質問には、
読者が何を不安に思っているのか。
どこで迷っているのか。
何を知ってから相談したいのか。
が含まれています。
次に書く記事をゼロから考えるより、仕事の中で出てきた質問を残しておく方が、記事棚に必要なテーマを見つけやすくなります。
質問を記事素材として残し、次に書く1本を選ぶ方法はこちらで整理しています。
まとめ
noteを仕事につなげたいとき、記事数だけを増やしても、読者が迷うことがあります。
まずは、記事を5つの役割で見てみます。
・検索から出会う入口の記事
・悩みを整理する記事
・人柄や考え方を伝える記事
・サービスを検討する前に読む記事
・よくある質問に答える記事
そして、今ある記事を先に分類します。
プロフィールで「何の人か」を伝える。
固定記事で、どこから読めばいいかを案内する。
記事末尾で、次の1本へつなぐ。
それでも足りない役割だけ、新しく作る。
この流れができると、noteは単発の記事が並ぶ場所から、読者が必要な情報を探せる記事棚へ変わっていきます。
最初から大きな設計図を作らなくても大丈夫です。
まずは直近10本の記事を見て、
「この記事は何を担当しているだろう」
と役割をつけてみてください。
そこから、次に整える場所が見えやすくなります。
記事の役割分けだけでなく、既存記事の棚卸しや、小さなオウンドメディアとしてnote全体をどう育てるかから整理したい方はこちらです。
