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第32夜 「女は皆正気じゃない」 - ノノガファイナル

第31夜を書いてから時間が経ちました。
その間に何をしていたかというと、2つです。

1つは生活改善。
早寝早起きの生活リズムに変え、ウォーキングや筋トレも取れ入れました。
とはいえ、特に高尚な目標があるわけではなく、気分でやっているだけです。
毎日8時間寝ると気持ちがいいですね。
アサガオに水をやって散歩することから始まる毎日です。
かっこいいことを言っていますが、再来週ぐらいには自堕落な生活に戻っている可能性が高いです。

もう1つは、No No Girlsのオーディションを見ていました。
見終わった後は、HANAを見ていました。
通勤中のイヤフォンではHANAばかり聞いてましたね。

久しぶりにnoteを書こうと思いました。
何を書くかというと、やはりNo No Girlsについて書こうかと思いました。
リアルタイムで見ていた人たちから見たら、「いまさら」と思われてしまうと思いますが、仕方ないです。
僕はFirst Takeの「SAD SONG」を聞いてNo No Girlsを知ったクチですから。
終わってから知ったんです。

そういうわけで、ずいぶんタイミングは遅いかもしれませんが、僕はまだファイナルを見てほやほやです。
そのほやほやの気持ちのまま、ファイナルの各員のパフォーマンスについて書きたいと思います。
書きたいと思いますというか、書きます。

※盛大にネタバレなので、未視聴の方はご注意ください

1.MOMOKA「PAIN IS BEAUTY」

ファイナルステージのソロ審査がどういうものになるか、トップバッターの幕が上がるまで、僕はまったく想像もできませんでした。
審査の前に、ちゃんみなさん(※)はこういうことを言っていました。 (※オーディションを見てから、僕はちゃんみなさんのことを「さん」付けでしか呼べなくなってしまいました)

『No FAKE』『No LAZE』『No HATE』。
この3つができなかった人は良くも悪くもステージに殴られると思います。

ここまで見てきた10人の誰かが「ステージに殴られる」なんて、とても辛いことです。
そんな、目を背けたくなるようなシーンが、本当に生まれるのでしょうか。
今日、誰かが打ちのめされてしまうのかもしれないという不安を抱えつつ、ソロ審査が始まるのを待ちました。

ドキドキのトップバッターはMOMOKAでした。
結論として、MOMOKAはとんでもないステージを見せてくれました

暗転した会場の中でステージが照らされた瞬間、見たことのないMOMOKAがそこにいました。(「このスタイリッシュ美人さんは誰?? 北川景子?」)
「ストイックさが足りない」と指摘され、テスト勉強してなかったのがバレた学生のような顔をしていたMOMOKAは、どこにもいませんでした。
それどころか、オーディションの最終選考に残った「ひたむきな研究生」としてのMOMOKAすら、いませんでした。
5か月の準備の末に、ステージの「下」と「上」という一線を越えた女性は、ここまで変わるものでしょうか。
アーティストとして、万全に仕上がったステージを届けるために立っている1人の成熟した女性がそこにいました。

圧倒的なパフォーマンスの終盤には、白いドレスに墨塗りの演出。
すでに歌って踊るだけで十分に感動しているというのに、さらに驚きと感動の畳みかけでした。
ともすれば寒くなりかねない飛び道具に、説得力を持たせられる根拠はただ1つ、パフォーマンスの質。
ここまでのパフォーマンスに圧倒されているこちらの身としては、感動のダメ押し以外の何物でもありませんでした。

実は、僕はこの動画を、仕事の昼休みに路上に立って見ていました。
会社の近くの駐車場の片隅で、感動の涙で視界をくもらせているオトコが、僕でした。

パフォーマンス後のインタビューも、文句のつけようもない堂々たるもの
「アーティストになります」という言い切りは、その言葉通りの未来が実現するかどうかとは関係なく、その瞬間に発言者のMOMOKAが心からそれを確信しているという心の強さを表すものでした。
オーディション中に見せていた不安げな表情は、すべて過去に置いてきていました。
「Pain Is Beauty」という曲も、2万人の観客も、このステージも、本来的にはいわば「借り物」ですが、それらすべてを勝手に「MOMOKAのもの」にしてきていました
ちゃんみなさんが「合格」を出すまでもなく、勝手にこのステージでデビューして、勝手に客を呼べるアーティストになっているMOMOKAが、そこにいました。

2.MAHINA「花火」

MAHINAのパフォーマンスは、僕は一番どう受け取ればいいのかわからなかったです。
MAHINAの声とキャラクターの魅力は、オーディション中にすでに誰もが十分に分かっていたと思います。
それを再確認することができたステージではあったものの、MAHINAの新しい魅力を発見するものではなかった。というのが、僕の率直な受け止め方でした。

僕が見たいのはMAHINAで、MAHINA以外に見たいものはないので、背景の映像や2人の制服ダンサーさんをどう受け止めればいいかわかりませんでした。
それぞれが関連して1つのものになることなくバラバラのまま、という印象で、僕としては十分に消化できなかったという感触でした。

ステージを見ながら、僕はMAHINAがきていたブレザーがオーバーサイズ気味なのがずっと気になっていました。(「もしかしてMOMOKAみたいに、途中でバッとお色直しがあるのかな…?!。ドキドキ」)
結果的にはそのブレザーはただのブレザーだったわけですが、そのブレザーと同じように、この曲と演出の全体が、今のMAHINAのサイズに合っていなかったのかもしれないと思いました。

3.KOKONA「TO HATERS」

僕は、KOKONAは最初からずっと推していました。
なぜなら、昔好きだった人に少し似ていて、とてもかわいいからという、超・個人的理由です。
KOKONAのいろんな表情が見られるたびに、勝手にドキドキしていました。
ファイナルでは、そんなKOKONAの全身全霊のパフォーマンスを見ることができました。

このステージに、KOKONAが持てるものすべてを注いだことを疑う人は誰もいないでしょう。
KOKONAが届けたかった、「同じ気持ちを抱えている人」には、きっと届いたのではないでしょうか。
ある意味、No No Girlsのコンセプトに一番忠実なパフォーマンスだったかもしれないです。
一方で、もはやコンセプトだとかオーディションだとかの次元を超えていたMOMOKAやCHIKAやJISOOのことを考えると、KOKONAはまだオーディションのファイナルという雰囲気をまとっていたような印象はありました。
(今だからそう思うだけで、見てるときはただひたすらにKOKONAの熱量に圧倒されてましたけどね)

4.CHIKA「美人」

僕はFirst Takeの「SAD SONG」を聞いてNo No Girlsを知ったクチです。
しかも、映像ではなく、Apple Musicの音源から入りました。
オーディションのことも知らなかったので「へー、誰とコラボだろ。これasmiの声かな(←MAHINAだった)。」ぐらいで聞いていたのですが、「This is fucking love song for you guys」の「ガー⤵イズ」に打ちのめされました。
誰?!これが日本人ってことある?!!」「誰だ誰だ!やばい💦💦」という感じで、めっちゃ焦りました。(何に焦っているかはわからない)
これも仕事の昼休みに聞いていたので、家に帰ってさっそく映像を見てみました。
それが、CHIKAでした。
でもその瞬間には僕はCHIKAのことは何も知らないので、「大丈夫?大丈夫?!みんなこの才能にちゃんと気づいてる?!え、オーディションなの。この人まさかオーディション落ちてるとかないよね?!」という感じで、まだ焦ってました。

オーディションを見ることで僕はCHIKAについてより深く知り、「実力は折り紙付き。あとはメンタル面だけ」という位置づけなのだと知りました。
でもまあ、ファイナルの前にはその課題もほぼ消えてましたね。
僕の中ではCHIKA、NAOKO、JISOOの3人は、パフォーマンスを見るのに何の不安もない安定枠でした。(信頼が大きいだけに、この3人の誰かが「ステージに殴られ」たらどうしよう。という不安も無くはなかったですが)

始まってしまえば、どんな不安も消し飛ばす、だれもが待ち望んだCHIKAの燃え盛るステージがそこにありました。
冒頭の「自分の見た目が嫌いでした」~「自信をくれました」までが、オーディション受験生としてのCHIKAのご挨拶。
「そしてここからがアタシたちの番」からが、破格のアーティストとしてのCHIKAのぶちかまし
でもそれすらも、CHIKAにとっては「軽いぶちかまし」に見えてしまうぐらい、底知れないポテンシャルですよね。(オーラの・・・底が見えねェ!!!)

5.FUMINO「In The Flames」

FUMINOがピアノの前に静かに座って登場したシーンは最高でした。
1人1人の個性がそれぞれに違っていて、それぞれに違うテイストのステージを次から次に見せてくれます。

美しいドレスをまとって、美しいメロディを、オーディション中に修得した腹から響かせる発声法のあの美声で、聞かせてくれるFUMINOがそこにいました。
それは、まさに僕らが見たいFUMINOでした。
儚い美しさと、危うい繊細さと、熾火のように静かに燃えるエネルギー。
鬼束ちひろさんや中期Fayrayさんのような、特異なバランス。

閉じていた心の蓋を開けて、抑えていた感情を出しつつ、溢れすぎないようにする。
細い線の上を歩ききるようなパフォーマンスでした。

6.KOHARU「ディスタンス」

オーディションを通じて、KOHARUは本当に多彩な人間的魅力を存分に振りまいていました
みんなを引っ張るリーダー。
メンバー間のズレを調整するバランサー。
振り付けや歌詞を生み出すクリエイター。
そして高次元のパフォーマー。
どんなプロデューサーだって、自分のユニットにKOHARUを欲しがるのではないでしょうか。
僕もめちゃくちゃ応援してきました。(リアルタイムではないので、その応援に意味はないですが)

一方で、僕はKOHARUのファイナルパフォーマンスを、一回では理解できませんでした。
すごく素敵なのに、バシッと受け止めて「これこれこういうところが最高だったよね!」と簡単に言えないのはなぜだろうと、何度も見て考えました。
僕がそう思ったというだけなので、「議論の余地なく最高!」だと思っている人には、すみませんという感じです。
僕はあまりミュージカルやショーダンス的ものを見ないので、そういうものにはうといですし。

No No Girlsを見ていると、KOHARUの人間性がどんなに優れているかが伝わってきます。
僕は逆に、KOHARUの人間性が素晴らしすぎて「どうして僕はKOHARUみたいにできないんだろう」と、少し自分を責めるぐらいでした。笑
だからKOHARUが、ソロステージ後のインタビューで「未熟なところもあると思うんですけど」なんて言って涙ぐんでるのを見ると、「そんなわけない!KOHARUが未熟だとしたら、世の中の大半の人は未熟だ!!」と叫びたくなります。(だから、どうか泣かないで。。。)

KOHARUは、オーディションの中で「自分にNoを出してしまう」ことを乗り越えたいと告白していました。
自分に向けてのNoをやめて、自分の未熟さに涙ぐまなくなった時、KOHARUはどういうアティチュードになって、どういうアーティストになるんだろう
たぶんそこがわからなかったというのが、僕がKOHARUのステージを理解しきれなかった理由なんだろうと思います。
KOHARUは本当に自分を認められて、その結果どういう人間になって、それがステージにどう反映されているのか。
KOHARUのエゴが見えなかった、と言ってもいいかもしれないです。

KOHARUは「自分の未熟さ」にNoを出してしまうのかもしれないし、あるいは、人にウケがいい「いい人」であることが嫌なのかもしれない。
それはKOHARUにしかわからないけれど、そういうのを認めて、ひらき直った時、KOHARUはどういうアティチュードになるんでしょうね。
「アタシ良い人なの。よろしくね。ガハハハハ!!」って感じなんですかね。(もうそんな感じな気がしますが)
それを、僕は見たかったんだなと思いました。
なんとなく、KOHARUがまだ少しだけ、悲しそうな気がしたんだと思います。

7.KOKO「ダリア」

これぞ、エゴイックなステージ。
爆発。
簒奪、逆襲、捕食。
完全なるヴィラン

曲の冒頭のダンスから。
もっと言うなら、その前のKOKOがドレスをひるがえしてこちらに振り返った瞬間から。
さらに言うならダリアが火に包まれる映像が映し出されたその瞬間から。
一つの世界観に基づいたパフォーマンスが完全に仕上がっていました
ステージ全体でそれが表現されていました。

ちゃんみなさんの「ダリア」はかなりいろんな解釈が可能な複雑な曲ですが、KOKOはこれを1つの方向に思いっきり振り切ったような気がします。
すべてを寄せ付けない強力な美しさ。
流した涙が土の下に伸びる根となり、生まれた力は美しい花として、外に向かいます

何かが間違っているとしたら、それは私ではなく周りが間違っている」。
そう言い切るようなとんでもない力がKOKOの全身からみなぎっていました。
きっとそうだと思います。
KOKOはいじめの対象にされた経験について告白していました。
いじめという現象自体が悪なのだから、いじめられた側が間違っているはずがない
どんなに周りから否定されようと、抗っていい。
自分で自分を肯定し、周囲に「No!」を突き付けていい。
現状に抗えない人たちに強力な後押しを与えるようなパフォーマンスでした。

KOKOが歌詞をオリジナルに変えていた部分も、どれも最高です。

So, tell me why?
ありのままじゃ 誰も愛してくれない why? why?

君の存在価値は無意味と
お前の物差しが私狂わす

Be a good girl they say
Nobody is perfect

 I'm no afraid
Such a faking psycho

中盤のド迫力のダンスブレイクの後、「 I'm no(t) afraid Such a faking psycho!!」。
これ最高でしたね。
「Such a faking psycho」ってなんでしょうね。
「ハンパな小者どもがアタシに悪意向けてんじゃねえよ!!!」って感じですかね。(超・意訳)
キマりまくってました

パフォーマンス後のインタビューでも、感謝のメッセージを述べる時に、本当に具体的な一人一人の顔を思い浮かべながら伝えているような様子が印象的でした。
「すべての人に感謝です」みたいな抽象的なことではなく、本当に感謝したい人だけにピンポイントに感謝を届けるという、具体性と強度の高い言葉が発せられているという印象を受けました。

8.JISOO「I’m Not OK」

KOKOのステージが「炎」だとすれば、JISOOのステージは「爽」でした。

なんでしょうね。
オーディションの冒頭では、僕は特にJISOO推しというわけではありませんでした。
それが、いつの間にか浮世離れした神々しさを手に入れてましたね。
終盤においては、もうJISOOという存在そのものが尊いです。

JISOOのステージを見て感じることは、オーディションだとか完成度だとかそういうことではなくて、「感謝」でした。
JISOO、良いものを見せてくれて、ありがとう。
JISOOを見せてくれて、ありがとう
歌とかダンスももちろん良いのですが、もうJISOOがただ走ってるだけで尊いです。
ギターまで持ってくれるとか、サービスが過ぎてどういうことなんでしょう。

「I'm not OKでも、OKでーす」とJISOOが言ってくれたから、僕はOKになれました。

9.NAOKO「^_^」

JISOO、CHIKAと並んで、僕の中では安定枠でした。
よく言われることですが、NAOKOはビジュアルと声の印象がずいぶん違うなと感じます。
映像を見ながら歌を聞いていると、「あれ、今日はあんまり声が来てないかな」と思ったりするのですが、音だけ聞くと完全に成立しています。
おそらく、見ていると声がドーン!と来るかなと思っているところに、思ったよりも来ないからそうなるのかなと思います。
NAOKOがこだわっていた、無音の演出も効果的でした。

10.YURI「ハレンチ」

YURIは、見る前までは、少し不安な気持ちも持ってしまう1人ではありました。
出だしのボーカルは少し「大丈夫かな?」とは思ったのですが、その後は素直に楽しめました。
多分みんな同じこと言うと思いますけど、THE FINALで一番YURIが変わったところは、表情ですよね。
こんなにも女優めいて、たくさんの表情を、しかもわざとらしくならいぐらいの絶妙なトーンで柔らかく変化させていく
オーデション中に一番指摘されていたところを、逆に一番の強みにしていました。

歌詞のオリジナル部分も良かったし、舞台演出もとても似合ってました。
ちゃんみなさんが指摘していた「YURIはカリスマ性がある」という部分を、華やかな舞台装置がとても際立たせていました。
突き抜けたダンスや歌唱というより、表情も含めて、存在感そのものに説得力を持たせられるタイプなんだということを知ることができました。


まとめ

オーディションの結果は、結果なので、それに対してどうこう言うことはないです。
幕で断絶された向こう側に3人が消えていく演出、無慈悲で素晴らしかったですね。
Ep.16で、それを見て泣き叫ぶ観客席が映されていましたが、最高に人間的な光景がそこにありました。
もしも僕が客席にいたら、同じく泣き崩れていたと思います。

かかわるすべての人たちのパワーとエネルギーを、画面を通して勝手に受け取りました。
僕は1つのアーティストを推しまくるタイプではないので、HANAをどこまで追いかけるかはわからないですが、現時点でめちゃくちゃファンです。
本当に、ありがとうございました。

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正しい人生なんて、たぶんない。
でも、美しい人生なら、きっとポップミュージックが教えてくれる。
ポップミュージックは誰かと共有するものだから。

今日は以上!また明日!
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