部下を持つ前に覚えておきたいコト #6 リーダーが初志貫徹では不安です

とある会社のとある部署に新しいリーダーが配属されてきました。そして、就任の挨拶をします。「この度、リーダーを仰せつかった〇〇です。座右の銘は初志貫徹。どうぞよろしく」。
ありがちな新リーダー着任の場面です。簡潔かつ爽やかな挨拶です。チームメンバーからは歓迎の拍手が起きそうです。ただ、彼の座右の銘が不安です。
初めに心に決めた志を貫き通すこと。「初志貫徹」が本来意味するところです。しかし、慣用的には「一度始めたことは最後までやり通す」という意味合いで使われることが多い言葉です。
会社などの組織を取り巻く環境は刻一刻と変化します。また、誰でも誤解したり、勘違いしたり、間違えたりします。組織を成功に導くには、変化への適応や行動の修正が不可欠です。
それにもかかわらず、「一度始めたことは最後までやり切る」では良い結果を生まないことがほとんどです。チームを率いるリーダーがそうではなおさら不安です。
一度決めたやり方を、それが上手くいかなくなっているにもかかわらず続ける。変化への対応を怠っているわけです。会社の業績が悪化する原因です。
最悪なのは、そのやり方を続けるために、あたかもそれが上手くいっているかのような粉飾を行うことです。行動の修正を怠るばかりに、不祥事を引き起こしてしまうわけです。
そこで提案です。座右の銘を「臨機応変」にするのはどうでしょう。「管理職がそんなフワフワしていていいのか?」と思った人がいるかもしれません。いいえ、「臨機応変」と「日和見主義」は異なります。
「臨機応変」とは、あくまでも目的を果たすために行動を変化させたり修正したりすることです。「志」を貫徹するために、局面ごとに、柔軟な態度で然るべき「行動」を選択するということです。立派な美徳です。
「最も強いものが生き残るのではなく、最も賢いものが生き延びるでもなく、唯一生き残るのは変化できるものである」。『種の起源』で有名なチャールズ・ダーウィンの言葉です。
組織は発展的な存続を目指します。固定化を目指すわけではありません。「初志貫徹」を座右の銘に掲げて組織の柔軟さを失わせてはいけません。

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