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伊藤かよこ著「痛みの迷路を抜け出したい!」/慢性痛は脳が生み出しているクオリアに過ぎない。

以前書いたこちらの記事↓に、

著者の伊藤かよこさんから
ななんとコメントを頂きました。
びっくりして早速伊藤さんのnoteにお邪魔したところ、新刊が出たばかりだということがわかりましたので、早速新刊を購入して読んでみました。

前回と同じく小説仕立てになっております。

<あらすじと感想>
ドラッグストアでパートをしている辛抱多恵子(名前が素敵😆)は、首肩の痛みを軽減するため鎮痛薬を多用していた。やがて薬は効かなくなり整形外科を受信する。「ストレートネック」の診断を受け3ヶ月リハビリに通ったが芳しくない。
整体→接骨院→と彷徨った末行ったカイロプラクティックで施術された「頸椎スラスト」(首をゴキっとされるアレですね)で悪化。整形外科でMRIを撮ったが問題なし。痛みは一時的なものだと言われる。果てしなく続く痛みから逃れたい一心で多恵子は「鍼灸・学び場・空」を訪問する。

多恵子が出会った空先生との会話が、ほぼこの本を構成しています。

多恵子が空先生から学んだことを少しご紹介しますね。

⚫︎痛みには急性の痛みと慢性の痛みがある。急性のものは薬が効くし外科的な治療も有効だが、慢性の痛みには薬も手術もほとんど効果がない。
痛いと感じたら病院に行くのではなく、運動を含めた生活習慣を見直したり、痛みに対する考え方を軌道修正することが大切。

⚫︎慢性の痛みに対して医療は微力です。微力なくせに余計なことをする。そのせいで痛みはどんどんこじれていく。

脳の不思議
⚫︎慢性疼痛はほとんどが筋・筋膜のこりのようなもので、薬の長期服用で脳が変化し、効かなくなるだけでなく痛みは悪化する。
脳には、よく使う回路を強化する性質があるので、長い間の痛み刺激で回路は強化され過敏になってしまう。

⚫︎治したい、治りたいと強く願うことは、痛みを考え続けること。早く治そうと頑張るほどかえって痛みは意識にのぼりやすくなり、結果的に回路を強化してしまう。
⚫︎痛みをなくそうとするのをやめ 別のことに意識を集中させると、いつのまにか痛みは消えていることがほとんど。

痛みとは何か。
痛みは脳が作り出している。
例えば「悲しみ」を感じている時、「悲しみ」の実態はどこにもない。体験として脳が生み出しているだけ。これをクオリアという。

サーマルグリル・イリュージョン
という実験がある。温かい棒と冷たい棒を交互に並べて皮膚に当てると、安全な温度なのに焼け付くような痛みを感じる。これは、脳が「熱い」「冷たい」という矛盾する信号を同時に受け取り混乱したことによる現象。
つまり痛みとは脳の解釈によって起きる体験。

幻肢痛
腕を失った患者が、ないはずの腕が痛いと訴える。ここから痛みと脳の研究が始まった。

椎間板ヘルニア
飛び出た椎間板が神経を圧迫して痛みが生じていると言われれば、手術しか治癒する方法はないと考えるのが普通。手術しなければ痛みは続くと考える。
しかし本当は、椎間板の変化は誰にでもある白髪やシワと同じく加齢現象であり、腰痛のない人の多くにもあることが有名な論文にある。
ストレートネックについての正確なデータも実はなく、ストレートネックでも生活に支障がない人はたくさんいる。ストレートネック🟰痛い というのは刷り込み。

治すのは医療という誤解
慢性痛を治すのは医療ではなく自分。(あくまで慢性痛。急性痛はその限りではない。)
慢性痛は放っておけば自然に治る。

自分の体を信頼する
「今日の痛みはどう?」「早めに薬を飲んでおいたら?」「無理しちゃダメ」など一日中声をかけ続けることをやめ、自分の治る力を信じる。過剰に心配して先回りするのをやめる。
自己治癒力を妨げているのは、生活習慣や思考のクセ。痛いと感じるということは何かしらのメッセージなのだから、何が起きているのかを俯瞰すること。(メタ認知)

フタをしていた感情
ある時の先生との会話から、多恵子はハッと気づく。首の痛みが強くなったのは、夫が定年退職して家にいるようになってからだということに。
退職前から夫のいる土日は憂鬱だった。あまり良好な結婚生活は送れていなかった。自分の父親も似たような人だったため男性は皆そんなものだと思い込んでいた。そう言えば母親もいつも肩が凝っており頭痛も抱えていた。

慢性痛と子供の頃のトラウマは深い関連性がある。(そういえば、私の母も常に頭痛と肩凝りを訴えていました)

4章 自分の体の主治医になる
優秀だと言われている日本の保険診療の問題点、つまり過剰医療に陥りやすい構造や背景にも言及されていました。

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長年降圧剤と睡眠導入剤を体に入れ続けていた私。ある日Youtubeで、そういった薬の長期服用がもたらす危険性を知り、やめたいと決意。
何年か前にどちらもすっかり辞め、ゆるグルテンフリー生活を継続した結果、以前よりも健康になっている気がします。(胃腸の調子がかなり良いです)

周りを見ると、頭痛薬が手放せない方、股関節痛で手術を受ける方(某練習会には来れているのに、痛いのは嫌だと手術を決意したそうです)…
何か、医療に依存し過ぎて振り回されているように感じます。
そこから脱却したいという方は、この本を読むことで、医療に頼り過ぎず自分で慢性痛を改善する道に近づけるかと思います。

ご興味ある方は是非ご覧になってください。

伊藤かよこ先生のnote

先生、この度もたくさんの学びを頂きました。ありがとうございました。

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