#2|はじめに情報を集めよう!SASUKEのタックルで鍛える逆算思考
前回👇は SASUKEの「タックル」を題材にして、「目標タイム」から「必要な力」を逆算する逆算思考の大切さについてお伝えしました。
「タックル」とは、この👇動画のように制限時間内に3つの車を押して進むエリアのことです。
闇雲に走り出す前に、
目標値(目標タイム)から逆算して
必要なスペック(押す力)を見積もる。
この作業は、適切な目標値を設定するためにも不可欠です。
では、具体的に何から始めれば良いのか?
それは、情報を集めること
今回はGeminiのDeep-Researchを使って、タックルについて調べました。
その結果を整理したのがこちらです。
車を押す距離:
1台目の押す面から、3台目のゴールラインまで: 12 m ($${\equiv}$$ len_t)
車の重量(男性向け):合計 860 kg
1台目: 240 kg ($${\equiv}$$ m1)
2台目: 300 kg ($${\equiv}$$ m2)
3台目: 320 kg ($${\equiv}$$ m3)
車の重量(女性向け):合計 300 kg
1台目: 80 kg ($${\equiv}$$ m1)
2台目: 100 kg ($${\equiv}$$ m2)
3台目: 120 kg ($${\equiv}$$ m3)
あと、先ほどの動画から分かることもあります。
車の下部にはキャスターがあり、押すのをやめると車は減速します。
しかし、急にカクッと止まることはありません。滑らかに止まります。
このことから、
車には、何らかの抵抗力が働いている。
キャスターの転がり抵抗は十分に小さく無視できる。
車には、速度と共に大きくなる油のような抵抗力が働いている。
でも、分かったのはここまで。
どうしても見つからなかった情報があります。
それが次の3つ。
車の長さ
車同士の初期間隔
速度と共に大きくなる抵抗力の大きさ
これらが分からなければ、目標タイムから必要な力を逆算できません。
どうすれば良いのか?
ここで登場するのが、パラメータ(定数)です。
いつでも書き換えられるパラメータとして逆算過程に組み込んでおけば良いのです。
今回は、過去のYouTube動画からザックリと次のようにパラメータを仮設定しました。
車の長さ:
1台目: 1 m ($${\equiv}$$ len1)
2台目: 1 m ($${\equiv}$$ len2)
3台目: 1 m ($${\equiv}$$ len3)
車同士の初期間隔:
1台目と2台目: 2.5 m ($${\equiv}$$ gap12)
2台目と3台目: 2.5 m ($${\equiv}$$ gap23)
このようにしておけば、あとから情報が手に入ったとき、すぐに数値を更新して再計算することができます。
一方で、先ほどの「速度と共に大きくなる抵抗力」も同様に仮設定したいところですが、今はまだ仮設定する材料がありません。
そこで、当面は次のように変数だけ用意して、その値は 0(ゼロ) にしておき、あとで具体的に考えていくことにします。
車に働く抵抗力:
1台目: 0 N ($${\equiv}$$ fv1)
2台目: 0 N ($${\equiv}$$ fv2)
3台目: 0 N ($${\equiv}$$ fv3)
こういった考え方は、旅行の計画と似ています。
突然「家族でディズニーランドに1泊2日で行こう!」となったとします。
すぐに頭の中で旅費の見積もりを始めます。
交通費は7万円くらいかな。
宿泊費?
分からないから旅行サイトでざっくりとチェック。
こっちは3万円くらいか。
そんなわけで、
・交通費は7万円、
・宿泊費は3万円、
・その他の費用(チケット、食事、土産等)で8万円、
旅費全体でも18万円あれば足りるだろう、とGOサイン。
ところが、
遊びに行くのが繁忙期になり…
実際の宿泊費は10万円になってしまいました。
その結果、
旅費は25万円まで跳ね上がりました 😱
このとき、なぜ25万円と直ぐに計算できたのか。
それは、あらかじめ「宿泊費」を個別に仮設定して、旅費を求める計算式を作っておいたからです。
パラメータとして仮置きするというのは、まさにこれと同じです。
最初からパラメータにしておけば、後から正しい情報が分かったとき、その数値を書き換えるだけで、すぐに答えを更新できます。
こうすることで、すべての情報が分かってなくても、たとえば旅費を抑えるためにどうしたら良いか、などの逆算思考を進められます。
以上で、最低限必要な情報はそろいました。
それらをタックルの構成図として整理したのがこちら👇です。

これで情報収集は一旦終了です!
✔︎ 次回予告
次回は、目標タイムをクリアするために必要な力を、さっそく見積もってみます!
見積もり方には色々な方法があります。
そこで、まずはいきなり細かく考えるのではなく、手計算でサクッと求められるくらいまでシンプルにして見積もってみます。
見積もりの精度は悪くなりますが、「これくらい力が必要なのか」という目途付けくらいはできるはず。
その力をどうやって導き出すのか?
皆さんも一度、計算してみてください😁
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連載: #なんでも逆算思考
お題: #物理がすき #学問への愛を語ろう
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