大自然が作り出す記録① - 河岸段丘
大きな川沿いを旅する時、ちょっと立ち止まって見てほしいものがある。
川沿いの平地の奥に急な斜面、その奥に平地、そしてまた斜面…。
まるでスケールの大きい階段のような場所はないだろうか。
その地形、もしかしたら「河岸段丘」かもしれないよ。
河岸段丘ってなんだっけ?
河岸段丘(かがんだんきゅう)。
川沿いにできる、階段状の地形のことだよ。
川が水の流れで土や岩を流す「侵食」、逆に川が流した土砂が、流れが緩やかになることで溜まる「堆積」。
これが何万年もの長い年月をかけて繰り返されることで形成されるんだ。
どうやってできるの?
川は大地を削って谷を作る。
そして侵食が進み土地が低くなると、今度は削る勢いが弱くなって谷底が広がっていくんだ。
その後、大地が隆起するとまた侵食が始まり、一段低いところに新たな谷底ができる。
これが何度も繰り返されて、河岸段丘はできていくよ。

ちなみに段丘の平坦な部分を段丘面、急な斜面を段丘崖(だんきゅうがい)と呼ぶよ。
日本各地の河岸段丘
それじゃここからは、地理院地図を使いながら、日本各地の河岸段丘を見ていこう。
群馬県沼田市
俺が唯一行ったことがあって、尚且つ現地の写真がある場所。
もちろん河岸段丘として有名な場所だよ。

片品川と薄根川沿いに、数段の河岸段丘ができているよ。
関越自動車道の片品川付近には大きな橋が掛かっていて、河岸段丘のスケールを感じることができるんだ。

段丘崖は森林になっていることが多い。
だからこうやって航空写真で見ても、段丘があることが分かるね。

写真は、20年前の道の駅白沢からの風景。
分かりにくいけど、手前と奥にある木が生えてる場所が段丘崖になってるよ。
新潟県津南町
信濃川沿いに、9段にも及ぶ河岸段丘が広がっているよ。
約40万年前から少しずつ形成されていって、日本一とも言われる河岸段丘となったんだ。

朴ノ木坂付近の道が、段丘崖の急坂を登るために、崖に対して斜めに通してあるところが、地図好きにはグッとくるポイントですね。
(個人の感想です)
河岸段丘と暮らし
河岸段丘では、それぞれの段丘面によって水害のリスクや水の得やすさが異なるから、土地の使われ方に違いが出ることが多いんだ。
川に近い低地は水を得やすい反面、水害のリスクが大きいため、水田などに利用されるよ。
中腹から高地にかけては、畑や果樹園に利用されることが多い。
さらに、高地の段丘崖付近では湧水が豊富で、昔から集落が形成されやすかった。
この湧水は生活用水としても利用され、人々の暮らしを支えてきたんだ。
現代は水道の整備により、その傾向は徐々に薄れつつあるよ。
まとめ
小規模なものなら、河岸段丘は意外といろんなところにあります。
こういう地形って何気無いから、ふと見落としがちなんだけど、川や大地、長い時間が作り上げた壮大な記録なんだよね。
もし旅先で川を見かけたり、地図を広げた時に、少し余裕があったら、水の流れが作り出した「階段」がないか探してみてください。
そしてもし見つけたら「この階段は何万年もかけてできたんだな」って思い出してもらえたら嬉しいです。
「こんなおすすめの河岸段丘もあるよ」という情報や、
「読んだけどイマイチよく分からないから教えて」という疑問も大歓迎です!
ぜひコメントで教えてください。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
記事が少しでもあなたの心に残ったら、【スキ】で知らせてくれると嬉しいです。
次回は「扇状地」を投稿予定!
それでは、また!
出典・参考資料
国土地理院「地理院地図」
https://maps.gsi.go.jp
沼田市観光協会ホームページ
https://www.numata-kankou.jp/index.html
津南町ホームページ
https://www.town.tsunan.niigata.jp/index2.html
