一枚の“写真”が、あなたの読書体験をひっくり返す――道尾秀介『いけない』シリーズ【読書記録38】
こんにちは!🍦マオ¦読書記録 です。
2025年38冊目に読了したのは、道尾秀介さんの『いけない』シリーズ(文春文庫)でした。

ちなみに今回は『いけないⅡ』の文庫化に合わせての再読です。
『いけない』は3年ぶりに、『いけないⅡ』も3年ぶりに、読み返しました😌
★ラスト1ページですべてがひっくり返る。
話題の超絶ミステリがついに文庫化!
各章の最後のページに挟まれた「写真」には、
物語がががらりと変貌するトリックが仕掛けられていて……。
2度読み確実! あまりの面白さが大反響をもたらした、
道尾秀介渾身の超絶ミステリ。
「真実を解き明かせるのはあなただけ」
小説を超えた〈体験型ミステリ〉第2弾!
【本書の楽しみ方】
1まずは各章の物語をお楽しみください。
2各章の最終ページには、ある写真が挿入されています。
3写真をみることで、それぞれの〝隠された真相〟を
発見していただければ幸いです。
前作をはるかに凌ぐ“どんでん返し”と“伏線回収”。
「写真」の真相を見抜いたとき物語は一変する。
前作は累計40万部突破!
道尾秀介が仕掛ける体験型エンタメの金字塔、再び。
「やられた……!!!」
道尾秀介さんの小説を読むと、毎回そう叫びたくなる。ひとつの物語を読み終えたはずなのに、読み終えてからが“本番”だった、みたいな感覚になる。今回紹介したいのは、そんな道尾マジックが炸裂している短編集『いけない』と、その続編『いけないⅡ』。
このシリーズ、構成からしてもう普通じゃない。各短編の最後に“ある仕掛け”があるんです。何かというと、それは一枚の写真。
そう、一見するとただの風景や物の写真。でもこの一枚を見た瞬間、それまで読んでいた物語が、「あれ……?私、何か勘違いしてた?」とひっくり返されるような衝撃に襲われるのです。
▫️ただの短編集じゃない。読後にゾワゾワが残る構成
『いけない』も『いけないⅡ』も、三つの短編と最後の「終章」で構成されています。
読み始めると、どれも一見すると独立した短編のように見える。けれど、読み進めるうちに、徐々にそれらの話が絶妙に“つながっている”ことがわかってきます。
私がまず『いけない』の第一章を読み終えたとき、真っ先に思ったのは「え?どういうこと!?!?」という混乱。思わず考察サイトに飛びそうになってしまったのですが(飛ぶの早すぎ笑)、これはおすすめしません!🙅♀️
なぜなら、この本の醍醐味は、すべてを読み終えたあとに、「あの描写、こういう意味だったんじゃない?」「あれって、実は……?」と、自分の頭で考察する時間にあるから。
『いけない』は、読者の“観察力”と“想像力”を試してくる作品。安易に受け取っていた情報だけが真実ではない、と気付いた時に戦慄します。
▫️写真が示す“別の真実”。ページを戻りたくなる中毒性
このシリーズの最も特徴的な仕掛けは、やっぱり短編の最後に掲載されている一枚の写真。これがもう、反則級にうまい。
でも、その写真に真実が分かりやすく明示されているわけではなくて、なんとなくで読んでいると、全然その意味には気付けない。結構難しい。
その塩梅が絶妙なので、読み終えた瞬間、「ちょっと待って、もう一回最初から読み返したい……」となってしまうこの中毒性。これは完全に紙の本向けの構成です。
電子書籍で読んだら、ページを行ったり来たりするのにめっちゃ手間かかります。
このシリーズは、絶対に紙で読むべき!
▫️『いけないⅡ』は“超えた”のか?
そして続編の『いけないⅡ』。前作があまりにも巧妙だったので、正直「これを超えるのは難しいのでは……?」と思っていました。
でも、結果から言うと……まじで超えてきた。
前作の経験を踏まえた私は、「よし、今回は考察サイトに飛ばずに自力でやってみよう」と誓って読んだのですが……いやーーー、やっぱ難しかった。笑
でも、それがまた楽しい。
道尾さん本人も「前作を超えるつもりで書いた」と語っていたけれど、それは決して誇張ではない。
写真の使い方、読者を裏切る構成、終章での“あの展開”……どれも完璧にハマっていて、読後の余韻がしばらく抜けなかった。
▫️正解がないからこそ、語りたくなる
さっきも少し書きましたが、このシリーズのすごいところは、“絶対的な正解”を提示しないところにもあります。
読者それぞれの“見え方”によって、物語の意味が変わってしまう。
誰が嘘をついているのか、本当に悪いのは誰なのか、あるいは誰も悪くないのか――
その解釈は読者に委ねられていて、答え合わせページはない。そこがまたこの作品の大きな魅力なんです。
読後、「えっあの人ってさ、もしかして……」と誰かと語り合いたくなること間違いなし。
そして何より、この小説を読んだ人同士だけが共有できる、あの“ゾワゾワ”した緊張感。
それはホラーでもミステリーでもない、道尾秀介独自のジャンルかもしれません。
▫️『いけないⅢ』、待ってます
読み終えた瞬間、心の中で拍手してました。
“またあの世界に行きたい”と願ってしまうくらい、完成度が高い。
だからこそ思うのです。
『いけないⅢ』、出してください……!!
この緊張感、仕掛け、そして“読者の想像力に委ねる結末”という贅沢な体験を、もう一度味わわせてください……道尾さん……!
▫️こんな人におすすめ
✔️伏線回収や仕掛けのある小説が好きな人
✔️「読み終えたあと、すぐ誰かと語り合いたくなる本」を探している人
✔️ページを戻って“読み直す楽しみ”を味わいたい人
✔️道尾秀介作品をまだ読んだことがない人(本シリーズは入門にもぴったり!)
▫️まとめ
『いけない』シリーズは は、物語を追うだけでは終われない、“読書体験そのもの”に揺さぶりをかけてくる作品でした。
小説を読むって、ストーリーを追って、登場人物に共感して、謎が解けてスッキリして……っていう一連の流れがあるけれど、このシリーズはそのすべてに「本当にそう?」「見落としてない?」と問いを投げかけてくる。
たった一枚の写真で、読者が信じていた“真実”が覆される。
ページを戻るたび、読者自身の認知がぐらつく。
そんな不思議な“揺れ”を何度も体験させてくれる、まさに読むという行為にスリルを与えてくれる本。
考察サイトを見てもいい。友達と語り合ってもいい。けどまずは、自分の目で、自分の想像力で、ページの奥にある真実を探してみてください。
次はどんな仕掛けを用意してくれるのか。
『いけないⅢ』、期待せずにはいられません🙈︎

ෆ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ෆ
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