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写真史メモ:「芸術写真研究」(ARS社)

唐突に写真史活動を再開というか別の場所に貼っていた投稿の再利用だけれども。転載するたびに色々気付きがあって増補していく面白さがあり。

ヤフオクで見かけて最低価格を入れていたらそのまま落ちてしまった。大正11年前後の「芸術写真研究」誌(ARS)。

特異な歴史を辿った雑誌で、1922年(大正11年)5月に創刊したものの次の年には関東大震災が起こり、同社の「CAMERA」に統合。その後も独立と統合を繰り返した。

入手価格は一冊あたり500円。さすがにここまで安く落ちるとは思っていなかったのでビックリした。日本の芸術写真(ベス単派とか)の梁山泊となった雑誌だけれども、現在の「日本写真」やもちろんSNSの写真には系譜がほぼまったくつながっていないから仕方ないのかもしれない。

そもそも日本の三大写真誌が全て廃刊してはや数年、今となっては日本人の大半が書店流通というものの外で生きているということを都会で文化人を気取るマイノリティの皆さんは理解していただきたいもの。

中心人物だった中嶋謙吉は1928年(昭和3年)にARSを退社して光大社を設立して同誌の刊行を引き継ぐけれども戦時雑誌統廃合で休刊。それでも戦後に同名で復活し、その後も紆余曲折あったが同誌に集った作家陣が後継雑誌「光大」を紡いでいって少なくとも2000年代までは続いていたはずであるのだけれど。

この西の端で労働に追われる身にはその追跡は無理なのよ。JCIIとか平日しか開いてないわけで、私みたいな人間が大枚はたいて上京したとしてもそもそもアクセスが難しい。

恵まれた中央の皆さん、もう少し色んな写真史/カメラ史をやってくれんか。もう充分に擦られ尽くしたような対象だけでなく。(いや、まだ味があると言われればそりゃそうなんだけれども

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