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【スターリンク①】今さら聞けない、スペースⅩの「Starlink」っていったい何がすごいの?|5分で読める最新テクノロジーあれこれ

最新のテクノロジーに関することを中心にお送りする本シリーズ。
宇宙開発、AI、量子技術から科学全般の話題まで、エンジニア視点で解説。
難しいことは苦手でちょっと。。。という人から、興味はあるんだけど実はあまりわかってない。。。って人まで、「5分でスッと理解できるように」というコンセプトでお届けしています。


さて、今回のテーマはついに登場、「スターリンク」です。
スターリンクといえば、最近「au Starlink Direct」っていうサービスが開始されましたね。テレビCMや広告もバンバン流れてるので、よくわからないって人でも名前くらいは聞いたことはあるんじゃないでしょうか?

2025年夏からサービス開始された「au Starlink Direct」

話題の「スターリンク」はなんだか新しくてすごいらしい。
でもいったい何がすごいのか分かりますか?


🛰️ スターリンクっていったい何者?

「スターリンク」をWikipediaで調べると、「スペースXが運用している衛星インターネットアクセスサービス、並びにこれを実現する衛星コンステレーション」と書いています。

衛星コンステレーションっていうのは、たくさんの衛星を連携させて一体にして運用するシステムのことです。
つまり、「スターリンク」とはスペースXが運用するたくさんの衛星を連携させたシステムのこと、そしてそのシステムを使ったインターネットにつながるサービスのことなんです。

冒頭にも書いたように、auのCMや広告で知った人がほとんどだと思うので、人工衛星からの電波でスマホが使えちゃうサービスでしょ?
と思われるかもしれませんね。
でも、今現在のスターリンクのサービスって、専用のアンテナを設置すればインターネットに接続できちゃう、というものが主力です。

スターリンクのアンテナ(Cregit:スターリンク)

上がスターリンク専用のアンテナ。
これは自宅に固定して利用するものですが、持ち運んでどこでも利用できるようなタイプもあります。
スマホにつながるサービスが開始されたのは今年(2025年)に入ってからですが、こういった専用アンテナのサービスは米国では2020年に、日本でも2022年に始まっているんです。

そして、スターリンクの最大のメリットは世界中どこでも、いつでも電源さえあればインターネットにつながること。

普通、インターネットに接続するには、光回線などのケーブルを自宅まで引いてくるか、ケータイで基地局と無線でつながるかって感じですよね。

でも海上や空の上はもちろん、地上でもネットに接続できない場所はまだまだ存在するし、災害時になると普段つながってる環境でもケータイが使えないなんてことは良くあります。
そういった、「ネットワークの空白地帯」を宇宙から埋めてしまえ~、ってのがスターリンクなんですね。

🤔 それでいったいどこがスゴイの?

これだけでも十分すごいじゃん!って思うかもしれないですね。
でも、実は通信衛星でネットワークに接続できるサービスって、スターリンクが初めてってわけじゃないんです。

なんなら衛星電話サービスなんて、普通の携帯電話がやっと普及しはじめた1990年代からあったので、もう30年くらいの歴史があります。

じゃあ、スターリンクはいったいどこがスゴイと言うんでしょう?

📡 今までは静止衛星を使ってた

スターリンクが出現する前の通信衛星によるインターネットサービスは、静止衛星(GEO)を使ったサービスが主流でした。

なんで静止衛星かっていうと、一番大きな理由は1台でカバーできる範囲が広いから。カバーできる範囲が広ければ、衛星の数は少なくてすむわけです。

それに、静止衛星であれば地上から見た衛星の位置はいつでも同じ。アンテナの向きも固定することができるので、比較的安いアンテナを利用できます。そこらへんはBS放送のアンテナと同じですね。

🚅 通信遅延が圧倒的に少ない

ところが、静止衛星っていうのは大きな弱点があります。
以前の記事でも解説しましたが、衛星が遠すぎて遅延が大きい。つまり信号が届くのに時間がかかるんです。

静止衛星の高度は約3万6000km。
衛星を介した通信では、0.6秒ほど反応が遅れてしまいます。
0.6秒ってたいしたことなさそうですが、実際にインターネットを使ってみると、反応がワンテンポ遅れてちょっとイライラするかもしれませんね。
これがリアルタイムの通話とか、web会議なんかだとかなりの違和感ですし、通信対戦ゲームとかになるとまず無理です。

それに対して、スターリンクは低軌道(LEO)衛星で高度は500kmくらいです。
遅延はたった0.05秒程度なので、ほとんどの用途でストレスなく利用できるレベルなんです。

😄 圧倒的な衛星数で混雑しても安心

静止衛星はカバー範囲が広いのがメリットですが、逆の言い方では1機で広い範囲をカバーしないといけないってことです。

衛星がカバーできる範囲のイメージ

静止衛星によるインターネット通信では、米国のViasat、HughesNet(ヒューズネット)といったサービスなどがありますが、どれも使用する静止衛星は数機程度。

そのため、かなり大容量の通信が可能になっていますが、それでも衛星の数に対してカバーする範囲が広すぎ。。
混雑する時間帯になると、動画視聴などは難しかったりします。

一方で、スターリンクの稼働中の衛星数は2025年の10月時点で、なんと約8,600機!!
もちろん1機でカバーできる範囲が狭いので、多くの衛星が必要ということはあります。
しかしこれだけ数に差があると、通信容量の差は圧倒的で比べるべくもありません。

🌠 実はこんなもんじゃない、本当のスターリンクのすごさとは?

ということで、スターリンクのすごさを一言で言うと、
「世界中のどこに居ても、いつでも、遅延が少なく快適なインターネット環境を提供できる」
からなんですね。

どうでしょう?
ここまで分かると、スターリンクってすごい!ってのがだいぶ理解できたでしょうか?

でも・・・

実はスターリンクのすごさって、こんなもんじゃありません。
スペースXを率いるイーロン・マスクは、どうして今まで他の企業が実現できなかったスターリンクを実現できたのか?
そこに本当のスターリンクのすごさがあります。

そして、まだまだ進化中のスターリンク。
はっきり言って、今はまだ計画の初期と言っていい段階なんです。これから更にどう進化して凄くなっていくんでしょうか?

このまま続けたいところですが、長くなってしまったので今回はここまで、次回に続きます。

📝 まとめ

ということで、今回からは誰もが聞いたことはあるスターリンクについての解説です。

さすがに1回で完結させるのは難しいだろうから、2回くらいに分けようかな?
と考えていたところでしたが、いざ書き進めると1回目で予定していた半分くらいまでしか進みませんでした。

まだ、冒頭で出てきたスマホのサービスのこともほとんど触れられていないので、ちょっと長めのシリーズになりそうな予感がします。。。
どうか飽きることなく、お付き合いいただけると嬉しいです。

というわけで、スターリンクの解説2回目もお楽しみに!!

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