【読書】『嫌われる勇気』──複雑な時代をシンプルに生きるためのヒント
今日紹介するのは、岸見一郎さんと古賀史健さんによる『嫌われる勇気』。
アドラー心理学を、哲人と青年の対話形式でわかりやすく読み解いていく人気作品です。
物語は、人生に悩む青年と、
「人生はシンプルで、誰もが幸せになれる」
と語る哲人の掛け合いで進んでいきます。
青年は哲人の考えを受け入れられず、「論破してやる」という意気込みで議論を重ねます。
ところが後半になっても、アドラー心理学の“シンプルだけど奥深い”部分はなかなか腑に落ちません。
声を荒げながら反抗する青年と、冷静に語り続ける哲人。
このコントラストが物語をさらに魅力的にしています。
■ 読み進めるほど「え?どういうこと?」が積み上がる本
私自身も、物語が後半に進むにつれ、
「え?どういうこと?」
と思わされる場面が多くありました。
青年の戸惑いや反発する気持ちが、そのまま自分の感情とリンクするんです。
「そうそう、そんなにシンプルに割り切れないよね…」
と青年側に共感しながら読み進めていたはずなのに、いつのまにか、
「もっとシンプルに考えてもいいのかもしれない」
「もっと自分に焦点を当てるって、こういうこと?」
と、少しずつ哲人の示す“シンプルさ”の意味が見えてくる。
この「青年の変化と一緒に自分の思考も変わっていく感覚」が、
本書の不思議な魅力だと思います。
■ すべての悩みの根っこにある“人間関係”
哲人は、どんな悩みも突き詰めると「人間関係」に行き着くと語ります。
それに対して青年は、
「そんなに単純なものじゃないだろう!」
と反論します。
ここでもやっぱり、私は青年の気持ちがよく分かるんですよね。
でも、複雑に考えすぎてしまう現代だからこそ、
いったん思考をシンプルに戻してみることで、
人生の輪郭がくっきり見えてくるのかもしれません。
■『嫌われる勇気』を読んで感じたこと
この本は、読み手によって意見が分かれると思います。
「いやいや、そんなうまく割り切れない」
という人もいるでしょう。
でも私は読み終わったあと、
「もっとシンプルに生きてもいいんじゃないか」
「自分の幸せにもっと焦点を当ててもいいんじゃないか」
そんなふうに私は思えました。
複雑な時代を生きる私たちが、
少し肩の力を抜くためのヒントが詰まった一冊です。
■ こんな人にオススメ
・つい物事を複雑に考えてしまう
・人間関係で悩みやすい
・「自分の幸せってなんだろう?」と感じている
・自己啓発書を読んでみたいけど重いのは苦手
ぜひ気になった方は読んでみてはいかがでしょうか?
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