【防災予算は世界一なのに、なぜ避難所は3週間?|能登と台湾"2時間"の差】
【珈琲のオトモのマメ知識 vol.1057】
↓ 前回の内容です
↓ 一応、こちらが順番の前回の内容です
以前の記事で避難所における
『収容率』この問題点に触れました
数字だけで見ないでね?
というところでしたね
次のテーマは『お金』
こちらになります
防災とお金は切っても切れません
誰かが勝手にやってるわけじゃない
税金や寄附などで賄ってます
故に、ムダの消費もできない
ちゃんと使われてる?
費用対効果はどう?
確認すべき点はいくつもある
では、実態としては、
その投じたお金は、
成果に繋がっているのか?
§『防災予算は“見えにくい”』
まずは、避難所整備のお金
財源としては、お国の仕組み
『緊急防災・減災事業費』
ここから出てるそう
少々ややこしいですが、
まずは、国ではなくて、
地方公共団体が地方債
地方の借金で賄います
で、そのうち70%を
国が地方交付税で穴埋め
つまり、30%は地方負担
ということになりますね

これらは、
避難所のトイレ
避難所のベッド
避難所のパーティション
その他環境整備など
これらに使われます
しかも、この財源ですが、
2024年12月に決まった
令和8年度の地方財政対策にて、
この事業費の対象を拡大
その期間も令和12年度まで5年延長
これは、能登が教訓になってます
で、ここからが大問題です…
実は、経理面で厄介でして、
『避難所整備にいくら使った?』
ってのを、都道府県別で比較
というのが、ちょー難しい
何故か?というと、
先ほど言った地方交付税が、
まず『基準財政需要額』として、
全国分をひとまとめにします
で、それを分けますよー
とやっておりまして、
都道府県で振られるのですが、
“避難所”に振られるわけじゃない
ここがミソでして…
避難所ごとでないので、
明細には触れられず、
『大体、こんなもんでしょ』
で、大きく財源が振られる
ここで、訳が分からなくなる
一応、各地方自治体は、
当初予算書や防災関連予算
これらは出してますが、
それ、ホントにリンクしてる?
となってしまう
これが、現状となってます
§『能登の教訓』
2024年1月能登半島地震
ここで明らかになったこと
『お金と物資送ればいいっしょ!』
が、全然機能しなかった
どんぶり勘定だからですよ
そりゃ、どうなるはずです
そもそも、東日本大震災
2016年時点でガイドライン整備
避難所の運営については、
やってあったんです
雑魚寝じゃなく、
衝立付段ボールベッドに、
床の冷気、ほこり、感染症、
エコノミークラス症候群の防止
色々と整備してました
当然、物資も送られました
内閣府の数字では、
約7,000個の段ボールベッド
約3,200個のパーティション
これをプッシュ型で送ったと、
プッシュ型ってのは、
現場は混乱してるだろうから、
とりあえず、先んじて送るね!
というやつです
で、結果としては、
『発災直後から3,200個のパーティション、7,000個の段ボールベッドをプッシュ型で支援したものの、必ずしも活用されなかった事例が見られた』
おいおいおい…
現場では、レイアウトがわからん
サイズ、耐久性はバラバラ
土足で避難所に入っては、
感染症対策はできん、、、
そんな状況だったそうです
で、どうなったか?
段ボールベッドの一斉導入
被災から10日目で決まり、
実際に行き渡ったのは、
3週間目のことです
これは、早かったケース
他はもっと遅かったんです…
これが現場とのギャップです
防災の核心的な問題ですかね
§『仕組みの差』
2024年4月の台湾東部・花蓮地震
仲良しのお隣のお国の話
被害の大きかった花蓮市で、
発災からわずか2時間ほどで、
プライバシーに配慮した
個室型のテントが設営
3時間後には被災者の受け入れ開始
冷房完備、簡易ベッド、食事や下着提供迄
日本では3週間でやったことを、、
台湾はたった数時間で実現
これは、投じたお金の差?
これは#955で触れました
日本は防災予算は世界一です
お金の差なわけがない
台湾では民間の慈善団体が、
平時から避難所運営のノウハウを蓄積
行政と連携する仕組み
これが整っていただけ
では、日本は?
避難所運営を主に
自治体職員に丸投げ
経験やノウハウの蓄積が乏しく、
いざというとき融通が利かない
日本らしいでしょ?
金さえあればいいのは天下りさんでは?
§『まとめ』
国は防災にお金を回す仕組み
これを強化しています
が、その予算はと言うと
基準財政需要額に溶け込む
避難所への支出を
都道府県別に追うのは容易じゃない
現に能登の震災時には、
お金も物資もあったんです
それが機能せず、
直接死の約2倍という
災害関連死を招きました
これは人災とも言えるでしょう
そして、この「制度の隙間」で
最も重い代償を払うことになるのが、
実はペットを連れた避難者です…
避難所に入れず、車の中で夜を明かす
その車中泊が、エコノミークラス症候群に…
災害関連死のリスクに直結する
このままでいいのでしょうか?
これは誰かが動かないといけないですよ?
それ、あなたのことですよ?
当事者意識がなかったら、どうなる?
もう、能登で十分体感したはず、
人という生き物は“共感”できるはずです
それでも、あなたは動きませんか?
ここまでお読みいただき、
ありがとうございましたʕ •ᴥ•ʔ
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【出典】
総務省「地方財政対策の概要」(令和8年度)
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.soumu.go.jp/main_content/001048685.pdf
内閣府・厚生労働省「被災者支援の実施状況」資料
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001669803.pdf
政府「令和6年能登半島地震に係る災害応急対応の自主点検レポート」(nippon.com経由)
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.bousai.go.jp/jishin/noto/taisaku_wg_02/pdf/siryo4.pdf
石川県 災害関連死認定に関する報道(朝日新聞ほか、2025年)
内閣府「災害関連死の死因分類」資料
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.bousai.go.jp/taisaku/kyuujo/pdf/r01kaigi/siryo8.pdf
読売新聞・朝日新聞「台湾・花蓮地震の避難所対応」報道(2024年)
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