「それ、PMSじゃないかもしれません」
それ、PMSじゃないかもしれません
(シリーズ:わたしのレディースデー記録帳 #2)
「また来たな、この感じ。」
なんとなく体が重くて、動きたくない。
頭がぼんやりして、ちょっとした音や声にもイライラしてしまう。
ほんの少しのことがしんどくて、
自分だけ時間が止まっているみたいな感覚になる。
だいたい月の後半にやってくるこの感じ。
私はいつも「PMS(月経前症候群)だから仕方ない」と思ってやり過ごしていた。
若いころは、わかりやすく“痛み”が主な症状だった。
生理痛、頭痛、腰の重さ。
中でも子宮内膜症による強い腹痛は、手術が必要になるほどで、
婦人科には何度も通っていた。
でも、ここ1〜2年で、少し様子が変わってきた。
腹痛や出血よりも、
“疲れ” “だるさ” “気分の沈み”
のほうが目立つようになってきた。
「年齢的に更年期が始まったのかな?」
そう思ってホルモン検査を受けたこともある。
けれど、医師から返ってきたのは
「更年期にはまだ少し早いですね」という言葉だった。
「じゃあ、このつらさはなんなんだろう?」
そう思いながらも答えは出ず、
日々の家事や育児、仕事に追われて、
モヤモヤをごまかすように暮らしていた。
ある日、ちがうきっかけで心療内科を受診し、
はじめて「うつ病です」と診断された。
びっくりしたけれど、
どこかで「やっぱり」と思っている自分もいた。
ここ最近感じていた倦怠感や抑うつは、
女性ホルモンだけのせいではなかったのかもしれない。
体は、気づかないうちに少しずつ変化している
だけど、日々の忙しさに飲み込まれてしまうと、
その変化に耳を澄ませる余白さえなくなってしまう。
私の場合は、「ホルモンのせい」「生理のせい」と思っていた方が、
気持ちがラクだったのかもしれない。
原因がはっきりしない不調に対して、“理由を与える”ことで安心していたのだと思う。
でも、心も体も、ずっと同じままではいられない。
今は、体調の波を手帳にメモするようになった。
気分が沈んだ日には「△」
何もできなかった日は「×」
少し動けた日は「◎」など、
その日の自分を“評価”じゃなく“記録”として残す。
月の中で「◎が3つもあった」と思えるだけで、
少しホッとするようになった。
「また来たな」と思う日も、もちろん今でもある。
でもそんな日は、できるだけ無理をせず、
白湯を飲んで、あたたかくして、なるべく早く布団に入る。
それだけでも、自分をちゃんと守っている感覚がある。
私たちは日々、気づかないうちに年齢を重ねていて、
体も、心も、静かに変わっていく。
だけど、日常の中でその変化に目を向ける時間はほとんどなくて。
気がついたときには、心も体も「もう限界だよ」と言っていることがある。
だからこそ、
余白が必要なのだと思う。
すべてをこなさなくてもいい。
完璧じゃなくてもいい。
そのぶん空いたところに、
心や体の声を聴くスペースを、ちゃんと残しておいてあげたい。
年齢を重ねることも、体のゆらぎも、
受け止めて、やさしく暮らしていけたらいい。
「いま」が一番若いときだからこそ、
自分にやさしく、大切にしていこう。
このnoteは、シリーズ「わたしのレディースデー記録帳」の第2話です。
次回は「うつ病と診断されたあと、わたしがどう過ごしたか」について書こうと思っています。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
▶ 第1話はこちら:
▶私がうつ病になった時のお話はこちら🕊
▶メンタルクリニックを受診した時のお話はこちら🏥
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