渡辺温「赤い煙突」
日は渡辺温「赤い煙突」を朗読しております。
病弱な少女は、煙が出ない煙突を自らになぞらえ、自分の命のはかなさを感じています。
そこにひとりの青年が現れました。
さて、ふたりの恋のゆくえは…?
自己憐憫の強すぎる少女と、自身の思いを貫き通すことができなかった青年に、いらだちを覚える読者もいることでしょう。
けれど青年の、オー・ヘンリー「最後の一枚の葉」を彷彿とさせるひとつの行動は、同作の老人のように、尊いものであったことだけは確かだと思います。
27歳で事故死した作者の渡辺温と、26歳で病死した女優の及川道子との恋を、どうしても重ねて読んでしまう物語です。
渡辺温の作品はほかに、「兵隊の死」「ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった」も朗読しております。
オー・ヘンリー「最後の一枚の葉」はこちらから。
あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。
