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渡辺温「アンドロギュノスの裔」

本日は渡辺温「アンドロギュノスの裔(ちすじ)」を朗読しております。

映画女優を好きになってしまった下士官の青年は、彼女の映画を幾度も観るのはもちろんのこと、休みの日は彼女の住居の近くにいっては、胸を焦がしながら、ときを過ごすのでした。
その近くで客引きをしている娼婦たちには、目もくれずに…。
そんな彼の恋に、一縷ののぞみはあるのでしょうか…。

初出は「新青年」1929年8月号。
渡辺温自身も、女優と恋に堕ちたことがあります。
1930年、渡辺温は27歳で、交通事故で亡くなってしまいました。
温の兄、渡辺啓助も作家で、啓助は101歳の天寿を全うしています。

渡辺温の作品はほかに、「兵隊の死」「ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった」「赤い煙突」「風船美人」「イワンとイワンの兄」も朗読しております。

「渡辺温再生リスト」もあわせてお楽しみいただけましたら幸いです。