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【愛着スタイル】なぜLINEを未読にするのか──恐れ回避型彼女の記録から見えた心の揺れ

「早く会いたい」
「一緒に行けるの、とても楽しみです」
「あなたと一緒に行きたい」

今読み返すと、驚くほど真っすぐなLINEだった。

当時の私は、それを純粋な好意だと思っていた。

このまま関係が育っていくのだと信じていた。

疑う理由なんて、どこにもなかった。

しかし、関係が深まるにつれて、その言葉は少しずつ変化していく。

短くなる返信。

増えていく沈黙。

突然の未読。

当時の私は、その意味が分からなかった。

けれど今、思い返してみると、
そこには彼女の揺れと、
私が気付けなかった小さな兆しが残っていた。

今回は、そのLINEの変化をたどりながら、
私が見ていたものと、
彼女の中で起きていたのかもしれない変化を振り返ってみたい。

もし今、同じようなLINEの変化に戸惑っている人がいるなら、
この記録が何かを考えるきっかけになればと思う。


◆恋愛初期|近づくと安心する

最初は仕事上のやり取りだった。

「いつもありがとう、助かるよ」
「大丈夫ですよ」

そんなありふれた会話から始まった。

けれど、少しずつ仕事以外の話が増えていく。

会社では話せないようなたわいもない話。

その時間が、私には特別なものに感じられていた。

「さっきのお店の話なんだけど」
「今度一緒に行かない?」
「本当にうれしい」
「早くその日にならないかな(笑)」

「今日はありがとうございました」
「楽しかったです。次は私が案内します」
「本当に楽しみだよ」

絵文字も多く、返信のテンポも速かった。

なにより彼女は、
自分の気持ちを言葉にして伝えてくれていた。

私はLINEの通知を待つようになる。

ただの連絡手段だったはずなのに、
いつの間にか二人だけの特別な空間になっていた。

当時の私は、その言葉を素直に受け取っていた。

彼女も私との時間を楽しんでくれている。

そう信じていた。

決まった時間に届くLINE。
何気ない会話。

そこに不安はなかった。
疑うこともなかった。
ただ嬉しかった。

今振り返ると、彼女は慎重だったのかもしれない。
あるいは、
純粋にその時間を楽しんでいただけなのかもしれない。
本当のところは分からない。

それでも、
この頃はお互いに心地よい距離の中で過ごしていたように思う。

恐れ回避型特性の人との関係で、
最初の頃ほど相手の好意がまっすぐに見えることがあるように思う。

だからこそ、
後になって距離ができ始めた時、
その変化を受け入れられなくなることもある。

この頃のLINEと、その後のLINEは、まるで別人のように変化していく。

◆感情調整期|安心すると怖くなる

日常の中に“特別なやり取り”が増えていく。

会うことも当たり前になり始める。

「今日はお疲れ様でした」
「手伝ってくれてありがとう」
「本当に優しいね」

「でも私、迷惑かけてばかり」
「そんなことないよ」
「そうかな…」

「そういうところ好き」

「面白かったね」
「また、一緒に行きたい」

ハートマークが添えられることもあった。
その一方で、

「いつも私ばかりしてもらってごめんなさい」

「この前のこと怒ってない?」

「私はあなたを困らせてばかりです」

「こんな私、嫌だよね?」

文面には不安な言葉が混じるようになった。
特別な存在なのに、
どこか一歩引いたような言葉も増えていく。

私は深刻には考えていなかった。

「気にしすぎだよ」
「大丈夫だよ」

そう返していた。

距離が縮まるほど、
彼女の中では別の感情も大きくなっていたのかもしれない。

嬉しさと不安が同時に存在する。

「嫌われたくない」

という言葉と、

「好き」

という言葉が同時に並ぶ理由は、
今なら少し分かる気がする。

私は「好き」ばかりを見ていた。
だから、
不安のサインを見落としていた。

恐れ回避型特性の人との関係では、
「好き」と「不安」が同時に存在しているように見えることがある。
好意を向けられているのに、
どこか怯えているようにも見える。

当時の私は、その矛盾を理解できず、
「好き」という言葉だけを信じていた。

◆軽度回避期|怖いから距離を取る

会話がなくなったわけではない。

連絡が途絶えたわけでもない。

けれど、どこか空気が変わり始めていた。

以前は自然に決まっていた予定が、]
少しずつ決まりにくくなっていく。

「帰りに食事行こうよ」
「友達誘ってもいい?」

「じゃあ、次の休み行こうね」
「その日は買い物に行きたいので」

二人で出かけることが中心だったのに、
時々距離を取るようになる。

以前のような自然な近さが少しずつ減り、
私は言葉では説明できない違和感を覚えるようになっていた。

LINEにも変化が現れ始める。

「今度いつ空いてる?」
「まだ分からないです」
「じゃあ分かったら教えて」
「はい」

返信が短くなる。

返信までの時間が長くなる。

以前なら続いていた会話が、そこで終わる。

「今日どうだった?」
「普通でした」
「今日はありがとう」
スタンプ

そんなやり取りが増えていった。

会話がなくなったわけではない。

けれど、どこか壁ができたような感覚があった。

私は戸惑っていた。

二人きりになることを避けられているようにも感じた。

何か怒らせただろうか。
何か失敗しただろうか。
理由が分からなかった。

今振り返ると、
彼女は自分の気持ちに気付き始めていたのかもしれない。

距離の近さに戸惑っていたのかもしれない。

本当の気持ちは分からない。

ただ私には、

「好きだけど怖い」

そんな感覚が強くなっているように見えた。

そして私は、

返信の長さ。

返信までの時間。

言葉の選び方。

そんな些細な変化を気にするようになっていった。

この頃の私は、彼女の変化以上に、
自分自身が相手の反応に振り回され始めていたのかもしれない。

恐れ回避型特性の人との関係では、
別れ話もないまま距離だけが開いていくように感じることがある。

何が起きているのか分からないまま、
相手の反応を気にし続けてしまう。

私が違和感を覚え始めたのも、この頃からだった。

◆シャットダウン|怖いから時間を止める

彼女の反応がおかしくなる。

嫌われた?
何かした?

私は突然の変化に戸惑っていた。

「今、大丈夫?」
「お風呂入るから」
そのまま連絡がこない

「大丈夫?」
未読
翌日
「ごめんなさい、LINE気が付きませんでした」

「今日どうだった?」
未読
3日後
「忙しかったです」

「明日は8時に迎えに行くね」
「ごめんなさい。明日は用事ができました」
突然のキャンセル。

「今日はありがとう。助かったよ」
そのLINEは未読のまま。

返信が来なくなる。

距離が開いていく。
しかし、
ブロックされるわけでもない。

完全に関係を切られるわけでもなかった。

私は混乱していた。

嫌われているようには見えない。
けれど、
避けられているようにも感じる。

理由が分からなかった。

不安になり、理由を聞いてしまうこともあった。

当時の私は、
それが関係に影響する行動だとは思っていなかった。

今振り返ると、
これは拒絶とは少し違っていたように思う。
私との距離を壊さないために時間を止めているようだった。

それは、
まるで画面が消えたスマホのようなスリープ状態に見える。

嫌いになったわけではない。
けれど積極的に関わることもできない。

意識はしている。
しかし近づくことも怖い。

そんな状態だったのかもしれない。

私は未読に不安になり、
既読に安心し、
返信の速さに意味を探し続けていた。

彼女の反応に自分の感情が左右されるようになっていた。

今思えば、彼女の行動以上に、
その意味を探し続けていた私自身が疲れていたのかもしれない。

恐れ回避型の人との関係を経験した人の中には、
この時期が最も苦しかったと感じる人もいるかもしれない。

嫌われたようにも見える。
けれど完全には切られない。
その曖昧さが、
不安を大きくしていく。

私は、その曖昧さに耐えられず、答えを探し続けていた。

◆不安増加期|確認して安心すると、また怖くなる

私はできるだけ以前と変わらない態度で接していた。

無理に距離を縮めない。
責めない。
ただ、
これまで通り接することを心掛けていた。

すると、
少しだけ以前の雰囲気が戻ったように感じることがあった。

「おはよう、昨日はありがとうございます。本当に嬉しかった」
未読だったLINEに彼女から送られてくる。

「昨日ありがとう」
「こちらこそ」
「楽しかった」
「私もです」
「また行こうね」
「はい」

嫌われていたわけではなかった。

会った時の雰囲気も悪くない。

普通に会話もできる。

だから私は、

「ただ忙しいだけだったのかもしれない」

そう考えようとしていた。

しかし、その安心は長く続かなかった。

数日後、

「お疲れさま」

送ったLINEは未読のままだ、
翌日になっても返事は来ない。

そして、再び長い沈黙が始まった。

私は混乱していた。

少し前までは普通にやり取りができていた。

嫌われているようには見えない。

けれど、LINEになると距離ができる。

その理由が分からなかった。

今振り返ると、

彼女は私の変わらない態度を確認して安心していたのかもしれない。

「嫌われていない」

「まだ受け入れてもらえる」

そう感じていたのかもしれない。

しかし同時に、

LINEそのものが負担になっていた可能性もある。

ただ私には、

近づきたい気持ちと距離を取りたい気持ち、
この矛盾に揺れていたのかもしれない。

そして、この頃から私にも変化が起きていた。

返信が来ると安心する。
未読になると不安になる。
彼女の反応によって、
自分の気持ちまで大きく左右される。

いつしか私は、

自分の感情ではなく、

彼女の感情を基準に過ごすようになっていた。

私にとってLINEは、
ただの連絡手段ではなくなっていた。

返信すること。
返信が来ること。
関係が続いていること。

そのことに、大きな意味を感じていた。

恐れ回避型の人との関係では、
相手の反応によって自分の気持ちが大きく左右されることがある。

返信が来れば安心する。

来なければ不安になる。

気付けば、自分の心よりも相手の反応を基準に生きるようになってしまう。

当時の私は、彼女の行動一つひとつに意味を見出そうとしていた。

◆おわりに

彼女にとっても、LINEは単なる連絡手段ではなかったのかもしれない。

そこには安心もあった。

けれど同時に、責任や義務、そして恐怖もあったのかもしれない。

本当の気持ちは本人にしか分からない。

ただ、
記録を読み返していると一つだけ確かに感じることがある。

彼女は近づきたかった。
けれど、
近づくことそのものが怖かった。

その矛盾の中で揺れていたように見える。

そして私は、

未読に不安になり、
既読に安心し、
返信の速さや言葉の温度に意味を探し続けていた。

当時の私は、
彼女の変化ばかりを見ていた。

けれど今振り返ると、

本当に大きく変化していたのは私自身だったのかもしれない。

彼女の揺れに合わせようとして、

自分の心まで揺れ続けていた。

そして今思う。

恐れ回避型との関係で苦しくなっていたのは、彼女の行動だけが理由ではなかったのかもしれない。

なぜ相手の反応に振り回されてしまうのか。
そのことについては、
別の記事で詳しくまとめている。


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真壁 誠|恐れ回避型との揺れ もし応援したいと思っていただけたら、そっと置いていってください。 いただいた気持ちは、これからの活動に静かに役立てます。