アイ・オー、ブルーレイやめないってよ
以前、「BDレコ(I-Oデータ)の人柱になってみた」というのを書いた。自分の載せた文章にしては多くの人にお読みいただいて、やっぱりTVに録画したデータをブルーレイに書き出す方法について関心がある人は多いのだなと気づかされた。
ただ、その記事を「後はI-Oデータがこの製品をいつまで販売してくれるか、である」と結んだ通り、ブルーレイはメディアもドライブも先行きが暗い。レコーダーはSONYが撤退してSHARPかPANASONICの二択(何かの記事で残るはPANAのみと書いたものを見たが、今のところSHARPも健在である)、外付けドライブはBuffaloが撤退宣言(愛用しているのに…)、メディアもPANAが生産終了したので選択肢がかなり限られるようになった。まあ、平たく言えば“オワコン”だ。
ドライブも内製しているであろうPANAはともかく、外部から調達しているはずのアイ・オー・データが、心意気はともかく、外付けドライブをいつまで売り続けられるかは正直怪しいものだと思っていた。そこに、このニュースである。
要するに、ドライブはアイ・オーが、メディアは「Verbatim」(バーベイタム)が協力してブルーレイの提供を続けるよう頑張る、ということのようだ。アイ・オーはバーベイタムの日本総代理店だそうなので、そういう関係を活かした取り組みと言える。
アイ・オーが発表したプレスリリースによれば「BDレコ」への関心が高いことが背景としてあるそうで、やはりTV番組をブルーレイディスクに保存したいというニーズは一定数存在するのだ。特に、ブルーレイレコーダーを新たに買うまででもないが、どうしても残しておきたい番組があるときにディスクに書き出す手段を持っておきたいという人にはBDレコはドライブ込みでも2万円台前半、アプリだけなら3,278円(2026年4月10日現在)なのでコスパが良い。
ただ改めて確認しておくと、BDレコに付属のアプリには編集機能がないのでTVにつないだHDDに録画したままの形でしかダビングできない(ビットレートを下げることは可能だが、次に述べる問題と合わせるとあまりお勧めしない)。また、TV経由で録画データを取り込むのに思ったより時間がかかる(自分が試した70分の番組で約20分かかった。Wi-Fiルーターが最新だともう少し早いのかもしれないが、ここからディスクに書き込むのにまた10分以上かかる)。ビットレート変更は試していないが、録画時間によってはかなりの時間が必要なのではないか。
さほど熱心な父親ではなかったが、子供の運動会や学芸会などはビデオに記録して残してある。ただしメディアは当時主力だったmini DVテープで、もう10年以上電源を入れていないので定かではないが、仮にテープが無事でもビデオカメラが壊れていたらもう再生することはできない(専門業者にDVD化を依頼するという方法はあるが、そこまですることもないような気がする)。
記録メディアと再生機器を未来永劫使えるようにせよとまではさすがに言えないが、ブルーレイのように一定期間業界標準として販売、普及してきたものについては、少なくとも1社はVHSビデオデッキにおける船井電機のように部材が入手可能な限り製造、販売を続けてほしいし、そういう意味では今回のアイ・オー・データとバーベイタムの取り組みは誠にありがたい…と思って今アイ・オーのサイトにBDレコを見に行ったら、「一時受注停止」って書いてあるんだけれど、大丈夫?メモリ不足に加えてアメリカとイスラエルによるイラン攻撃のせいで石油製品の調達が難しくなりつつあるから、全く間の悪い話である。
