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BDレコ(I-Oデータ)の人柱になってみた

※TVにつながっているHDDに録画したデータをパソコンの外付けブルーレイドライブでダビングできたよ、というお話である。

年末にTVを買い替えた話は以前ここに書いた。

REGZAの55Z875Rのファーストインプレッションもすでに書いたが、使用感は今のところ快適である。シームレスに配信動画が見られるのは思いのほか快適だし、外付けハードディスクを使った録画もスムーズである。

特にこの前終わったミラノ・コルティナオリンピックのように長時間、しかもNHK総合とEテレにまたがって録画しなければならないというような場面においては、それまで我が家の録画の主力を担っていた東芝のHDDレコーダーではチューナーの数においてもHDDの容量においても荷が重かったが、REGZAは難なくこなしてくれた。先代が故障したからであってオリンピック目当てに買い替えたわけでは全くなかったが、過去のオリンピックの時にはTVを買い替えようというキャンペーンがあったのも理解できた。

もっとも、オリンピックを見るだけならNHKの配信が充実していて、一応お目当ての競技は録画していたのだが、残すことを考えなければ配信の方が事前に予約する必要もなく便利であった(何時間にもなることも多いのに早送りがしにくいという弱点はあったが)。地上波で配信の宣伝ばかりするんじゃねえと怒っていたが、自分が間違っていた。ここは素直に謝ろう。NHK、正直済まんかった。

ただし、残すことを考えなければ、というやつである。

おそらく配信は少なくとも無料ではもうすぐ見られなくなるだろう。今はりくりゅう関連の動画がたくさんNHK+に並んでいるが、あの感動のフリーの演技をもう一度見たいなと思ってもいずれ見ることはできなくなる。

ではテレビにつないだ外付けHDDの録画はどうか。

とりあえずHDDが故障するまでは見られるはずだが、HDDはさほど長寿命を保証されたものではないのでいつ見られなくなるかは神のみぞ知るところ。これまでHDDレコーダーでは、その後も残しておきたいものについてはDVDに焼いて保存してきた(DVD-Rもそれほど長寿命ではないが、保存状況が悪くなければHDDよりは長持ちだろう)。

しかし、現在主流となったこのTVにつないだ外付けHDDに録画したデータは基本、そのつながったテレビでしか再生できない。同一メーカーのレコーダーにダビングすることは可能なことが多いが、REGZAのレコーダーはすでに生産を終了しているので、買うとなるとプレミアがついた価格になっていてちょっと手が出ない。

いずれはBDレコーダーを買って、そちらのチューナーで録画したものを円盤に書き出すようにするかと考えていたが、ついにSONYも販売終了を決定し、残るはSHARPかPANASONICの二択になってしまった。しかもこの二社もいつまで製造を続けるかわからない。そもそもそこまでしてレコーダーは必要か?と考えていたらおもしろい商品が目に留まった。

I-OデータのBDレコ BRP-R1。PC用の外付けブルーレイドライブにTVの外付けHDDに録画されたデータをダビングできるアプリがセットされた商品である。お値段およそ2万3千円也。HDDレコーダーを買うよりは安いがその分こいつはドライブだけである。しかも自分はすでにPC用の外付けBDを2台も持っている(PCを新しくしたら古いドライブが動かなかったのだ)。

とりあえず保留にして続報を待った。なんとなくI-Oデータのものは野暮ったくて、ここ十数年は周辺機器はBuffaloばかり買ってきたのでどうせならBuffaloでも同様の商品を出さないかなとも考えたのだが、何とBuffaloは類似品どころかブルーレイドライブそのものの販売を止めるというではないか。

考えてみればTVよりもPCの方がブルーレイを必要としていない度合いが強い。当然と言えば当然の決定で、このままではI-OデータのBRP-R1だっていつまであるか分かったものではない。改めて商品情報を調べ直してみると、実際に使ってみたレビューがある。

見た感じけっこう使いやすそうだ。レビューで使用したTVは時期は違うが同じREGZAなのでTVが対応していないということもなさそうだ(実際にメーカーサイトでも55Z875Rに対応していることは確認した。調べてみると非対応のメーカーも多いようなので購入を検討される方は必ず確認されたし)。

そしてこのレビューでは、他社のBDドライブでもダビングソフトが動かないかテストしている。すでにBuffalo製のドライブを2台も持っている自分にとっては注目すべき情報だ。その結果は6台すべてNGという残念なものであったが、2月19日付の追記があって「アイ・オー・データ機器から連絡があり、『近日Microsoftストアで販売予定のアプリ版に関しては、ハードウェアの縛りなく、お使いいただけるように準備を進めています』とのこと」とある。つまり、後日、ダビング用のアプリだけでも購入可能になり、その際にはドライブのメーカーによる縛りがなくなる、ということだ。しかもすでに2月25日に発売を開始しているではないか!

問題の対応ドライブであるが、まあこれは当然なのだがI・Oデータ製のドライブは明記してあるが、他はわからない。ただI-Oデータは全般的に、実際には動くけど自社製品以外は責任負えないので…ということが多く、ここは「ハードウェアの縛りなく、お使いいただけるように準備を進めています」という担当者様のお言葉を信じることとする。価格はオープンとなっているがMicrosoftストアでは3,278円。失敗に終わってもギリギリあきらめきれる金額である。買うべし!

Microsoftストアでアプリを購入するのは初体験ながら、そこは比較的スムーズであった。購入すると自動的にダウンロードが始まってそのまま起動までしてくれるのはスマホでは普通だがPCでは新鮮。何に使うつもりで買ったのかもう記憶にないが、録画用BD-Rが3枚あったので、さあ、実験開始だ。

BRレコの起動画面

しかし、何ともいえない起動画面である。だからI-Oデータは…いや、今は止めておこう。「はじめる」をクリック。

ドライブもディスクも認識された

最初、接触不良気味のUSBにつないだのでドライブを認識せず、一瞬不安がよぎったが、別なUSBに刺したところ「BDドライブ(D:)」と認識してくれた。BD-Rも、おそらく5年ぐらい前のものだと思うので不安であったが、ちゃんと読み取ってくれた。

モードの選択

次へ進むと「テレビ操作モード」と「パソコン操作モード」の二択となるが、TVにつないだHDDからダビングする際は「テレビ操作モード」を選択。

ここでTVの操作をします

ここで一瞬何をすればよいのか迷うかもしれない。上の画面では「転送が完了した番組」のところに表示があるがこれはコピー後にキャプチャしたせいで、開始時点ではここは空欄である。自分は事前にレビュー記事を読んでいたのでそれに従いTVの電源を入れ、録画一覧からダビングしたい番組を選択する。編集ができないのでどうせならCMの入っていないNHKのものがいいなと見ていくと、以前録画した「北極百貨店のコンシェルジュさん」が目に留まった。1時間強だしちょうどよい。

で、選択したらREGZAの場合は画面下のメニューに従いリモコンの黄色ボタンを押すと右側にダビングメニューが出てくる。画面下にBD-RECOと表示されていることを確認して「ダビング実行」を選択する。

PC上は何の変化もない。テレビの方も、レビューで使った機種では進捗状況が表示されていたが、自分の機種では「ダビング中」と小さく表示されるだけで進み具合は全く分からない。これはWi-Fi経由で録画データをPCに一時保存している過程のはずだが予想以上に時間がかかるようで、約70分の映画のデータをコピーし終わるのに20分ぐらいかかった。

TVの録画一覧の「ダビング中」の文字が消えたのでPCの方を見ると「転送が完了した番組」のところに北極百貨店のコンシェルジュが表示されている。次はいよいよブルーレイへ書き込む作業だ。

「次へ」をクリックすると画質優先か最小枚数か手動設定かの選択となる。

画質の選択(画質優先以外は再エンコードが必要)

画質優先だと元のデータをそのまま書き込むことになるので長いデータだと1枚では収まらなくなる。最小枚数を選択すると少ない枚数に収まるように再エンコードするので時間がかかるし画質も低下する(はず)。今回は短い作品なのでそのままでも1枚におさまるから「画質優先」にする。

ここではじめてドライブが動き始めて書き込みを始めるが、バイクの空ぶかしのようにちょっと挙動がおかしい。と思うとエラーが出てアプリは終了させられてしまった。やはり5年物はだめか。もう1枚入れ直してもう一度挑戦する。動画データは残っているので書き込みから再スタート。やっぱり2分しないうちにエラー。最後の1枚を祈りを込めて挿入し、最後の挑戦。今度はスムーズな音がする。1分、2分…およそ11分で書き込みは正常終了し、トレイから排出された。ファイナライズは強制的に行われるそうなのでこれでおしまいである(だから追記はできない)。

さあ、再生できるかテストせねば。

久しぶりにPowerDVDを立ち上げる。Ver.14だが大丈夫かと思っていると、このデータはデコードできないと言ってけつかる。どうやらWindowsのセキュリティが邪魔をしてデコードに必要なデータを読み込んでくれないらしい。セキュリティ設定を変更してやっと再生ができた。ちっちゃい女の子が百貨店のフロアーを走っていってコンシェルジュのお姉さんにぶつかった。
「な〜んで〜もそろう 北極百貨店〜」
うむ、間違いない。

テストの対象に「北極百貨店のコンシェルジュさん」を選んだのは全くの偶然だが、絶滅してしまった動物たちが集う百貨店のお話と、同じく絶滅寸前のブルーレイに録画データを残す方法を試す行為はなんと親和性が高いことか。

おお、途中ちょっと苦難はあったが、とりあえずこれでBuffaloのドライブ(BRXL-PT6U3)とI-OデータのBDレコでREGZAからブルーレイにデータを移すことに成功した。

もう一度言っておくと、編集はできないので民放はCM入りのままでしかダビングできない。だからその辺を何とかしたければやはりHDDレコーダーを買うしかないわけだが、最低限で良ければブルーレイまたはDVDドライブが手元にあれば少しの出費でダビングする道が開けた。

後はI-Oデータがこの製品をいつまで販売してくれるか、である(継続を願ってBDとセットになった機種名にBRP-R1と1がついているそうだが、1で終わってしまうものなど世の中にたくさんある)。

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