【※ネタバレ有】ジブリマニア太田唯の「君たちはどう生きるか」徹底考察
ジブリ最新作「君たちはどう生きるか」
こんにちは、
俳優 / ジブリ大好きYouTuberの太田唯です🌼

金曜ロードショーで、スタジオジブリ作品「君たちはどう生きるか」がテレビ初放送されました!!

ジブリマニア的、
鑑賞前の要点解説はこちらの記事で
今回は、観終わった方向け!
ネタバレありの考察回となっております!!!!!!
話したいこといっぱいですよね!!??( ; ; )
わかります、私もです。
“ よくわからなかったけど、心に残った ”
“ なんとなく深かった ”
“ ......インコ……え ?? (°▽°)"
大丈夫です、一緒に今から掘り下げましょう!笑
私もYouTube配信で話しきれないだろう内容をここで綴りたいと思います
もちろん、あくまでも個人的な一解釈ですので、「そういう見方もあるんだ〜」と楽しんでもらえたら嬉しいです!
読み終わる頃にはきっと一層楽しめてるはず。
それでは、ジブリマニア太田唯のジブリ講座、
行ってみよーう!
第2回: ジブリ大好きマニア太田唯の考察編!
※※ネタバレあります※※
まだ映画観てない方、
もしくは“まだ自分の中で整理したい…”という方は
ここで一旦ブラウザそっと閉じておいてくださいね!
……いいんですね???
……本当に????
(゚∀゚)<よし、いきましょう!! (早い)
まず最初の議題、
考察❶:あのインコだらけの世界、どこ?

最初の謎は、眞人が迷い込んだ“異世界”とは何か?
あれは未来なのか過去なのか?
はたまた天国なの地獄なの?
って気になりますよね?
私なりに一つの考察を立てました。
この話をするにはまず、
眞人と宮﨑駿さんの話をしなければなりません。
◉眞人と宮﨑駿さん
前提として、
私はこの映画には主人公が二人いると考えています。
一人は眞人、
もう一人は、宮﨑駿さんご本人
この物語は、眞人の葛藤と成長の物語であり、
同時に宮﨑駿さんが「自分自身にどう生きるか?」と問いかける物語でもある。
「眞人=駿さん」 という前提があってこその二重構造なのかなと。
考察❶-1 : なぜ眞人=宮﨑駿さんなのか

個人的に、眞人=宮﨑駿さんと感じるポイントはいくつかありますが、1つは、眞人の境遇が宮﨑駿さんの生い立ちと酷似していることです。
例えば、眞人の父親・勝一は戦闘機を作る仕事をしています
そのおかげで眞人は立派なお屋敷に住み、
日本中が貧乏なあの時に、高級そうな車で眞人を転校先まで送っていくという描写もありました

あのくだりで思い出すのは、駿さんの幼少期エピソードです
実は駿さんのお父様(勝次さん)も戦時中は戦闘機を作るなどをしていました。なので戦時中でも裕福な方で、うちには車も米もあったと
幼少期のある日の空襲の時、
「トラックの荷台に父と兄とで乗りました。
その時に「乗せてください!」と駆け寄った、母親と幼い女の子を置いて逃げたという記憶は、長い間、私を苦しめました。」
この幼少期の時に感じたものと、眞人の感情は通ずるところがある気がするんですよね。
また、眞人の母親は入院中に空襲の火事によって亡くなります。
"病床の母"というのも、ご本人の経験におそらく基づいていて、この体験が、『トトロ』にも投影されているのは有名な話ですね。
ジブリ作品って、「母の不在」や「親との別れ」が度々重要な要素になっているんですが、『君たちはどう生きるか』もまさにその一つ。
他にも細かい類似点はあるのですが、上記だけでも眞人と重なってきます。
絵コンテにも
「自分自身の少年時代を重ね合わせた自伝的ファンタジー」とあるので、概ねそういうことなのだと思います
そのほかのキャラについても、
ドキュメンタリーの中でモデルが明かされていました
(2)青サギ : 鈴木敏夫さん

「嘘ばっかりついてるからね」by 宮﨑駿さん
(笑)
「仲間でも友達でもない!けど….」という関係値は駿さんとの関係性にとても似ていますね
(3) キリコさん : 保田 道世さん

保田さんは『ナウシカ』の頃からアニメーションの色彩設計を担当され、宮﨑駿さんの戦友として活躍された方です。
※保田さんについては前回の記事で詳しく書いてるのでそちらをぜひ。
(4) 大叔父 : 高畑勲さん

これはドキュメンタリーの中でも「パクさんに似てるでしょ?」とおっしゃったり、とても意識下にあったキャラのようです。
異世界を守り続ける、失踪した大叔父。
ここに眞人(駿さん)は最終辿り着くわけです。
では、話を巻き戻して、
一体これらの住むあの不思議な世界はどこなんでしょうか…?
ジブリ大好き太田唯の考察としてはですね …..
《"物語 の世界"》ではないか?と考えています
考察❶-2 :異世界は“物語の世界”?
そもそも、あの異世界は本が大好きな叔父が「現実を離れて、理想郷をつくったもの」。
その点でも、物語という"空想の世界"。
そしてまた、物語というのは
高畑勲さんが作ってきた世界でもあります
そこに宮﨑さんを導いたのが鈴木敏夫さん(青サギ)。その世界で共にいてくれたのが保田さん(キリコ)。
この構図、めっちゃ映画と一緒だなぁって思っちゃうんですよね
要するに、
物語の世界に辿りついた、眞人(宮﨑駿さん)の話。
駿さんが敬愛する高畑勲さんは2018年に亡くなってしまいます。
「この間、昔からの大切な仲間を何人も亡くし、自分自身の終焉に関してより深く考える日々が続きました」
親しんだ仲間たちはどんどん亡くなって行って、自分はどう生きるべきなのか?そんなことを考えた宮﨑駿さんの10年間の制作期間。
大叔父はこの世界を自由自在に築き上げた。そんな大叔父(高畑さん)を前に、「自分はどう生きるのか?」って二人の会話がラストな気がするんです
眞人に自分の問いを託しているような、そんな気がしました
そしてその過程を通して、観ている私たちにもまた「君たちはどう生きるか?」と問いかけてくる
眞人の人生と、駿さんの人生と、
そして、私たちの人生。
すごいですよね…
ものすごい哲学作品だなぁと私は思うんです
考察❷ : 『悪意』ってなんだろう?
では、次。
なぜ眞人は大叔父の跡を継がなかったんでしょう?
眞人は13個の汚れなき積み木をつむことを固辞してしまいます。

眞人「この傷は僕の悪意の象徴です」
「この傷が悪意」って何ーーーーー!?( ӧ )
って思いますよね?わたしも最初「?」でした
◉戦争、嘘、嫉妬、苛立ち…この世界にある“悪”
個人的に『君たちはどう生きるか』って、
"《この悪意のある世界を》どう生きるか?"だと私は思うんです。
例えば、
勝一は戦争のために武器を作る

サギは人を騙す

ペリカンはワラワラを食べる

夏子は「大っ嫌い」と吐き捨てる

眞人は周囲を受け入れない振る舞いをする

眞人だってわかってたはずです、
夏子を早くお母さんと呼んであげればいいし、
学校の同級生にも愛想よくニコニコすればいい
けれどそれができない。
それは一周回って、周囲への当てつけ(悪意)なんですよね
ちょっと脱線しますが、これ個人的にめちゃめちゃ共感するポイントで。
実は陽キャのフリした陰キャなので、
こう見えてすごい人見知りなんですね…⸜( ˙▿˙ )⸝(爆)
絶対にうまく溶け込むべき状況でも隅っこに一人でいて、周りが気を使うことも知っているのに、自分の人見知りを優先させちゃうことがあるwww
そういう時に、私の脳内の月島雫が
雫「やなやつ、やなやつ、やなやつ!」
って叫んです….(°▽°)爆
ただの自分勝手だって自認してるんです……けどできない。そして夜な夜な、あぁ、自分はまた嫌なことを…と頭を抱え枕を濡らすわけですね (※闇が深い)
まぁそれはさておきw
多分眞人も全部わかってて、
けどお母さんとは呼べないし、怪我をしたって言って困らせてやりたいくらいに思ってたかも。大拗らせBOYなんですね、はい。
でも生きてたら、そういうどうしようもない悪意ってあるじゃないですか。みんなそれぞれに事情があって、何かを守るために悪意がある。

そんな世界からある意味ドロップアウトした大叔父にさえも魂胆があって、それは悪意だったりするわけです。連れてきたペリカンに、ワラワラを食べさせてるわけですから
眞人「それは木ではなく石です。悪意があります。」
大叔父「その通りだ。それがわかるお前だからこそ、この世界を継いでほしいのだ」
あぁ、悲しいかな、
この世界は悪意から切り離せない。
けど、
それでも、
「君たちはどう生きる?」って話だと思うんです。
考察❸ : 眞人はどう生きるのか
そんな悪意に満ちた現実世界だけど、
それでもそっちで生きていくときめた眞人。

異世界へ行ってみてキリコに出会い、
夏子を「お母さん」と呼べるようになって、
「青サギを友達です」と言えるようになって、
他者を受け入れることができるようになった。
眞人「元の世界へ戻って、友達を作ります。キリコやヒミや青サギのような」
……ああ、なんて美しい成長。

「眞人を産めるなんて、素敵じゃない」
と、死ぬことがわかってても元の世界へ戻ることにしたヒミ。
後半はこの "生への肯定" が全力で、
「色々あるけどさ、生きる幸せってあるよね」みたいな、そんな気持ちにしてくれる。
けれど、元の世界に戻った青サギはこう言います
アオサギ「お前、あっちのこと覚えているのか。忘れろ忘れろ、普通みんな忘れるんだ」
「じきに忘れちまう」
「でも、それでもいいんだ。じゃあな、友だち」
そして、エンディングの眞人は
まるでもう忘れてしまったかのようにも見えます。
ただ、「君たちはどう生きるか」という本だけが残っている。
先ほど、"異世界=物語の世界"と言いましたが、
仮にそうだとすると、これもまたとても共感できますよね。
映画館を出た瞬間は「私もこう生きよう!」って思っても、次の日には普通にマック食べて、SNS見て、通常運転してたりする(笑)
どうせ忘れてしまうんですよね。
けど、最後眞人が部屋を出る時、映画の始まりの時よりも少しだけ、変わっている気がしませんか?
「千と千尋」でも、千尋は始まりと終わりで同じトンネルから出てきます。
あの世界のことは忘れてしまっているけれど、最後の表情はほんの少し成長している

エンターテイメントってこういうもので、忘れ去られてしまうんだけど、ほんの少し明日の自分が変わってたりする。そのために魂を込めて作る。
眞人の明日は、この冒険を通してほんの少し明るいものに変わったのかもしれません。
宮﨑駿さん「僕は児童文学の多くの作品に影響を受けてこの世界に入ったので、基本的に子供たちに『この世は生きるに値するんだ』ということを伝えるのが自分たちの仕事の根幹になければいけないと思ってきた。それはいまも変わらない。」
駿さんの作る物語は「生きろ」と言ってくれる物語。
眞人が忘れてしまったように、私たちも明日には「どう生きるか」なんて考えてないかもしれない。
けどきっとこの物語が、どこかに残っている。
気付かぬうちに生きる活力になっている。だからまた、ふとしたときに思い出すんでしょうね。
やっぱり私は、ジブリ作品が大好きだなぁと思います。この作品を見返すたびに、きっと何度でも立ち返らせてくれるはずです
"色々あるけど、さてどう生きる?"
「君たちは」を観た今日だけは、前向きにそんなことを考えてみるのもいいかもしれません。
【まとめ】やっぱり、ジブリは最高です。
というわけで、
ジブリ作品「君たちはどう生きるか」の大考察編でした!最後までお付き合い頂きありがとうございました゚゚\(´O`/)°゜゚
今回の記事、私自身も書きながらいろんな感情が渦巻いて、「あぁ、やっぱりジブリが好きだなぁ」と改めて思いました。
こんなに素敵な物語を、引退撤回してまで作ってくださった宮﨑駿さんに感謝しかありません。観れて嬉しかった!
このnoteではほかにもジブリマニア太田唯が、ジブリ沼にあなたを誘う記事をたくさん書いてるのでよかったら読んでみてください!(笑)
「お待ちしておりましたぞ」って感じです!!
来週の「紅の豚」放送も一緒に楽しみましょう〜
よかったらフォローしてお待ちくださいね
それでは次回のnoteでお会いしましょう
待ったねー!
