【※ネタバレ無】ジブリ作品『君たちはどう生きるか』を10倍楽しむ情報まとめ
ジブリ最新作「君たちはどう生きるか」
こんにちは、
俳優 / ジブリ大好きYouTuberの太田唯です🌼

皆様、GWはいかがお過ごしでしょうか?
...え?ゴールデンウィーク?
ちがいます、Ghibli Weekですよ ٩(ˊᗜˋ*)و (爆)
ゴールデンウィークといえばジブリ!!!
今年は金曜ロードショーでなんと....!!!!!!
「君たちはどう生きるか」初放送!

いや〜〜〜、ついにやってきましたか。
劇場で観た方も多いと思いますが、これ……ほんとに難解な作品でしたよね。
ジブリ大好きな私も、公開当日ウキウキで最速上映へ行きました。
でも観終わった後は、友達みんなカフェで無言。
シーン……。
(カフェのBGMがこだまする)
みんな感想が出てこないwwww
でも、頭から離れない。
なんだったんだあれは……?と考え続けてしまう。
そして気がついたら、
その夜また映画館に向かってました。(笑)
結果的に私は映画館で4回見たんですが、そうしてようやく分かることもありました。
正直、「君たちはどう生きるか」って、ジブリ史上一番難解な作品だと思います!

しかし、せっかく観るなら作品の魅力を余すことなく楽しみたいですよね
そこで今回は、ジブリ大好き太田唯による「『君たちはどう生きるか』を10倍楽しむ講座」を2回にわたりお届けしたいと思います\\\\٩( 'ω' )و ////
マニア独自の目線で、これは抑えとくといいかも!というポイントをいくつかご紹介できたらと。
第1回は、これからみる人向け!
事前に知った状態で観るとより放送を楽しめるマニアック情報をお伝えします(※ネタバレなし)
第2回は、視聴後の考察編!
ジブリ大好き太田唯による、解説と考察をお届けします。まだYouTubeでも話してない独自視点で書いてみるつもりです...! みんなでコメントディスカッションしましょう。(※ネタバレあり)
この二つを読めば、作品とより仲良くなれるはずです。
「???」ってなった方も、
「もっと深く知りたい!」って方も、
金曜ロードショーが待ちきれないあなたも、
ぜひ最後まで読んでください!
それでは、いってみよーう!
第1回: 観る前に抑えておくべきポイント ※ネタバレなし
1.なぜ宮﨑駿さんはまた映画を作ったのか?
『君たちはどう生きるか』は、
2013年の『風立ちぬ』以来、実に10年ぶりの宮﨑駿監督作品です。

『風立ちぬ』公開後、駿さんは記者会見で引退を発表しました。これまでも引退騒動はありましたが、スタジオジブリの制作部門も解散し、アニメーターさんたちも散り散りに。
当時はそれはもう悲しくて寂しくて。
「本当にもう新しい作品は観られないんだなぁ……」って。
そこから数年後...
なんと再びアニメーターが再募集!!!
そして発表されたのが、『君たちはどう生きるか』の制作でした。その時の歓喜と言ったら…. うぅ、嬉しかった….!!!!!( ; ; )泣
なぜ、駿さんは戻ってきたのでしょうか?
それは、いまはもう亡くなってしまった仲間たちの言葉。
ドキュメンタリー番組「宮﨑駿と青サギと…」の中で宮﨑さんは、長年ジブリの色彩担当(何色を使うかとか決める人)を務められた保田さんとの会話が大きかったと語られています。

「もう1本やりなさいよ」
保田さんは「風の谷のナウシカ」から「風立ちぬ」に至るまでの30年間、ほぼ全ての作品で服や道具の色を決める色彩設計を務めた『戦友』。
宮﨑駿さんからの信頼はとても厚く、過去のドキュメンタリーでも「砂金はこの色だ」という駿さんに、
「絶対この色だから」と頑として譲らない保田さんとの会話があり、最終的に出来上がった色に駿さんがぐうの音も出ない…みたいなシーンもありました ((怪物同士の会話…ww))
そんな大きな存在だった保田さんは2016年10月に病気で亡くなってしまいます。
生前、保田さんが言われたのが「もう1本やりなさいよ」だったそう。
またもう一つ、盟友高畑勲さんに「映画監督に引退なんてない」と怒られたというエピソードも紹介されていました。
そんな高畑さんも2018年に亡くなってしまいます。
「この間、昔からの大切な仲間を何人も亡くし、自分自身の終焉に関してより深く考える日々が続きました」
アニメーションを作る、というのは駿さんにとっては人生そのものな訳で、そうした人生で大きかった存在を失っていく。
『君たちは』を紐解く上で、この"直面する仲間との別れ"というのはとても重要で、そうした状況と思いの中で作られた作品であること。
これをまず頭に入れておくと一気に理解が深まります。
「映画を作るのか、作らないのか」
「生きること、死ぬこと」
そんな問いの中で生まれた作品、それが『君たちはどう生きるか』。

この背景を知って観ると、『君たちは』の奥行きがぐっと深まります。
2. 紐解く鍵となる2つの物語
『君たちはどう生きるか』を観る前に、参考になる本が2冊あります!
一つは、みなさんご存知かと思いますが、
1937年に初出版された吉野源三郎さんの小説「君たちはどう生きるか」
「君たちはどう生きるか」というタイトルは、この書籍を題材としています。
映画はオリジナルストーリーで描かれるため、原作ではありませんが、映画の中にこの本が登場し眞人が(主人公)が読むシーンがあったりします。
ではわざわざタイトルを引用した、
小説「君たちはどう生きるか」とはどんな物語なのでしょう?
気になってるけどまだ読んでない!という方も多いと思いますので....
任せてください!
この私が1分で要点解説しましょう!!!(°▽°)
❶小説「君たちはどう生きるか」
小説「君たちは」の主人公はコペル君という15歳の少年。(あだ名です) このコペル君と、叔父さんとのやりとりが物語の主軸です。
コペル君は学校生活を送るなかでさまざまな出来事を経験する。
そして、その話を聞いた叔父さんがコペル君に書いた文章を通し「生きる上で重要なことは何か?」「本当に立派な人間とは?」「真理とは?」みたいなことが綴られていきます。
手紙を通して物語が進んだりするので、構成的には夏目漱石の「こころ」とかと近いかもです!(あんないざこざはしてないけどww)
この叔父さんの言葉がすごい良いんです...
小説になっていますが、ある種の哲学書のような感じ。
なので、ジブリ映画「君たちは」とは全くストーリーも構成も違います!
インコは1羽も出てきません🦜wwwww
劇中で眞人はこの小説を読むわけですが、あの年代の、特に眞人が読むにはいい本かも。
自傷行為をしたりだとか、とても内向的になっていた眞人が「どう生きるべきか?」を考えるわけです。

眞人はこの小説を読み終えた後、ある行動に出ます。
小説を読んでみると眞人の心情変化に少し歩み寄れるかもしれません。
((※ちなみに、誰が眞人にこの本を渡したのか──これは超重要ポイントなので、映画で注目してくださいね!!!! ))
❷『失われたものたちの本』
そしてもう一つ、参考になる本が、
『失われたものたちの本』(ジョン・コナリー著)
こちらも特に明記されていないので原作ではありませんが、個人的には大いに参考にされたのでは…?と感じていて、『君たちはどう生きるか』の複雑な物語構成を理解するにはとても参考になります
『君たちはどう生きるのか』の複雑なところは、世界が2つあるところですよね


ここは一体どこなんだい???
という話はネタバレ不可避なので第2回の考察回で話しますが、とにかく途中で眞人は異世界にいきます\(^^)/※強行突破
映画では、夢なのか現実なのか、生なのか死なのか、過去なのか未来なのか….何も説明されない。
しかし、これとよく似た「失われたものたちの本」では、明確にこの世界は何なのか?という説明があり、異世界の仕組みが明かされます。
その説明を聞くと、自動的に『君たちは』にも合点がいくところが多くあり、私は2回目観た後この本読んだのですが、かなり理解が深まった気が。
「君たちは」の世界構造を少し整理してくれるのが、『失われたものたちの本』です。
あくまでも参考程度ですが、読んでみると世界観への理解がぐっと深まるのでオススメです!
== 【まもなく放送!】鑑賞時に注目すべきポイント ==
ざっくり参考になりそうな情報をまとめましたが、
ここからは来る放送に向けて、注目すべきポイントを綴ります。
試聴の際はこのポイントに注目してみるとストーリーがわかりやすいかもしれません。
((これは一ジブリ大好きマニア・太田唯が個人的に思う視点なので、これが正解とかではないです!🤔))
ポイント❶ : 夏子はなぜ異世界に自ら赴いたのか?

継母として眞人の父親(勝一)と結婚し、一緒に暮らすことになった夏子。お腹には赤ちゃんがいるが、姉の子供・眞人ともなんとかコミュニケーションをとろうと苦心する
そんな夏子さんは突然、自分の足で異世界へと向かってしまいます。
なぜ、夏子は異世界へといってしまったのでしょう?
なんのために?
これを考えると、"あの世界はいったい何なのか?"を考えるヒントになると思います、注目してみましょう
ポイント❷ : 大叔父とは何なのか?

異世界にいた失踪した大叔父。
彼が守る世界とは何なのか?
一つ重要なのは、
宮﨑駿さんが「大叔父はパクさん(高畑勲さん)だ」とおっしゃっていること。
宮﨑作品の特徴として、身近な人をキャラクターのモデルに立てることがあります。

銭勘定して油屋(ジブリ)を守ってるから、らしいww

小さい頃、結核で入院がちだったそうな。
サツキやメイの寂しさはご本人が感じていたことかも
これまでも実在の人物を物語に多く取り入れて、その役回りを作り上げてきました
今回の『君たちは』で言うと、
「大叔父はパクさん(高畑勲さん)」
「アオサギは鈴木(敏夫)さん」 だそうです。
先ほども記述した通り、
盟友・高畑勲さんは制作途中の2018年に亡くなってしまいます。
その情報を入れつつ、大叔父が守っている世界って何だろう?大叔父がいる世界ってどこなんだろう??
そんなことを考えながら見ると
「この間、昔からの大切な仲間を何人も亡くし、自分自身の終焉に関してより深く考える日々が続きました」
この言葉の意味が少しだけわかるかもしれません。
特にラストシーンの眞人と大叔父との会話は、とても重要な意味がある気がする…。
宮﨑駿さんは何を浮かべながら書き上げたのでしょうか、少し意識してみてください!
ポイント③ : 積み木は何を表すのか?
もう一つ大事だなと思うのは、積み木です。

これを大叔父は眞人に託そうとしますが、
大叔父「この積み木を託そう」
眞人「それは木ではなく石です。悪意があります。」
大叔父「その通りだ。それがわかるお前だからこそ、この世界を継いでほしいのだ」
初見で見た時は、
いったい何の話ーーーー!?って思ってたんですが、
見れば見るほど、このシーンがとても重要で切なく...深い気がする。
この積み木っていったい何なんでしょう?
そして、どうして眞人はこれを断るんでしょうか?(これも重要な気がします…)
これは大叔父のモデルが高畑勲さん、というのを知ってから観るとまた少し捉え方が変わった。
個人的には、このシーンを描くためにこの映画が生まれた気がするんですよね…
第2回のネタバレ考察版では、このへんも個人的所感をお伝えしたいなと思っているのでぜひディスカッションしましょう!!
皆さんの意見も楽しみです!
【次回予告】
というわけでは、ギリギリネタバレ回避した視聴前情報まとめでしたwww
次回、第2回は、『君たちはどう生きるか』のネタバレあり考察回です!
• あの異世界って何?
• 積み木とは?
• 眞人の選択とは?
その辺りを余すことなく語り尽くす予定ですので、ぜひフォローしてお待ちください٩(ˊᗜˋ*)و
皆さんのコメントも楽しみです!
また、金ロー放送当日は
19:45〜YouTubeにて同時視聴生配信を予定しています!
一緒にリアルタイムで観て、楽しみましょう!!
それでは、素敵なジブリWeekを!
まったね〜♡
