挑戦|計画しているから、いつまでも始まらない
新しいことはPDCAではなくDCAPで進める
計画してから始めようとする人ほど、いつまでも始められない。
やったことがないから調べる。
難しそうだから準備する。
責任が取れないから判断を先送りする。
一見、慎重に見える。
でもそれは、
失敗を先送りしているだけかもしれない。
PDCA
PDCAのフレームが悪いわけではない。
ただ、未経験の領域では、Planから入る順番が重すぎることがある。
PDCAという言葉がある。
Plan
↓
Do
↓
Check
↓
Act
計画して、実行して、振り返って、改善する。
これは優れたフレームワークだ。
すでに流れが見えている領域では、とても有効だ。
過去のデータがある。
起きる問題をある程度予測できる。
何を変えればよくなるか、仮説を立てられる。
こういう場面では、Planから始められる。
新しいことをするときは違う
やったことがないことに対して、最初から正しいPlanを立てるのは難しい。
何が難しいのかもわからない。
どこで詰まるのかもわからない。
自分が何を知らないのかも、まだわかっていない。
その状態で立てる計画は、だいたい想像でしかない。
計画を立てているようで、実際には動かない理由を増やしているだけ
になることがある。
PDCAが悪いわけではない。
ただ、未経験の領域では、最初にPlanから入る順番が重すぎる。
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Planに逃げていた
複数の組織をCFOという立場で内側から見るようになって、気づいたことがある。
CheckとActが機能していない場面が、本当に多い。
失敗に対してネガティブに捉えすぎる。
責任の話にならないよう、コミュニケーションが避けられる。
改善ではなく、新しいことを考えて目線を逸らしながら進む。
PDCAを回しているようで、
Planだけを繰り返している。
そしてこれは、組織の問題だけではなかった。
かつての自分自身
私は20代後半に起業した。
やったことがない判断の連続だった。
知らないことが山ほどあった。
でも、わからないことを人に聞けなかった。
知らないことを知られたくなかった。
できないと思われたくなかった。
経営者仲間が周りにいても、相談することをしなかった。
一人で考えて、
一人で悩んで、
一人で結論を出していた。
結果として、事業は自分が思い描いた形にはならなかった。
最終的には、譲渡という形で手放した。
当時の自分に足りなかったのは、知識だけではなかった。
わからないことを、わからないと言う力だった。
その後、再度起業することもできたが、私はCFOという道を選んだ。
複数の現場を見るなかで、同じ失敗のパターンを何度も見てきた。
そこで気づいたことがある。
PDCAのCは、
Checkだけではないのかもしれない。
本当に必要なのはConversationだった。
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CはCheckではなく、Conversationだ
失敗したとき、何が起きたのかを振り返ることは大事だ。
でもその前に、人と話す必要がある。
少なくとも、未経験のことに挑戦するとき、CはCheckよりConversationに近い。
私が起業していたとき、まさにそれができなかった。
わからないことを、人に聞けなかった。
知らないことを、知られたくなかった。
できない自分を、見せたくなかった。
でも、ある時期から周りの経営者に話すようになった。
そのときの状況を書いた記事がこちらです。
そこで初めて、自分では思いつかなかった選択肢が見えた。
自分では気づけなかった前提のズレが見えた。
一人で抱え込んでいた問題が、実はシンプルな話だったとわかった。
視界が、一気に広がった。
CheckよりもConversationが先だ。そう思ったのは、そのときだった。
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DCAPで考える
そこで提案したいのが、
DCAP
という順番だ。
Do→Conversation→Adjust→Plan
まず、やる。
次に、人と話す。
そこで見えたズレを調整する。
そのあとで、計画を立てる。
4つの流れで考えるとしても、
順番を変えるだけで、挑戦の重さはまったく違う。
D|まず、やる
最初のDoは、成功するためにあるのではない。
現実を知るためにある。
何が難しいのか。
どこで手が止まるのか。
何を甘く見ていたのか。
誰に聞くべきだったのか。
それは、考えているだけではわからない。やってみて、初めてわかる。
だから、最初の一歩は小さくていい。
小さくやる。小さく試す。小さく現実に触れる。
大事なのは、
取り返しのつかない勝負にしないこと
だ。
いきなり全部を背負わなくていい。
一発で正解を出そうとしなくていい。
まず、現実に触る。これがDoだ。
C|人と話す
やってみると、必ず何かが起きる。
思ったより難しい。
思ったより時間がかかる。
思ったより自分がわかっていない。
そこで一人で抱え込むと、失敗は自己否定になりやすい。
自分は向いていない。やっぱり無理だった。自分には才能がない。
でも、本当に必要なのは自己否定ではない。
視点を増やすことだ。
経験がある人に聞く。
違う立場の人に聞く。
自分より先に失敗した人に聞く。
人に聞くことは、弱さではない。
未経験の状態では、自分の視界だけでは足りない。
だからConversationが必要になる。
A|調整する
やってみた。人に聞いた。現実が少し見えた。
そこで終わらせない。
見えたズレを直す。
大事なのは、自分を責めることではない。やり方を調整することだ。
準備が足りなかったなら、準備を増やす。
最初の一歩が大きすぎたなら、もっと小さくする。
時間を甘く見ていたなら、期限を見直す。
聞く相手を間違えていたなら、相談先を変える。
失敗を、性格や才能の問題にしない。
調整できるものとして扱う。
これができると、失敗はただの傷で終わらない。次の一手の材料になる。
P|そのあとで、計画する
最後に、Planする。
ここで初めて、計画が意味を持つ。
一度やっている。人と話している。ズレを調整している。
そのあとに立てる計画には、
現実が入っている。
何が難しいか。
どこで詰まりやすいか。
誰に聞けばいいか。
何を準備すべきか。
それが少し見えている。
だから、計画が強くなる。
Planは、最初に置くものではない。
少なくとも、やったことがないことに関しては。
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PDCAのループから抜け出す
PDCAから入ると、こんなループに陥ることがある。
最初から完璧に計画しようとするから、動けなくなる。
↓
動いていないから現実が見えない。
↓
現実が見えないから、不安だけが増える。
↓
不安が増えるから、さらに計画に逃げる。
このループに入ると、挑戦は始まらない。
DCAPに変えるだけでこの流れは変わる
まず現実に触る。
人と話す。
見えたズレを直す。
そのあとで計画する。
順番を変えるだけで、挑戦の重さはかなり変わる。
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止まりそうになったらこの問いを使う
新しいことを前にして止まりそうになったら、こう問う。
最小のDoは何か
いきなり大きくやらなくていい。取り返しのつかない勝負にしなくていい。
誰とConversationするか。
一人で反省すると、視界が狭くなる。
人と話すと、見えていなかったものが見える。
何をAdjustするか。
失敗を能力不足で終わらせない。
やり方、相談先、範囲、期限を調整する。
次のPlanを立てる。
この順番でいい。
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DCAPだけでは足りない場面がある。
Doしたあとに折れないこと。
失敗を自己否定に変えないこと。
人に聞いて、次の一歩に戻ること。
挑戦で本当に差がつくのは、最初の一歩ではなく、失敗したあとにもう一度動けるかどうかだ。
そのために、私は
TRIP
という型で考えている。
次の記事では、失敗したあとに止まらないための実践法を書く。
何を考えるか。
誰に、どう聞くか。
次の一歩をどう小さくするか。
失敗を自己否定で終わらせず、次のTryに戻すための型として、TRIPを整理する。
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