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naota_t
1歳2歳。玄関図書館。
我が家には本が溢れている。
その9割は図書館の本だが。
子どもたちは本が好き。
娯楽が本しかないからかもしれない。
1歳の妹にとって本は、
見るもの、破くもの、たまに食べるもの。
2歳の兄は、
ようやく「見るもの」として着地した。
その結果、我が家には新たな課題が生まれた。
本を見たい人と、本を破りたい人。
この2人を共存させなければならない。
母は考えた。
まずは高床式ヌックを設置。
「1歳には登れない」
その前提で。
しかし、この妹。
身体能力が高い。
1歳3ヶ月にして、
ハシゴをよじ登り、前提を破壊した。
その後しばらくは、
破れない本だけを置いていた。
だが、それでは物足りない。
兄が夢中なのは、
昆虫や乗り物の本。
少し難しい本にも手を伸ばし始めた。
興味の芽は止めたくない。
そこで母は考える。
ベビーゲートで封鎖された玄関を、
図書館にしよう。
すりガラスから自然光が入り、
カブトムシ御殿が鎮座し、
すぐ隣にはトイレ。
トイトレ男子には最高の物件だ。
昨日まで図書袋に入っていた本は、
スリッパ立てへ引っ越した。
こうして我が家に、
玄関図書館が開館した。
今のところ、
イモゴンの襲撃はない。
この平和が、返却日まで続くことを祈る。
ちなみにリビングでは、
ビリビリになった本を見つめながら、
「まだ破れる場所はないか」
と探し続けるイモゴン。
玄関図書館は開館した。
あとは、彼女の頭の中にも図書館が開館する日を待つばかりである。
