見出し画像

【駄文8】博士と死の秘宝 (上)-そして伝説へ-

サムネ画像:コニシ木の子さんの記事より抜粋
(ありがとうございます。)

前話はこちら

【あらすじ】
子供部屋おじさんの博士は親が金持ちのため、大した苦労もなく還暦までやってきた。
その金に蝿男が吸い寄せられて来た。二人はスーパーでケンカしたりして、毎日楽しく暮らしていた。
そこに詐欺師旧ジャニが現れ、二人を騙そうとしたが返り討ちに遭う。
その後、PS5ワインまみれ、AirPods全身埋込み、美女ゴルフクラブ殴打、虫コナーズ長澤まさみ、榴弾砲着弾とかがあった。
金、女は思いのまま。残すは「名誉」だけ。
発明品『ボッッコちゃん』を無料配布し、名誉を稼ぐ会社が立ち上がった。


思えば旧ジャニも、耳障りの良い事ばかり言って居たが、結局金と女と名誉が欲しいだけの小物だった。

その彼も今や、名誉稼ぎに日夜精を出し乍ら、瞳孔を散大させて居る。
奴は賢い為、働けば働く程、博士に社会貢献と云う名の名誉が集まり、博士はナイチンゲールか何かと勘違いされる程の存在と成った。

道を歩けば至る所に『ボッッコちゃん』が彷徨うろつき、本来の配膳ロボ兼飲み残し回収ロボとしての機能の他に、流通、医療、教育、警察などを担う様に成って居る。しかも全て無料で。

其れも此れも博士の名誉欲より発したモノだと云うのだから、世の中捨てたモノでは無い。

博士の最終目標は天皇陛下から頂く「褒章」で有る。
此れも旧ジャニが博士に入れ智慧したもので有るのだが。

俺は、金と女と名誉の価値を認めつつも、何処か即物的で、薄汚いモノだと心の何処かで認識して居た。
だが、中々どうして、そう悪く無いモノだと認識を改めた所存で有る。
終わり良ければ全て良し。
と渋澤栄一か誰かが言って居たかも知れないし、言って居ないかも知れないし、ホリエモンだったかも知れない。

思考過程は兎も角、結局は「立派」で有る。



『"ボッッコちゃん"を創った男、鳩山博士はとやまひろし -こころを打つ108のことば-』

と云う本が、PPAP研究所から出版された。
以下に幾つか紹介する。

「武力と暴力は違いますよ。これを分からない若者が最近増えて来ています。これは由々しき問題ですね。武力と膂力はほとんど同じですがね。(笑)」

「あなたの言っていることは、分からない!」

「それ、面白い?」

「キミ。ちょっと行ってきなさい。」

「『分かりやすく、面白く』でないとno+eなんて誰も読まないですし、続きません。
例えスキ押しまくり営業を掛けたとしても、良い所、未読スキしか返って来ない訳ですよ。それじゃno+eも書いててつまらないと思う訳ですね。つまりsustainableじゃない訳です。」

「"一、金。二、女。三、名誉。この三つを座右に置き、生活をし賜へ"
鳩山家に伝わる家訓です。今日からできる、簡単なことばかりです。」



博士も今年、喜寿で有る。

秋の褒章で、博士がついに選出された。
興奮して、禿げ白髪が一瞬で黒艶に成った。
俺はこんな奴でも褒章されるなんて、公務員=内閣府賞勲局も色々と大変なんだろうなぁ、と想像した。

国民栄誉賞も受賞した。
同じ時期に大谷翔平も選ばれたが、彼は辞退した。

俺は不思議だった。
彼は、「金と女と名誉」とは違う何か、を目指して居る様にしか思え無かったからだ。

俺の正義が、揺らいだ。

まさか!

「友情・努力・勝利」…?
心の奥底に仕舞い込んで居た初期衝動が、再起動した。

(最終回につづく)

いいなと思ったら応援しよう!