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fine_canna8356
毎週ショートショートnote|隣席の富士山
俺はプロポーズするため、富士山の見える公園に彼女を誘った。
「そこのベンチで富士山見ながら食べようよ」と彼女はそう言って座った。
促されるまま、俺は隣に座った。
彼女が鞄から弁当を出そうとしたはずみで、スマホが地面に落ちた。
拾おうとして彼女が立ち上がったとき、お尻が俺の目の前に飛び込んできた。
そこには体重でプレスされた、犬の糞がついていた。
「何だか春の香りがするね」
たぶん、気のせいだ。
あなたが感じているのは若干乾燥して臭いが薄くなった糞の臭いだ。
「ゆでたまご食べる?」
俺は促されるまま、ゆでたまごを食べた。
糞とゆでたまごの臭いが混ざり、どちらか分からなくなった。
「来てよかったね」
俺は「来ない方が良かったのかも知れない。だってあなたはお尻にウンチをつけながら、これからプロポーズを受けるんだもん」と思った。
「やっぱり富士山は最高だね」
「俺が日本一幸せにする。富士山だけに」
「…はい。私は日本一運の良い女ね」
「さしづめ、運子と言った所でしょうか」と思ったが言わなかった。
(433文字)
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トリプル受賞予定作です(欲張り過ぎ)
↓元ネタです(姑息な手を使ってしまいました…)
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