歩く動植物図鑑になりたい。「Louvre Couture(ルーヴル・クチュール)」 part 1 / パリ⑧
こんにちは。
ルーヴル美術館で開催されている初のファッションをテーマにした展示「Louvre Couture(ルーヴル・クチュール)」。(当初7月21日までだった会期が延長され、8月24日までに。)
ソー・エルメスと会期が重なったので飛び込んできました。
(記事「グラン・パレに帰ってきた! エルメス主催の国際馬術大会 Saut Hemès(ソー・エルメス) 2025」)
キュレーターを務めるのは、ルーヴル・アブダビのプロジェクトに携わり、2013年からパリ装飾美術館の館長を、2022年からはルーヴル美術館美術工芸部門のディレクターを務めるオリヴィエ・ガベ(Olivier Gabet)。

陶磁器、タペストリー、宝飾品、甲冑など、膨大なルーヴルの美術工芸品がいかにファッションデザイナーに刺激を与えてきたのかを探る展示。
美術工芸品の展示部門であるリシュリュー翼とシュリー翼約9,000平方メートルの空間に、45のメゾンの99点がルーヴルの装飾美術品と共鳴し煌めいています。

ファッションと呼ばれるものが、半年で賞味期限の切れるものではないということ。真の美しさは時代を超えて在り続けるということ。
それは、ルーヴルに常設されるビザンティン帝国時代から第二帝政期にかけての装飾美術品と共鳴し、対話し、輝きを放つものだということ。

クリスチャン・ディオール1949年の'Musée du Louvre'と名付けられたクチュールドレスからスタートします。
かつてサルバドール・ダリの妻ガラが所有していたとして有名な一着。

この展示の為、アーカイヴ資料から忠実に再現されお目見えしました。


今すぐ着たい、真似したいルック。シルクオーガンザのスカートにゴールドのニット。

カールの2010年メティエダール"Paris-Byzance"。


シチリア州パレルモにあるCathedral of Monrealeの黄金モザイクを模したドルチェ&ガッバーナのドレス。12世紀のモザイクと共に。


シャルル・ドゥ・ヴィルモランの質感が美しいアイボリーのドレス。


イヴ・サンローランですね。ベルベットの艶!

大好き!が集結した505番の部屋。
はじめに生地ありき、のドリスとタペストリーが共鳴していました。
(記事「ドリス ヴァン ノッテン 青山店10周年〜10年ぶりにドリス来日」)


ガリアーノのディオール。

このシーズン、印象的だったVOGUEのエディトリアル。ああ大好き。

マリア・グラツィア・キウリのディオール。

私はいつもどこかに生き物の気配があるものを選ぶ。それぞれの作り手が表現する独自の花鳥風月。服でも陶磁器でも絨毯でもなんでも。
そして心動かされたものを纏いたいと思う。歩く動植物図鑑になりたい。

あのドレスが目の前に。

そしてマリーン・セルの麗しいニードルワークのコート。

ペガサスカワイイ。天馬って龍と馬との間にできたコなんだよ、と奈良の陶芸家の方がお話してくださったのを思い出した。とても素敵だ。



1番のクリスチャン・ディオールから99番のヨウジ・ヤマモトまで。番号が付けられているのでそれに従えばスムーズなんでしょうが、うぁー!と目についたルックに吸い寄せられたり、もう一回見たい!と行きつ戻りつで勝手にスゴイ歩くことに。

順番無視して、次フェンディ。
2019年のクチュールコレクションは、この年の2月に他界したカール・ラガーフェルドに捧げられたもの。カールが遺したデザイン、スケッチからシルヴィア・フェンディは素晴らしく贅沢な54のルックを生み出しました。

ルネッサンス様式の宮殿の床に大理石や陶板で表現された幾何学模様を落とし込んだドレス。

シルヴィア・フェンディはデルフィナのお母さん。
2013年にデルフィナさんにインタビューさせていただいたのを思い出しました。私の使っていた茶色のボールペンがお気に召したようで、差し上げました。100円のSARASAをフェンディ家のご令嬢に。

甲冑の部屋には、デムナによるバレンシアガのクチュール。

左からパコ・ラバンヌ、ロエベ、ガレス・ピュー。

ルブタンとLVのメタリックなバッグ。


C3PO…


フォルナセッティのシーズンでしたね。
彫刻と共に。526番の部屋にはアライア2着。


おおっ!2011年春夏のお猿が17世紀のインテリアと対話していました。


ミウッチャによるミニマルバロックなシーズン。バロックの装飾がお猿やバナナといったジャングルプリントと溶け合い、シマシマボーダーで完成したコレクションでした。


ミウッチャといえば、Miu Miu青山のストアプレビューでお会いした時の、

美しいスカートが思い出される。2015年のこと。

ミウッチャと川久保さんとスティーブン・ジョーンズと同じ空間にいたという幸せ。

と色々思い出しながらドレスたちを凝視するもんだから、時間がかかってしょうがない。記事もズラズラ長くなる。

そしてトム・ブラウン。ファンタジーツイードのピンクと絵の縁のピンクが共鳴していました。トムの描くグレーの世界に登場するパステル、その色使いにはいつもハッとさせられる。


part 2に続く。
