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神道学者・高森明勅氏が「愛子天皇論」を叫び続ける3つの深層

3つの深層

皇室典範改正を巡る議論が大きな節目を迎える中、メディアで一際存在感を放つ神道学者・高森明勅氏。保守派のバックボーンを持ちながら、天皇直系の長子である愛子さまの皇位継承を求める「愛子天皇論」の急先鋒として動き続ける同氏の執念には、学問的、そして政治的な深い背景が存在します。彼がここまで強く主張を続ける理由を3つの視点から紐解きます。

1. 小泉内閣期の「人生最大の政治的成果」を守るための執念

高森氏の言論活動を語る上で外せないのが、2005年の小泉純一郎内閣における「皇室典範に関する有識者会議」です。同氏は当時、女性・女系天皇の容認と直系長子優先を盛り込んだ報告書の作成を理論面から主導しました。
彼にとってこの実績は、自身の皇室研究が国家の最高方針に採用されかけた「言論人としての絶頂期」です。しかし、その後の悠仁さまのご誕生や、旧宮家の男系男子の養子縁組を可能にした法改正により、その成果は事実上、歴史の闇に葬られようとしています。自身が心血を注いだ「小泉有識者会議の正当性」を全否定されたことへの焦燥感とプライドが、現在の激しい主張の原動力になっていると言えます。

2. 「男系限定=皇室断絶」という自らの予言を正当化する学問的保身

高森氏は長年、「男系男子に限定した制度のままでは、近い将来に必ず皇位継承者がいなくなり皇室は自滅する」という過激な危機感を煽り、自らの言論の拠り所としてきました。
もし、現行の秋篠宮家や悠仁さまへの皇位継承順位が国民に広く受け入れられ、旧宮家からの養子縁組などによって男系維持が安定してしまえば、同氏の「男系限定は皇室を滅ぼす」という予言は誤りだったことになります。学者・言論人としての生命線を守るためにも、現在の制度を「国体破壊の危機」と呼び続け、愛子天皇論というオルタナティブを提示し続ける必要があるのです。

3. リベラル・左派メディアとの「利害の一致」による神輿(みこし)化

高森氏がメディアに重用されるのは、彼が「保守・神道学の専門家」という肩書きを持ちながら女性天皇を推進しているからです。政府の男系維持方針を批判したいリベラル・左派メディアにとって、高森氏は「保守の論理を使って保守を叩ける」という極めて都合の良い理論武装の道具です。
メディアが彼に舞台を用意し、彼もまたその舞台を利用して自身の存在感を誇示するという「相互依存の構造」が、同氏の言説を社会的に増幅させ、現在の熱狂的な「愛子天皇論」の神輿を担ぎ上げる結果となっています。

結論:引き下がれない「言論の延命措置」

高森明勅氏にとって「愛子天皇論」とは、単に皇室の未来を憂う学術的提言にとどまりません。それは、過去の自らの栄光(小泉内閣での成果)にしがみつき、言論人としての自身の正当性を守るための、事実上の「引き下がれない戦い」であると評することができるでしょう。

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