父親になってから、「正しい」より「後悔しない」を選ぶようになった。
先日、娘と買い物へ行った。
娘が大好きなキャラクターの服を見つけると、目を輝かせながら言った。
「パパ、このお洋服ほしい!」
その日は、すでに何点か買い物をしていた。
「今日はいっぱい買ったから、また今度にしようか。」
そう伝えると、娘は少しだけ寂しそうな顔をした。
それでも、
「うん。」
と小さく頷いて、私の手を握り直した。
その時の私は、
「また来ればいい。」
そう思っていた。
⸻
数週間後。
やっぱり買ってあげようと思い、もう一度そのお店へ行った。
でも、
娘のサイズだけが売り切れていた。
店員さんに聞いてみても、
再入荷の予定はないという。
娘は洋服を見つめながら、
「ないね。」
とだけ言って、次の売り場へ歩いていった。
一番ショックだったのは、
きっと私だった。
あの日の娘の嬉しそうな顔も、
少し寂しそうに笑った顔も、
全部思い出した。
⸻
もちろん、
何でも買ってあげればいいとは思わない。
我慢することも必要だし、
親として「今日は買わない」と決める日もある。
あの日の判断も、
その時の私なりには間違っていなかった。
でも、
私が後悔したのは、
服を買えなかったことじゃない。
「また今度」が、必ず来ると思い込んでいたことだった。
⸻
子どもは、
毎日少しずつ大きくなる。
好きなものも変わる。
着られる服のサイズも変わる。
「これがほしい。」
そう言ってくれる今日も、
きっと永遠じゃない。
だから最近は、
何かを選ぶたびに、
自分へ問いかけるようになった。
「これは正しい選択だろうか。」
ではなく、
「数年後の自分は、この選択を後悔しないだろうか。」
⸻
正解なんて分からない。
仕事もある。
家事もある。
現実は、いつだって理想通りにはいかない。
それでも、
「後悔しない方を選ぼう。」
そう思うようになってから、
父親としての景色が少し変わった気がする。
⸻
親になってから、
「どう育てるか」よりも、
「どんな父親でいたいか」を考えることが増えました。
その答えは、一つではありません。
でも、
迷うたびに立ち返る考え方は、少しずつ自分の中に増えてきました。
その考え方については、別の記事で詳しく書いています。
同じように迷いながら子育てをしている方にとって、何か一つでも参考になるものがあれば嬉しいです。
