見出し画像

愛する人に手紙を書きたくなる本『椿ノ恋文』を読んで


『椿ノ恋文』 小川糸

「ツバキ文具店」の続編の「キラキラ共和国」に続く3作目の「椿ノ恋文」

母を知らず厳しい祖母に育てられ、反発し家を出てしまった鳩子が、亡くなった先代(祖母)のあとを継ぎ、ツバキ文具店で代筆の依頼を受けるようになり、そこで、出会った人たちとのふれあいや店を訪れた人々の悩みを代筆し解決していく物語


1作目では、鳩子に可愛いお手紙をくれる
母を亡くし父とふたり暮らしの女の子QPちゃんと出会い

2作目では、そんなQP ちゃん母になった鳩子子。
3作目は、反抗期真っ只中の受験生の長女のQPちゃん、小学生に上がる年子の次女、小梅と長男、蓮太朗夫のミツローさんの5人暮らしとなった鳩子が、しばらく休んでいた代筆屋を再開する手紙からはじまる。

メインは先代の残した手紙からはじまる恋の話だけれど、出会った人、そして家族、仲間、それぞれの愛の形について考えさせられる

その人の気持ちに寄り添って、
その人の気持ちになって書く手紙。
紙を選び、ペンを選び、字体も変えてしまう。
そして、どうしたら相手に想いが伝わるのか
相手を傷つけないように言葉を選びながら

そして今回は鳩子がむすめに心を込めて想いを伝える手紙があったり、
QPちゃんから母である鳩子に向けた手紙があったりと変化球があり涙💧した私。

好きなように子供を撫でたり抱きしめたりできる時間は、思っている以上に短い。
親離れをしようとして必死に羽をばたつかせている最中の娘を思いやる母の気持ち

すれ違ったり、誤解されたりすることがあってもその中に存在する幸せを感じる心
大切な人達を愛おしく思う鳩子の心の中の言葉

愛する人に手紙を書きたくなるそんな1冊でした。


続編があるのならばQPちゃんの結婚なんて展開がありそう(笑)



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集