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寄せては返す波のように。子どもの発達は「螺旋」のかたち

こんにちは、itokataです。

日々の保育記録を書くときや、
「この子にこうなってほしいな」と願うとき。
何を「基準」にして考えていますか?

「行事があるから、
みんなと同じように動いてほしい」
「園の目標が〇〇だから、できるようにさせなきゃ」

かつての私は、そんな「園の都合」「思い込み」に
子どもを合わせようとして、自分自身が苦しくなってしまうことがありました。

「できてもできなくても、その子のペースでいいはず」
そう思う反面、自分の中に明確な根拠があるわけではなく、どこかで「これでいいのかな」と確信を持てずに揺れていました。


そんな揺れの中で立ち返ったのが、
「発達」という視点でした。
そして子どもの「発達の進み方」について知り、実際に保育に取り入れて関わっていきました。

子どもの育ちは一直線ではなく、寄せては返す「波」のようだったり、
発達心理学では、同じ場所を回りながら高まっていく「螺旋(らせん)」に例えられたりします。

専門的な知識や、実践からくる自信を自分の中に持ち直したことが、大きな転機になりました。


【発達の目安】に立ち返って考える


子どもの姿を捉えるとき、
【〇歳児の発達の目安】をもとに考える、ということです。

「〇歳児だからこう」と当てはめるのではなく、
「この子はいま、発達のどのあたりにいるのだろう」と捉える。
そんな視点が大切だと思っています。


例えば、遊びの場面。
おもちゃ箱をひっくり返して、中身を全部出してしまう姿。
これを「また散らかして…片付けが大変」と思うのは、園や大人の都合ですよね。

でも、【発達の目安】から見てみると、
景色はガラリと変わります。

• 全部出す姿を【発達】から見る
目で見て、手で触って、落ちる音や広がりを確かめる。
これは「空間の認識」を深め、原因と結果(ひっくり返すと落ちる)を学ぶ、知的好奇心の表れです。

この時期に欠かせない
「脳の発達のための大切なステップ」
「散らかしている」ではなく「世界を探索している(脳が育っている)」。

・落ちる音が面白い
・箱から出すことが楽しい
・全部確認してから遊びたい
目の前の子どもの姿を観察してみると、
おもちゃを「だしてしまう」ではなく
おもちゃを「だす」という表現に変わると思います。

指針や発達の筋道(順序)をもとに捉えることで、
記録に書く言葉も、子どもへのまなざしも、
プロとしての確信を持ったものに変わっていきます。


発達は「波」のように
揺れ動きながら伸びていく

もう一つ私が大切にしていることは、
発達には「順序」があるということ。

そしてその歩みは、
階段を一段ずつ上がるような一直線ではないということです。
まるで寄せては返す「波」のように、
進んだり戻ったりを繰り返しながら、
少しずつ、でも確実に伸びていくもの。

昨日できたことが今日できない。
整いかけた「バランス」がまた大きく揺れ始める。
それは「後退」ではありません。
次に大きく伸びるための力を蓄えている、
大切な時期
だと捉えています。


しっかり考えたからこそ、見える「ズレ」


そうやって【発達の目安】を軸に考えたうえで、
「なんだか今のこの子には、この目安がしっくりこないな」と感じる瞬間があるかもしれません。
「なぜだろう?」と立ち止まったとき。  

そんなときこそ、
発達の階段を一段、二段と戻ってみる。
その考えの幅の広さが、子どもも安心して過ごせる雰囲気作りにもなると思います。

• 5歳児さんだけど、今は乳児期のような「丸ごとの受容」を求めている。
• 3歳児さんだけど、0〜1歳児のような「気の済むまでの探索」が必要。

基本の発達の順序を知っているからこそ、
「今は一段下の波に身を任せる時期だ」という判断に、自信と根拠が持てるようになります。


「今、ここ」の階段を一緒に歩む


「〇歳児だから」という園の枠組みではなく、
その子の「今いる発達の場所」に、
私たち保育者が歩み寄ってみる。

基本の発達を理解したうえで、
その子に合う歩幅を見つける。
それこそが、その子が次の波に乗って力強く踏み出すための、サポートにつながっていくのだと思います。

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