エアコン故障祭り② 介護はお金だけじゃない
介護というと、食事の世話や病院の付き添いを思い浮かべる人が多いかもしれない。
でも実際には、それだけではない。
書類の手続き。
ケアマネさんとの連絡。
介護サービスとの調整。
親のお金の管理。
そして、こうした突然のトラブルへの対応。
気づけば、それらすべてを私一人で担っていた。
実家のエアコンが突然2台同時に故障した。
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https://note.com/lively_snake8528/n/nac90df3eee5f
購入に際し補助金がないと分かったその日のうちに、私は飛行機を手配し飛び乗った。
一刻も早くエアコンを何とかしなければ、この暑さでは命に関わる。
実家に着くと、まず壊れたエアコンを確認した。
本体に貼られたシール。
コンセントの形状。
配管。
室外機。
あとで電気店で困らないよう、あらゆる角度から写真を撮った。
嫌な予感がした。
欠陥住宅の実家の室外機は壁面に取り付けられていて、ごく一般的な設置方法ではなかった。
「これは追加工事が必要になるかもしれない……。」
そう思いながら電気店へ向かった。
店員さんがおすすめしてくれた機種で見積もりを出してもらう。
金額を見た瞬間、「これは無理だ」と思った。
恥ずかしかったけれど、正直に伝えた。
「できるだけ費用を抑えたいんです。」
すると、そこから店員さんの態度が少し冷たく変わったように感じた。
結局、お掃除機能のない一番安い機種で見積もりを出してもらった。
それでも、取り外し工事、取り付け工事、リサイクル料金などを合わせると、2台分のエアコンはそれなりの金額になる。
さらに店員さんは言った。
「このお宅は特殊なので、本来なら事前に下見をしてから購入となります。追加工事があるかどうかは現場を見ないと分かりません。」
私が自宅でエアコンを買ったときはそんな経験はなかったので少し驚いたが、地域によって違うのかもしれない。
それでも、この暑さの中で待つという選択肢はなかった。
下見はせず、工事日は最短でも一週間後。
「特殊なお宅なので、工事にも時間がかかると思います。」
そう説明を受け、お願いすることにした。
工事費を少しでも抑えたかった私は、
・室内・室外の化粧カバーは再利用できるなら再利用してほしいこと
・再利用できなければカバーなしでも構わないこと
・可能なら室外機は床置きにして工賃を抑えたいこと
をお願いした。
実家へ戻ると、工事当日に困らないよう、多めに追加工賃分の現金を私の貯金から捻出して準備した。
現金対応しかできない追加工事が必要になっても対応できるように。
封筒に小分けし、親が分かるように金額を大きく書いて置いてきた。
工事当日は私は立ち会えない。
だから、工事に来てくださる方へのお茶もネットスーパーで実家に届くよう手配した。
前日にかかってくる工事時間の連絡も、実家ではなく私の携帯で受けることにした。
親が電話に出られなかったり、説明を聞き取れなかったりする可能性があったからだ。
工事中も、いつでも工事内容の相談のための電話が取れるよう予定を調整した。
そして一週間後。
無事に工事が終わり、実家には新しいエアコンが設置された。
取り付け業者さんも本当に良心的で、何度も私に電話確認をくれ、最低限に抑えてくれた。
ようやく安心できる。
これで今年の夏は何とか乗り切れる。
そう思っていた。
母から「大感謝!」という電話がかかってくるまでは。
私はその言葉を聞いて、ようやく肩の荷が下りた気がした。
でも、そのあとに続いた言葉は、私が思ってもいなかったものだった。
