【8】アラスカでオーロラ見るだけで人生変わったらどうしてくれるんだ
●男なら、負けると分かっていても戦わねばならないときがある
妻の読み通り、ヒルトンホテルの受付そばに
ギフトショップ兼売店のスペースを発見。
ここでやっと先程からの緊張感がほぐれる。
ほぐれると同時に空腹感も押し寄せる。
普段見ないスナックや食料品に心躍るが、
ここはチキン味のカップ焼きそばにしよう、
麺ほぐしながら食べよう。と決定。
するとここで妻が一言、
「レジやってみなよ」
これぞまさに青天の霹靂である。
「え!ちょっと待って!1回お手本見たい!
その後は全部やるから。お願いします!
頼みます!」
「簡単だから大丈夫だよ。ほら」
レジには、入店時に僕たちに一切といって
いいほど興味を示さなかったお兄さんが2人、
おそらくスマホで動画を見ている。
「クレジットカードを持ってレジのお兄さんに
商品を渡す。基本それだけであとはなんとか
なるから」
多くの人にとって、海外の売店でカップ麺を
買うことなんて大したことないだろうと思う。
ただ、それすらも勇気を出さないと難しい
という人も、きっといる。いつからか自分も
そうだった。日本にいる時ですら無意識的に
一拍おいて、自分のタイミングでレジに
向かうのに、ここだと言葉も分からないし。
でも誰にだって初めての時はある。
やるしかない。ええい、ままよ!
僕「・・・・」
クレジットカードとカップ麺を持ち
しずしずとレジに歩く。
レジ兄「・・・・」
僕の気配を感じ、スマホに落としていた
目線をこちらに向ける。
僕「・・・・」
ほぼ無言でカップ麺をレジに置く。
レジ兄 バーコードを読み込ませ、
「◯×△□〜カード?」
僕「!(カードって言ったな) イエス!」
クレジットカードを機械にかざす。
レジ兄「◯×△□〜レシート〜◯×?」
僕「!!(レシートって言った気がする)
・・・イエス!」
レジ兄「・・・」
商品とレシートを渡してくれる。
僕 「!!!」「センキュー!」
レジ兄「イエス」
ざっくりとだがこんな感じだった。なんとか
なった。ホッとしたが拍子抜けもした。
でもきっと、世の中の多くのことは
そういうもんだろう。
次回 ●「衣」「住」ときたら「食」でしょ?
アラスカ朝食編
