234.【読書と私】㊾『日日是好日』森下典子:読書で心が整い穏やかになる
読んでの率直な感想、良い本だなーというのを、ひたすら感じた。
はしさんのnoteで紹介されていて、頭の片隅にあった本。
普段利用している図書館が蔵書点検で休みに入ることを知り、借りだめをしようと探していた時に目についた。次の予定まで時間がなく焦って何かないいかと探す中、積読ならぬ「いつか読もうリスト」があって良かった。
通勤の車中で読んだ。実直?いや、どこかほわんとしたところもある文体に引き込まれる。通勤中の読書でいいのか、いや通勤中でも十分なものを与えてくれる優しく沁みるような感じ。各章の長さも手ごろで、読む時間が楽しく、心地よい一週間を過ごした。
「お茶」のことなのだけど、仕事だったり、人生だったり、人だったり重なるところはあり、エッセイのようで物語のような、かつてない味わいでもあった。一つの習い事にこんなに長い時間通うこと自体が、私からすると、まず驚くことなのだが、とても日常的に流れて、筆者と一緒に若き頃からの時間を辿っているような気持ちになった。
何かに習熟していくこと。体で体得していくこと。そんな言葉にしてしまうと何か違う気もしなくもないが、今の世の中の個人の成長や努力を待たずに、知識や技術でカバーしてしまえる面(いいところでもあるが)を思うと、すごく大切なところに触れられてる本だと思う。そして、それだけではない幅の広さ内容の深さも感じた。
お茶に関しては、私は、学校のクラブ活動(部活ではない)で「茶道クラブ」を選択したことがある。お菓子が食べられるのが理由で友だちと選んだ。(同様の理由で「調理クラブ」を選んだこともある)袱紗(ふくさ)捌きとか、棗(なつめ)をこの字に拭くとか、柄杓を置く手つきを思い出したり、ほんの齧った部分を懐かしく思った。
行事の準備のためにクラブを抜けて叱責された、ほろ苦い思い出もあるけど…。その時は担当の先生に「あなたたち たいがくですよ。怠けるの字の方の「怠学」ですよ」なんて言われたっけ
閑話休題、今年は はしさんの#私の二十四節気に参加して投稿している。
本の中でも、立夏が出て、大寒が出て、最近知ったものも含めて二十四節気が出て来て、季節の細やかな変化、それに気づいた経験が記されている。
投稿するにあたっての、テキストや課題図書に触れたようだ。
解説を参考に、「まえがき」部分を朗読してみたら、リズムともに気持ちが入りやすく気持ちよく読める文章だった。黙読(読書)の段階でも、その感じはあった。それもあって「良い本だな」と初っ端から思ったのかな。
登場人物では、お茶の先生である「武田のおばさん」の存在と、その支度がいいなと思った。
親でもない友だちでもない存在。ナナメの関係(習い事の先生だからそうとも言い切れないかもしれないが)に憧れがある。
絵本でも、そんな本があったと思い出した。
こちらは、絵の先生。
お茶の先生にしても、絵の先生にしても、行うことは自分の仕事の範疇からは外れていない。だけど、違う時間の心を救ってくれるような部分がいい。
