今さらですが、『三体X 観想之宙』読了。〜大純はるのメンバーシップ【白鳩会】「今さら図書館 読書・映画感想掲示板」より
今さらですが、『三体X 観想之宙』読了。
近年の世界SF界でも最大の事件となった『三体』シリーズ。
👇三部作本編のレビューはこちらです
その公式スピンオフ、ということで、作者が違う(当時は一介のファンだった)わけですが、あたかも真正の完結編のような内容になっている。
この『X』がなければ、『三体』はいろんな謎を残したまま未完だったのでは…と思えるくらい。
全く同じ装丁で、公式版の横に並んでいるのも納得の出来栄えです。
これが『III』の発表後間もなく、ネットで無料公開された二次創作だというんだから驚き。
と同時に、noteで小説を書いている我々を勇気づけてくれるような話では…とも思いました。
(以下だいぶネタバレ)
本編では結局のところ不遇で、詳しい行動もわからなかった雲天明が、ちゃんと主人公になり、ルオジーをも越える最重要人類になり、ついには宇宙の命運を左右する最強の戦士にまでなる。
それがまずカタルシスですね。
「Ⅲ」冒頭のあの人がちゃんと活かされているのも素晴らしい。
あのままでは、結局何やったん?というのは否めませんでしたから。
逆に、本編では聖女のようなまま終わった程心の、ある意味見苦しい姿も描かれ、
「そりゃ不可抗力とはいえ地球人類滅ぼしといて、最後までいい子ちゃんはないわな〜」
という、これもカタルシス。
もちろん智子のモデルなど、ファンの悪ふざけ的な部分もありますが、 雲天明が一巡した宇宙で結局あの人になるなど、ファンならではのオチもきいていて。
(作者自身では絶対書けない)
深い敬愛と俗っぽさを併せ持つ、二次創作の理想形かもしれません。
宇宙にたくさんある謎って、本当にこういうことなのでは…と思わせるだけの説得力さえありました。
(ダークマターがなんでこんなにあるの?というのも、次元低下攻撃の結果だ、とかですね)
しかしここまで答え合わせをしても、やっぱり一般人のまま出てこない、第一部のワンミャオって一体…
ドラマ化もされて、一番ビジュアルイメージのある人だと思うんですけどねえ!

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