見出し画像

【日報】おれはTPC13の2回戦を観てきた(キュアナイル)

よく来たな。おれはキュアナイルだ。
おれは毎日物凄い量のテキストを書いているが誰にも読ませるつもりはない。
しかしおれが肩入れしている女子プロレス団体である東京女子プロレス(TJPW)が現在、最強を決めるシングルトーナメントである東京プリンセスカップ13(TPC13)を開催していて目が離せない状況であり、おれは7.30に開催された新宿FACEでの2回戦も観てきたのでそれについておまえたちにもシェアするべきだという考えに至りこの記事を書いたという寸法だ。

この記事は社会派コラムニスト逆噴射総一郎先生の文体を模しています。
気になった方はマガジンを購入してみましょう。


7.25 大阪

浜松での開幕戦についてはこの前おれが記事にした通りだが、TJPWは目まぐるしく闘いを続けており7.25にもアゼリア大正ホールでも2回戦の4試合が行われた。

そしてトーナメント表はこのように更新されている。

おれが優勝候補としていた瑞希にハイパーミサヲが勝利し、HIMAWARIが上原わかなに勝利した。
七瀬千花はホームの利を生かせず遠藤有栖に敗れ、そして辰巳リカは山下実優にシングルマッチで初勝利を収めた。
詳しいことはレッスルユニバースでチェックしろ。

新宿FACE

GODZILLA
例によって北側席だ。

今秋消えゆく新宿FACEでの興行もTJPWとしてはこの興行を含めてあと2回だ。
もう、この角度でゴジラをみるのも何度も無いんだろうなと思いながら、今にも雷雨が来そうな分厚い雲を眺めていた。

前説→アプガ(プ)

白井李世

そして、いつものように白井李世リングアナが注意事項を読み上げ、ついでに今度の8.23後楽園ホール大会(つまりTPCの決勝戦)で「上福ゆき&上原わかな vs.夏すみれ&芦田美歩」というわけのわからないカードが組まれたことが発表された。
上福ゆきと夏すみれは同い年で、イケメンの実家で集まっていることが判明しているので、夏すみれの参戦決定の発表があった際に上福ゆき絡みの試合になることは容易に想像できたが、芦田のミッフィーが混ざる事でどういうことになるのか全く想像できなくなった。

鈴木志乃

そして予告のあった通りアプガ(プ)の鈴木志乃が帰ってきた。
会場は緑のペンライトの光で照らされ、鈴木志乃の復帰を祝った。
感激のあまり哭いているやつもいた。
つまりそれだけ鈴木志乃は愛されているのだ。
おれも、刑務所からシャバに出てきた友人を迎えに行くような暖かい気持ちになり鈴木志乃の復帰を祝福した。
そして鈴木志乃のコールにより試合が始まったのだ……。

第1試合 20分1本勝負 6人タッグマッチ 上福ゆき&ハットリ桜&さとうもも vs 七瀬千花&小夏れん&神嵜志音

神嵜志音
🦊
小夏れん
柳龍光にヤカンを投げ渡す渋川剛気

小夏れんはここのところ腰の羊を相手に投げ渡して、相手がキャッチした隙を突いて攻撃するムーブを取り入れている。
一見、この場合上福ゆきが羊をキャッチしなければ良いのではないかとおまえは思うかもしれないがそれは違う。
これは渋川剛気が柳龍光に水が満タンに入ったヤカンを投げ渡し、柳は反射的に受け取ってしまうというやり取りの引用だ。
武道の達人であってもヤカンを投げ渡されたら受け取ってしまうのだ。
それを実戦で使ったのが小夏れんであり、かなりトンチが効いている。

小夏れんは渋川剛気みたいなことをしたのち、かみーゆさんの髪を踏みつけ動きを止める反則攻撃を仕掛けてきたし、日に日に悪どい闘い方を辞さないようになってきた。

小夏に羊をぶつけるハットリ桜

かみーゆさんは新人であるさとうももに長い脚を使った攻撃をOJTし、団体に何かを残そうとしている気概を感じた。
(その後ろでハットリ桜が小夏の羊を複数回に渡って投げぶつけてたのをおれは見逃さなかった。)

悪行を働く者は必ずパニッシュされるのが世の決まりであり、試合を荒らしまくった小夏れんはかみーゆさんに手痛い罰を与えられていた。

第2試合 20分1本勝負 タッグマッチ 山下実優&風城ハル vs 瑞希&鈴木志乃

鈴木志乃
瑞希

ついに鈴木志乃が帰ってきた。
おまえは忘れているかもしれないが、ふたりはプリンセス"Max Heartトーナメント4で鈴木志乃は瑞希とタッグを組んで出場していて瑞希とは無関係ではない。
瑞希がこの元バスガイドのコスチュームを着たこともあった。つまりそういうことだ。

風城ハル
山下実優

鈴木志乃の実戦復帰はそうとう久しぶりということが証明されており、復帰早々に進化を続ける風城ハルと何時だって強者である山下実優との対戦は相当難しいものになると思われたし、実際にそうだった。
しかし、鈴木志乃もおめおめとやられるために復帰したわけではないことが会場にいた連中や画面越しに観たお前にもハッキリ理解できたはずだ。
鈴木志乃の最大の魅力はその執念ともいえる感情であり、そういうものが全面に出た試合だった。
鈴木志乃そのものが凝縮された試合と言っても良いだろう。

第3試合 20分1本勝負 6人タッグマッチ 辰巳リカ&遠藤有栖&上原わかな&高見汐珠 vs ハイパーミサヲ&らく&HIMAWARI&芦田美歩

ハイパーミサヲ
ハイパミの作戦の実行犯
らくは既に寝る体制だ

トーナメントで勝ち抜いてる組にとっては前哨戦にあたるカードだ。
ハイパミは次回の対戦相手である辰巳リカに勝つために、辰巳リカをアイソレーションする作戦を思いつき、プロレスラーが一番無防備な状況……つまり入場時に強襲することで1人1人を排除し、最後に残った辰巳リカを孤立させるつもりでいた。

遠藤有栖はファンサに夢中で高見汐珠が拉致されていることに気が付いていない。
メキシコでは例えインスタ映えするスポットであっても、一本路地を挟むと人の命が虫けらのように扱われる。

高見汐珠が入場してきたが、ハイパミのスプレーを浴び視界を奪われ、そしてらくの布団で動きを封じられ拉致されていった。
続く上原わかなも遠藤有栖も次々に幽閉され、まるでメキシコのマフィアによる身代金目当てや臓器売買目当てでの誘拐事件を観ているようだ。

辰巳リカ
ISOLATE

いつの間にかに味方が消えた辰巳リカだったが、何故か試合は強行され、4-1という非常におかしな試合が始まった。

おやすみエクスプレス(MAX)

辰巳リカは数的不利な状況に追い込まれ、確実に死期が迫っている過酷なメキシコ状態だったが、辰巳リカ自信がどうかしているところがあるので、このピンチを切り抜け、拉致された3人を解放し4-4のイーブンに持ってきた。

スーパー戦隊の合体技感すらある。

遠藤有栖とHIMAWARI。ハイパミと辰巳リカのそれぞれの前哨戦の意味合いがある試合だったが、辰巳リカの強さが際立った試合だった。

辰巳リカは勝利後、らくがアイアンマンの王座を保持していることに気が付き、退場するらくを背後から強襲したが王座の奪還には失敗していた。

第4試合 トーナメント2回戦 30分1本勝負
凍雅 vs 桐生真弥

桐生真弥

身長が二人とも大体一緒であり、割とパワを押し出すSTYLEの試合運びをするので結構似ている所がある。
凍雅は今年に入ってからMIRAIや水波綾アニキとシングルをこなしたりしており、この手の試合での立ち振る舞いを理解しつつある。
ベイブとのタックル勝負でも凍雅は負けておらず、ベイブは早々にペースを持っていかれそうになるが、謝罪を織り交ぜることで凍雅をコケさせ、グラウンドでも攻める。
いくらデカイ凍雅でもたおれりゃただのひとだ。

謝罪式監獄固め

ただ、最大の誤算は凍雅は今まで見せてこなかったマフラーホールドを使ってきたことだ。
凍雅はグラウンドではチョークを決めるくらいしか選択肢がなかったが、ここに来て新技を披露したという寸法だ。

ベイブはこのトーナメントでやたら「今でしょ」と言うところがあり、自身の勝利の瞬間が今ここで起こすと宣言するが、いつものようにコーナーからのダイビング謝罪は失敗し膝を強打した。

しかし、ベイブはここ最近この技の失敗を計算しており、逆に撒き餌にすることで次なる罠を張る傾向があり、勝機を見出し視野が狭くなった凍雅を襲う。
獲物を狙う瞬間が一番隙が生まれるからだ。
必殺のスパインバスターへの完璧な布石……おれはそう思った。
しかし、それを凍雅は耐え、逆に絶対零度(アブソリュートゼロ)を決めて3カウントを奪った。
桐生真弥はまたしてもトーナメントで勝利せずに姿を消した。

第5試合 トーナメント2回戦 30分1本勝負
鈴芽 vs 原宿ぽむ

テレグノシス

おれは茫然としたまま3歳児と鈴芽の入場を観ていた。
おれは事前予想で凍雅の勝ちとしていたが、実際に桐生真弥の敗戦を受け入れるのは簡単ではなく、犬にもお見向きもされない惨めな状況だった。
そしてリングに目をやると、文りんがうなだれるおれのことを好奇の眼でみていることに気が付いた。

原宿ぽむ

3歳児はまたもや何かを持ち込んでいて普通の試合ではないことが行われることを予感させるには十分だった。

オレンジの虫かごを壊されたと不満をまき散らす3歳児。
何が仕掛けてあったのかはわからない

鈴芽は原宿ぽむの手に持つアミに不信感を抱きながらも試合をするが、恐ろしいスピードで丸め込んでさっさと試合を終わらせようとしていた。
しかし、それを脱した三歳児はリング外に逃走した。

3歳児はバックヤードに姿を消すが、戻ってくるころには養蜂家の恰好……つまりビーキーパーになっていた。
ビーキーパー……あまりにも強すぎる特殊工作員で国ですら手を出さない。
この3歳児は養蜂家の力を借りることで、王者であるスズメバチを仕留めようと試みたのだ。

我が国はここのところお正月映画としてステイサム作品を公開する方針を固め、2027年の1月にもビーキーパー2が公開されることが決まった。
実況席の下で鈴芽を縛り上げる
咽び泣く鈴芽
防護服を着せられた中身が高見汐珠に入れ替わっている。

ビーキーパーは鈴芽を実況席前の手摺に養生テープで縛り付け、身動きをとれなくさせてでんでん太鼓を決めた後、リングアウト勝ちを狙った。
鈴芽は咽び泣きながらもテープを無理やり剥がし、リングに戻るが、防護服を着たビーキーパーはいつの間にかに高見汐珠にすり替えられており、困惑する鈴芽の死角から3歳児が現れて丸め込んだ。

混沌-CHAOS-をリングに持ち込み、スズメバチを混乱させ、ついには完璧な形でぽむどじゃすてぃすが決まったが、直前のフェイスクラッシャーのダメージも残っていて原宿ぽむは直ぐにフォールに入れない。

3歳児は再び防護服のCHIKARAを借り、鈴芽を襲うが逆に帽子部分をズラされ、視界不良に陥ってしまい抵抗できずにリングアベルをくらって勝負がついた。
原宿ぽむは限りなく勝利に近づいたが勝てなかった。
最後、防護服でスズメバチの毒針を防ぐことに固執しすぎたのかもしれない。
おれは原宿ぽむの通院歴を知らないので、過去にスズメバチに刺された経験があり、アナフィラキシーショックで死ぬ可能性があった可能性があるので何とも言えないが、毒針を完封することに拘りすぎた。
イエローカードは2枚貰ったら退場だが、逆に1枚までなら貰っていいのだ。

しかし、原宿ぽむの何重にも張り巡らされた罠の数々に感動し、前の試合で桐生真弥が敗北し気落ちしていたおれの心はヘルシーになっていた。

セミファイナル トーナメント2回戦 30分1本勝負
渡辺未詩 vs 愛野ユキ

愛野ユキ
渡辺未詩

パワを押し出す2人の対決だ。
2人はこれまで何度もシングルマッチで対戦しており、去年はタイトルマッチを行っている。
小細工とかそういうものを一切排除して、単純にどっちが強いかを決める試合だった。

エルボーの打ち合いは場外でもかなり長い時間行われ、新宿FACEというリングとの距離感が近い会場では凄い迫力に思えた。

エルボーの打ち合いの中で放った渡辺未詩のドロップキックは、エルボーの打ち合いだけで愛野ユキをねじ伏せられなかった悔しさと、どんな手を使ってでも克つという執念など複雑な感情うずまきを、おれは一瞬にして読み取った。

最後は愛野ユキがフルネルソンの状態で脚もクラッチする「愛と勇気のフルネルソンZ」で勝利した。

メインイベント トーナメント2回戦 30分1本勝負
荒井優希 vs 中島翔子

中島翔子

中島翔子は荒井優希と握手をすると同時に仕掛け引きづりこみ、いきなり自分のペースに無理やり持っていく。
熟練された中島翔子のテクニックであり、握手すら気を抜いてはいけないという中島翔子なりのメキシコからのMESSEJIだ。

しかし、荒井優希は現在団体のトップであり、中島翔子とのキャリアの差を感じさせない風貌に仕上がっていて、インディアンデスロックをする表情は完全にドミネーターであり、現在の立場を分からせるような恐ろしい顔をしている。

中島翔子は場外の荒井優希に向かって飛ぼうとするが、荒井優希は獰猛な猛禽類のような前蹴りでそれを迎撃し、中島翔子にペースを持たせない。

更には雪崩式の変形ブレーンバスターを決め、会場はどよめき騒然とする。

荒井優希はGRANDPRINCESS26で王座を手にして以降、明らかに強くなっていてもう誰にも止められないのではないかと思わせるくらいのチャンピオンになっていた。
このままトーナメントを制する可能性すら十分あったと思う。
しかし、それを許さないのが中島翔子であり、次々と引き出しから恐ろしい技を繰り出すが、荒井優希はそれを一つ一つ潰していて中島翔子の好きにはさせない。
しかし、ここのところ磨きをかけているサソリ固めを仕掛けたその瞬間。一瞬の隙を突かれて中島翔子は丸め込み3カウントを奪った。
あっけなくも見えるが、これが勝負に徹した中島翔子の強さであり、長年団体のトップで走り続ける所以だ。
おれはそういうものも完璧に理解し、この物凄い試合に酷く感動していた。

エンディング

中島コールが起こる中、激戦を終えた中島翔子はわりとケロっとした表情で話始め、先日35歳の誕生日を迎えた事や、荒井優希の進化を含めてTJPWの歴史の素晴らしさを語り、どこか哀愁すら感じた。
そして翌日から始まる東京アイドルフェスティバル(TIF)での試合の件などを話した興行が終了したのだ。

特典会

ハイパーミサヲ

ハイパーミサヲには次の辰巳リカ戦に期待しているという話をした。
辰巳リカはTJPWの中でも特に様子のおかしい女だが、ジャンピングニーを的確に打ち込めば勝てる。
おれはそう思う。

桐生真弥

ベイブはまたしても負けてしまい、おれはどう言葉をかけていいのか悩んでいた。
ベイブのトーナメント形式での勝率の悪さは、W杯で決勝トーナメントで1試合も勝った事のない我が国の代表チームとほぼ一緒であり、目も当てられない状態だ。

おれは前々から思っていたこと……カップ戦のP.R.Oである監督……つまりラファ・ベニテスやウナイ・エメリやルイス・デ・ラ・フエンテに監督してもらうべきだと話した。
ベイブは戦力を有していながらも、それが生かし切れていないように思う。
鈴芽戦はプランを練ってその通りに動いていたので良い試合になったが、プランを放棄したアジャコングとの2度目のシングルマッチなんかはみていていたたまれない気持ちになった。
ベイブにはアドバイザー・・・・・・・マネージャーがいても良いきがした。
何でも自分でやることだけが強さではない。
人間最大の武器はコミュニケーションをとって人の力を借りることができることだ。
ブロック・レスナーもポール・ヘイマンがいなければあそこまでのBIGスターになっていないだろうし、オカダカズチカには外道さんがいた。
ベイブの謎に広い人脈を駆使してマネージャーをつけても良い気がした。
(どうでも良いがグアルディオラは現在フリーだ。)

歯もむき出しだ。
バラカ

文りんとは8.2に開催されるUWFの話などをした。
また、大阪の方でモータルコンバットの応援上映が開催されるらしく、バラカで挑むかどうか考えているとかそういう話をして、写真はバラカのポーズをしてくれた。

どうでもいいが、モータルコンバット/ネクストラウンドのポスターとちいかわの映画宣伝イラストの構図はほぼ一緒だ。

トーナメントはまだ続く

7.30時点のトーナメントマウンテン

ここまでもかなりの名勝負が生まれているTPC13だが、まだ2回戦が終わった段階であり、準々決勝、準決勝、そして決勝戦と残っている。
8.8の両国KFCホールの試合はチケットが完売しており、チケットを買っておかなかったお前は、炎天下の両国を訪れても建物に入れてもらえず咽び泣くことになる。
前回の後楽園ホール大会もそうだったが、ここのところのTJPWのチケットの売れ行きは好調であり、早めにチケットを抑えておいたほうがいい。
それを理解したお前は今すぐブラウザーをバックしてチケットを買え。
今すぐにだ。
(キュアナイル)


いいなと思ったら応援しよう!