全部否定されたのに、私は生きてると思えた 🔥3
「くだらない遊びだろうが!」
そう言われた瞬間、
私が夢中で作ってきた時間が、
全部否定された気がした。
それでも私は、
あの時間を、手放したくなかった。
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生徒会主催で、半日を使った
大きな学校イベントがあった。
年に一度のこのイベントは、
生徒会役員にとって腕の見せどころだった。
全校生徒が自由に楽しむ時間――私は企画を考えるのが、もう楽しくて仕方なかった。
国旗カードを全員に配り、
そのカードを使ったゲームを企画した。
国旗を半分に切って組み合わせるゲームで、
学年を越えて楽しめる内容を考えた。
ほかにもいくつかゲームを用意し、
参加の仕組みを考えた。
私の提案は好評で、毎日夢中で準備に取り組んだ。
家に帰っても、紙を切ったりアイデアを練ったり――準備に没頭した。
企画を形にしていく楽しさに夢中で、
寝る時間も惜しかった。
考えること自体が楽しくて、
手を動かすたびに胸がワクワクした。
ある日、先生が「夜まで残って作業しよう」と
言ってくださった。
私たちは夜の学校で準備を進め、
各家庭には学校から連絡してもらえることになった。
家に帰ったのは夜8時前。
玄関に入ったその瞬間――
「お前、今何時だと思ってるんだぁ!!」
父の怒鳴り声が、暗い玄関に響き渡った。
「大変申し訳ありません。
学校からお電話を差し上げたんですが」
先生は丁寧に頭を下げた。
「そういう問題じゃないでしょう、子どもですよ」
先生は少し黙ってから、また丁寧に頭を下げた。
「お父様のおっしゃる通りです。
大変申し訳ありません。
以後、このようなことのないように致します。」
先生は丁寧だったが、父は終始不機嫌だった。
先生は何度も頭を下げ、帰っていった。
私はその姿を申し訳ない気持ちで見守った。
「オラァ!お前何考えてんだ!」
先生が帰るとまた怒鳴られた。
「で、でも、先生が家に電話してくれたって……」
消え入りそうな私の声は、
父の怒鳴り声に吹き飛ばされた。
「親に歯向かう気か!偉そうに!!」
「夜遅くまでやらせること自体、
常識がないだろう!」
「電話すればいいってもんじゃない!」
息が詰まった。声が出ない。
父の後ろには、顔だけ覗かせる母の姿。
ため息をつくような、いつもの顔。
玄関の扉に背中を押し付け、
膝を折ってしゃがみ込む。
涙が床にぽたぽた落ちた。
「どうせ、子どもの
くだらない遊びの企画だろうが!」
子どもの遊び……。
息を飲む。
精一杯やってきた。
先生も、みんなも、私も――。
遊びなんかじゃなかった。
少なくとも、私たちにとっては。
それがわかっていたから、
先生たちも協力してくれたんだ。
あんなに楽しく、工夫して準備した時間を、
すべて否定された気がして、私は泣き崩れた。
悔しいとか、腹が立つという感情ではなかった――ただ、胸の奥が押しつぶされるように痛かった。
翌日、先生は「次から遅くならないようにします」と謝ってくださった。
私は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
生徒会のメンバーの中で、
怒られたのはどうやら私だけらしい。
惨めで、恥ずかしかった。
でも怒られたことを隠し、私は元気に過ごした。
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イベントは大成功だった。
みんなが楽しそうにゲームをしている姿を見て、
心からやって良かったと思った。
終わったあと、
今まで味わったことのない充実感が、体を包んだ。
こんな気持ちは、初めてだった。
一体感。
充実感。
私は、生きてる、そう思った。
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🫧この形の私

