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妹は許されて、私は壊された 🔥3

妹は、許されていた。

同じことをしても。
同じように散らかしても。
同じように勉強をしなくても。

怒鳴られるのは、いつも私だった

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私が5年生になった年。
妹が小学校に入学した。

大きなランドセルを抱えて歩く妹は、家にいる時の100倍可愛かった。

お姉ちゃんが、助けてあげないと。

私は、鼻息荒く決意した。

毎日学校が終わると、
妹を学童に迎えに行く。

学童では、ほとんどの子が親に迎えられていた。
姉が迎えに行くのは、私だけだった。

「迎えに来ましたぁ」
得意げに扉を開けると、先生の笑顔。

「れいかさん、
お姉ちゃんが迎えに来てくれましたよ」

その後、よくこう付け加えてくれた。
「優しいお姉ちゃんで偉いね」

「お姉ちゃーん」
妹も、嬉しそうに寄ってくる。

「れいちゃん、帰るよ」
私は、自分が少し大人になったような、
立派な人間になったような錯覚に陥った。

─────

この頃から、両親に変化が現れた。

勉強のことで叱られることが
ほとんどなくなった。

飛び上がりたいほどだった。

けれど、どうしても心の中に
消えない疑問が浮かぶ。

妹は、私と同じことをしていた。

お弁当箱を引き出しに隠してカビを生やしたり、服も脱ぎっぱなしにしている。

そして、何より勉強もしていなかった。


それでも、妹は叱られない。

軽く注意されることはあったかもしれない。

けれど、私が経験したように
怒鳴られたり、正座をさせられたりすることは
ただの一度もなかった。

「なんで、私だけ」

私は、どうしてあんなに毎日厳しく叱られ、
理不尽な罰を受け続けたのだろう。

なぜ妹は、許されるのか。

その問いに対する親の答えを想像することは、
怖くてできなかった。

私は、自分が妹と比べて劣っているのかもしれない。

私は、そう思うことにした。

だからだ。

私の性格か、頭かどこかおかしいから
あんな目に合うんだ。

妹の笑顔や家での楽しさ。
親の不公平な対応。

その間で、私は心の中に小さな孤独の影を
抱え続けた。

──────────
🫧この形の私

読んでいただき、ありがとうございます。
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