Photo by
kon_onoe
「おばあちゃんが甘やかしたから」と言われた日 🔥2
「おばあちゃんが甘やかしたから」
その言葉が、最初だった。
それは、私の中に入ってきた
最初の“私の説明”だった。
────
年長になった私は、保育園に通い始めていた。
家では、母の声がよく響いた。
「肘をつくな」
「お茶碗を持ちなさい」
「お茶をください、でしょ」
正しいことを言っているのは分かった。
でも、そのたびに身体の奥が固まった。
言葉の意味より先に、
“怒りが来る”のが分かった。
────
そして、何度も出てきた言葉があった。
「おばあちゃんが甘やかしたから、
あんたは何もできない子になったのよ」
「お母さんは、
おばあちゃんみたいにはしないからね」
祖母は、私にとって安心そのものだった。
その人が「原因」にされることだけが、
どうしても理解できなかった。
やめて。
そう思ったけれど、
声にはならなかった。
床の冷たさだけが、足の感覚を残していた。
──────────
🫧この形の私

